いまや日本最大のソーシャルメディアの1つになり、人々の購買行動に大きな影響を与えているInstagram。シンプルな写真共有SNSとして始まったInstagramですが、機能追加やアルゴリズム変更など、大きな転換点にあります。
SNSとして最大規模のユーザー数を抱えるこのメディアを、企業はどのように理解し、マーケティング活用していけばいいのでしょうか?
この記事では、長年企業のInstagramマーケティング支援を行なってきたホットリンクのコンサルタントが、Instagramの媒体特性や、Instagramマーケティングを成功させるためのポイント、おすすめのツールや書籍について解説していきます。
Instagramの運用や戦略設計でお悩みの方へ
上記にお悩みの方は、Instagramマーケティングの支援実績が豊富なホットリンクにご相談ください。
数多くの企業をご支援してきた経験豊富なコンサルタントが、データに基づく戦略立案から実行支援、体制構築など、貴社のInstagramマーケティングを成功へと導きます。
成功事例を見てみるこの記事の内容
まずはInstagramの媒体としての特長を解説していきます。
2009年にアメリカで、前進となる位置情報共有サービス「Burbn」が誕生。その後2010年に友だち間の画像共有SNSにピボットしたことで、Instagramの提供が開始されました。
その後、ハッシュタグ機能や、24時間で投稿が消える「ストーリーズ」、短尺動画フォーマット「リールズ」など、さまざまな機能が追加されてきました。
関連記事:【完全版】インスタはGoogle化し、Amazon化し、TikTok化する。企業が知っておくべきInstagramの歴史と未来
Instagramを運営するMeta社の公式発表によると、2019年3月時点で日本国内のInstagram月間アクティブアカウント数は3,300万人を突破しています。
公式発表ではないものの、「2019年に公表した3,300万人から、2倍以上に広がっている」との発言もMeta社から出されており、最新では6,600万人以上のユーザー数が存在する可能性があります。
出所:Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破
▼日本のSNSプラットフォームの月間ユーザー数
2022年に総務省情報通信政策研究所が公開したSNSに関する調査によると、2021年の全年代(10〜60代)のInstagram利用率は49%でした。
2020年時点ではX(旧Twitter)とInstagramの利用率は42%で並んでいましたが、2021年ではX(旧Twitter)が46%、Instagramが49%になり、LINEに続いて日本第二位の利用率となりました。
全世界では20億以上のユーザー数がいることが明らかにされており、Facebook、WhatsAppに続くユーザー数を保有する巨大SNSであることがわかります。
出所:META Q3 2022 Earnings Call Transcript
総務省情報通信政策研究所の調査結果を年代別に見ると、20代の利用率が最も高く79%。続いて10代が72%、30代が57%と続きます。
2020年の調査結果と比較すると、10〜50代で利用率が伸びており、特に40代、50代は前年比130%程度と大きく伸長しました。
今後、若年層だけでなく幅広い年代の方が利用するメディアになっていくことが伺えます。
続いて、男女別に2021年の利用率を見てみると、男性42%、女性55%となっており、 女性の利用率のほうが相対的に高いことがわかります。前年と比較すると女性の増加率111%に対して、男性は120%増加となっており、男女の利用率の差も小さくなっていく傾向にありそうです。
インスタグラムマーケティングとは、企業がInstagramの公式アカウントや、UGC(口コミ)創出、広告、キャンペーン、インフルエンサー協働などの施策を通して、自社サービスや商品の認知を広めたり、売上アップにつなげるマーケティング活動のことです。
商材によって企業のInstagram活用の向き不向きがあります。
Instagramマーケティングに向いている商材・サービスのポイントは以下3つです。
Instagramは写真や動画などヴィジュアルを中心としたSNSです。そのため、撮影する商品がある有形商品の場合、ユーザーからの口コミ投稿(UGC)が発生しやすかったり、アカウント運用においてもコンテンツを制作しやすかったり、エンゲージメントを得やすい傾向にあります。
