CPFとは?
CPFとはCost Per Followの略で、SNS広告における1フォロワー獲得あたりの広告費用のことを指します。
CPFを算出する計算式は以下の通りです。
CPF = 広告費 ÷ フォロワー獲得数
例えば10万円の広告を配信して、250フォロワーを獲得した場合、CPFは400円の計算になります。
X(旧Twitter)やInstagramの場合Cost Per Followですが、LINEの場合はCost Per Friend、Facebookの場合はCost Per Fanの略としてCPFと言います。
媒体
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英語の名称
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日本語の意味
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説明
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X(旧Twitter)
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Cost Per Follow
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フォロワー獲得単価
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フォロワー1人獲得あたりの広告費
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Instagram
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Cost Per Follow
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フォロワー獲得単価
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フォロワー1人獲得あたりの広告費
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LINE
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Cost Per Friend
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友だち獲得単価
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友だち1人獲得あたりの広告費
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Facebook
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Cost Per Fan
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ファン獲得単価
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Facebookページへの「いいね!」、フォロー、リアクション1件獲得あたりの広告費
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CPFの重要性
企業のSNSマーケティングにおいてCPFは重要な指標の一つです。
CPFの改善はどのように企業の売上につながるのでしょうか。
それを理解するためにSNS時代の購買行動モデル「ULSSAS」を抑えておく必要があります。
▼ULSSASの流れ
U: UGC(認知)
L: Like(いいね)
S: Search 1(SNS検索)
S: Search 2(Google検索)
A: Action(購買)
S: Spread(拡散)

まず、CPFが改善されるとより速いスピードでSNSアカウントのフォロワー基盤を構築することが可能になります。
良質なフォロワー基盤ができると、企業アカウントの投稿や企画をきっかけにフォロワーがリポストやUGC(SNS上の口コミ)投稿をしてくれる数が増加します。
UGCを見た他のユーザーはブランドについて興味を持ち、SNS内で他のクチコミを検索したり、Googleなどの検索エンジンで指名検索をし、商品を購入。
商品を購入したユーザーは購入体験や商品の写真や動画をSNS上にシェアし、新たなUGCが発生します。
新たなUGCを見た他のユーザーが指名検索をし...というようにULSSASが自律的にぐるぐる回るようになっていきます。
この循環が回り始めれば、多大な広告宣伝費を投下しなくても、UGCによるアテンションが継続的に自然発生する状態になります。
ULSSASの循環を回す起点になるのが、UGCを投稿してくれるSNSユーザーとつながることです。そのためには、CPFを改善し、良質なフォロワー基盤を効率的に構築できるようにする必要があるのです。
CPFの費用相場
CPFの費用相場はSNS媒体によって異なりますが、一般的には100〜500円程度が相場と言われています。
同一のSNS媒体であっても、アカウントの魅力度や、ブランド/企業の認知度、商材特性、顧客の年齢層、広告のターゲティング方法やクリエイティブなどの要素によってCPFは大きく異なります。
フォロワー獲得目的で広告を配信できる主要SNS
フォロワー獲得目的で広告を配信できる主要なSNS媒体を紹介します。
X(旧Twitter)
XはUGCが投稿されやすい性質があるため、UGCを投稿してくれるフォロワー基盤を構築することの重要性が特に高いSNS媒体と言えます。
以前はフォロワー獲得に特化した、フォロー課金の広告メニューがありましたが、現在では廃止されています。
現在ではエンゲージメント(ユーザーによる広告への何らかのアクション)を最大化する広告メニューを利用して、アカウントのプロフィールに誘導する形でフォロワー獲得をするケースが一般的です。
Xで良質なフォロワーを効率的に獲得したい方は、ホットリンクのX広告運用サービスページをご覧ください。
Xの広告運用サービス
Instagram
InstagramはXと比較してUGCは投稿されづらい傾向がありますが、良質なフォロワー基盤を構築することでより多くのユーザーにリーチできるようになるため、フォロワー獲得広告の活用が重要になります。
Instagramにはフォロワー獲得に特化した広告メニューはありませんが、「プロフィール誘導数」を最大化できる広告メニューが存在します。
魅力的なプロフィールを作り、広告によってプロフィール誘導数を最大化することでCPFを最適化することができます。
ホットリンクのInstagramのフォロワー獲得広告については下記ページをご覧ください。
Instagramの広告運用サービス
LINE
LINEはクローズドなチャットSNSであるため、UGCは投稿されづらいものの、企業アカウントの友だち数を増やすと、メッセージを送信できる母数が増え、CRM施策のインパクトが高まります。
LINEには「友だち追加広告」という友だち獲得に特化した広告メニューが存在し、トークリストやLINE NEWS、LINE VOOMなどの面に配信可能。友だち数を増やしたい場合活用するといいでしょう。
公式のページ上ではペット用品のオンラインショッピングサービスを例に、¥640,000の広告配信で、3,000人の友だちを獲得し、CPF(友だち獲得単価)が¥220の費用イメージが掲載されています。
Facebook
Facebookには「ページへの「いいね!」広告」という広告メニューが存在します。
広告を配信して、Facebookページへの「いいね!」やフォロー数を増やすことが可能です。
ただし、現在のFacebookのアルゴリズムではFacebookページのいいねを増やしても、フォロワーに投稿がリーチしづらい傾向があるので、XやInstagramなどの媒体と比較してファンを獲得するメリットは小さいと言えます。
SNS広告のCPFを改善する方法
ここからは実際に広告を配信する上でCPFを安くするポイントを解説していきます。
適切な広告キャンペーンの目的を選択する
まずは、適切な「広告キャンペーンの目的」を選択することが非常に重要です。
SNS広告では広告入稿時に選択したキャンペーンの目的によって、最大化される指標が変化するためです。
例としてInstagram広告を紹介します。例えば広告キャンペーンの目的で「認知度」を選択すると、広告が表示されるユーザー数や表示回数が最大化されるように広告システムが自動的に配信してくれます。一方で広告のクリック数やプロフィール訪問数などのアクション数は最大化されづらい傾向があります。
Instagram広告の場合、キャンペーンの目的で「トラフィック」を選択して、コンバージョンの場所を「Instagramプロフィール」に設定することでプロフィール誘導数を最大化できるため、結果としてCPFが安くなりやすいです。
各SNS媒体に複数の広告キャンペーンの目的が用意されているので、必ずCPFを最適化しやすい目的を選択するようにしましょう。
ターゲティングを最適化する
フォローしてくれる確率が高いオーディエンスにターゲティングして広告を配信することでCPFを安価に下げることができます。
SNS媒体によってターゲティング可能なメニューは異なりますが、例えば既存フォロワーの類似ユーザーリストへのターゲティングはCPFが安くなりやすいです。その他にも既存顧客情報をベースにしたカスタムリストや、ブランドについて会話や検索をしているユーザーリスト、ブランドに関連するカテゴリに興味を持っているオーディエンスリストなど、さまざまなターゲティングが可能です。
CPFが安く、フォロワー獲得数を最大化できるターゲティングを模索してみましょう。
広告クリエイティブを最適化する
SNSユーザーは基本的に以下の流れでフォローをします。
- 広告クリエイティブを閲覧
- プロフィールに遷移
- フォローする
ユーザーがプロフィールに訪問してみたくなる、魅力的な広告クリエイティブがCPFを改善する上で重要になります。
過去に投稿したオーガニック投稿で、プロフィール訪問数やエンゲージメントが高いクリエイティブを広告に流用するのもおすすめです。
アカウントのプロフィールを改善する
プロフィールに訪問してくれたユーザーが、フォローしてみたくなる魅力的なプロフィールを作成することもポイントになります。
ユーザーがフォローしたくなる理由は大きく3つあります。
- 有益性:お役立ち情報(例:レシピ情報、スキンケアのTips
- エンタメ性:「アカウントの世界観がなんとなく好き」「見ていて楽しい」
- インセンティブ:プレゼントやクーポン情報などお得さの要素
アカウントの商材特性などによってどの要素がフォローにつながるかは異なります。
自分のアカウントのプロフィール文や画像で上記の要素が端的に伝わる状態になっているかを確認してみましょう。
SNS広告における成功事例
ここからはフォロワー獲得広告などのSNS広告が成果向上の肝になった実際の成功事例を紹介していきます。
SNS広告が成果向上の肝になった成功事例
ホテルチェーン「スーパーホテル」
全国に172店舗を展開するホテルチェーンであるスーパーホテル様。認知拡大・ブランディングを目的に、TwitterとTikTokで広告を実施し、Twitterは21万フォロワー、TikTokでは2.9万フォロワーを獲得しています。
事例詳細:アカウントの成長とUGC創出を、精度の高い広告で後押し。スーパーホテルのX(Twitter)・TikTok活用
讃岐うどん専門店「丸亀製麺」
讃岐うどん専門店として、全国に800以上の店舗を構える丸亀製麺様。
#丸亀製麺さん暑いです #丸亀製麺さん暑いです などのハッシュタグを用いた、Twitterキャンペーンを実施し、短期間でTwitterトレンド1位を2度獲得。
事例詳細:丸亀製麺、短期間でTwitterトレンド1位を2度獲得!成功の鍵を握ったのは「データ分析」
あと払い決済サービス「ペイディ」
あと払い決済サービスのペイディ様は、ペイディのサービス内容をマンガコンテンツに落とし込んだオリジナル作品を制作。漫画クリエイターとのコラボ作品も制作し、Twitter広告を配信しました。
その結果、2つ合わせて約9,000件を超えるいいね!や500件を超えるリポストが発生するなど、大きな反響を呼びました。
事例詳細:UGC数が200%に伸長!あと払い決済サービス「ペイディ」から学ぶ金融業界のSNS活用法
中古車販売・情報「グーネット」
カーライフ全般をサポートするWebサイト、グーネット様。
車をきっかけに知り合った男女が距離を縮めていくラブコメディ漫画「車Lv.1の僕と車Lv.100のギャル(僕ギャル)」を制作し、Twitterプロモーションを実施。UGCが発生しづらい商材ですが、プロモーション企画を起点にUGCの創出に成功しました。
事例詳細:若年層からの認知を獲得し、好意的なクチコミも創出!
Instagram | SNS広告活用・アカウント運用の成功事例
ヘアケアブランド「ミルボン」
美容室専売のヘアケアブランドであるミルボン様は「美容室専売」の魅力や価値を伝えるためにSNSの活用を開始しました。
UGCの切り口を増やす企画と、ユーザーが投稿したくなる継続的な運用の結果、InstagramでのUGC数が8ヶ月で6倍に増加しました。
事例詳細:InstagramのUGC数が8ヶ月で6倍に!美容室専売メーカー、ミルボンのTwitter&Instagram活用術
ポイントプログラム「dポイントクラブ」
NTTドコモが提供する、街のお店やネットショッピングなどで利用できるポイントプログラム「dポイントクラブ」。リールズ、ストーリーズなど、Instagramならではの機能を積極的に活用し、dポイントクラブへの入会や利用継続に向けた発信を続けています。フォロワー数についてはご支援開始から約9ヵ月で、約40万人を誇るアカウントに成長しました。

事例詳細:多彩なアイディアと柔軟な運用体制でSNS活用が加速。dポイントクラブのInstagram運用
X(旧Twitter) | SNS広告活用・アカウント運用の成功事例
お菓子メーカー「シャトレーゼ」
お菓子メーカーのシャトレーゼ様は、若年層へのアプローチに課題を感じ、Twitter活用を開始しました。UGCを生み出すアカウント運用やTwitter広告、参加型コンテンツ企画を実施した結果、UGC投稿数が1年で約8倍に増加し、店舗売上の増加にも寄与しました。

事例詳細:クチコミ数が1年で約8倍! 店舗売上の増加にも寄与した、お菓子メーカー・シャトレーゼのTwitter活用
ソーセージブランド「ジョンソンヴィル」
1945年に創業された、アメリカの老舗ソーセージブランドのジョンソンヴィル様。シェアされやすいフォロワー基盤の構築。インフルエンサーやタレントを起用し、「バーベキュー」「お酒と一緒に」といった、特定のシーンをイメージさせる訴求企画も実施。
発生したUGCのリポスト運用も実施し、1年でクチコミ数が9倍まで増加しました。

事例詳細:商品の「自分ごと化」を促し、1年でクチコミ数が9倍に! 売上アップも実現した老舗ソーセージブランド、ジョンソンヴィルのSNS活用
化粧品メーカー「コーセー」
化粧品メーカーのコーセー様は、ファンとのコミュニケーションを第一にしたアカウント運用に転換し、インプレッションや投稿へのエンゲージメント数の増加につながりました。
事例詳細:目指すのは、長期的なファン化。コーセーが実践するコミュニケーション重視のInstagram・Twitter活用
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鉄則1 トリプルメディアで分解するとSNSのうち手が見える
鉄則2 「言及在庫メソッド」がUGCを爆増させる
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鉄則5 インフルエンサーはフォロワー数で選ばない
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