一方で仲介サービスや金融商材などの無形商材の場合、UGCが発生しづらいことに加え、アカウント運用におけるコンテンツ制作コストも高く、相性が悪いと言えるでしょう。
BtoBサービスについてはSNS上でUGCが出づらいため、Instagramにおいても相性が悪いです。X(旧Twitter)ではビジネス界隈のコミュニティが形成されており、テキストベースのコミュニケーションがしやすいため、BtoBサービスであっても一定の成果を出せるケースがあります。一方でInstagramの場合、ヴィジュアル中心のSNSであることに加え、ビジネス界隈のコミュニティは少なく小さいため、BtoBサービスは相性が悪いと言えるでしょう。反対に、商品を手に取る顧客数が多く、口コミされやすいBtoCサービスは相性が良いです。
さきほどInstagramのユーザー属性をご紹介したように、日本において、10〜40代の利用率が50%を超えています。10〜40代を対象としたブランド認知獲得の目的において、Instagramは最適なメディアです。
高齢者向けのサービスなどの場合、Instagramは相性が悪いでしょう。
ここからはInstagramをマーケティング活用するメリットをご紹介していきます。
リスティング広告などによる、「ニーズ顕在層」へのアプローチは短期的には高い効果をあげます。しかし、ニーズが顕在化している限られた検索ユーザーへの広告表示枠は、競合企業と激しい入札競争の場。獲得単価は高まり、中長期的に顧客獲得数が頭打ちになります。
マーケティング成果を出し続けるためには、顕在層へのアプローチだけでなく、マーケティングファネルの入り口となる「ブランド認知(アテンション)」を広げる必要があります。
検索に至る前の潜在ユーザーに接触するために、人々が普段時間を使っているInstagramのようなソーシャルメディア上で、ブランド認知を広げるマーケティング活動を行うことが重要になります。
ホットリンクがご支援した企業様の成功事例として、NTTドコモ様が提供するdポイントクラブの事例をご紹介します。
dポイントクラブでは、Instagram運用の目的を「サービス認知・ユーザーとのコミュニケーション」と定めて運用した結果、フォロワー増加・リール再生数の増加を実現しました。
Instagramマーケティングの支援会社であるホットリンクは、Instagramを活用した認知拡大・売上アップに強みを持っており、ブランド認知拡大を実現した事例が業界問わず豊富にございます。
Instagramマーケティングで認知拡大を実現したい企業様は、お気軽にご相談ください。
「コスメ ブランド」のような一般ワードと比較して、ブランド名を指名で検索してくれる「指名検索」はCVRが10倍程度高いと言われています。
他社ブランド・製品と比較されない指名検索数を増やすことは、商品の購買数増加に直接つながります。
ブランド認知を広げることで、指名検索を増やすことができるのもInstagramマーケティングのメリットと言えるでしょう。
リスティング広告やTVCMなどは、広告を配信している期間に成果を得ることができますが、広告を停止すれば成果が発生しなくなる「フロー型」のマーケティング施策です。一方でInstagramマーケティングは、フォロワーやUGCといった成果が積み上げられていく「積層型」のマーケティング施策と言えます。
継続すれば自社の資産がストックされていくことも、Instagramマーケティングのメリットです。
Instagramの特長は「UGC(クチコミ)の生まれやすさ」があげられます。
写真や動画を簡単にシェアできるSNSなので、商品に関する画像・動画でのUGCが生まれやすいのです。X(旧Twitter)と比較すると拡散機能が限定的であるため、人の手による拡散性が低いというデメリットはありますが、代わりにアルゴリズムが投稿の品質を判定し、発見タブのおすすめ欄などで拡散します。
企業としては、Instagram上で自社のUGCが発生し、アルゴリズムによって広くリーチを得られれば、ブランド認知や態度変容につなげることができるという大きなメリットとなります。
Instagramには「Instagramショッピング」という買い物に特化した機能があります。自社サイトの商品をInstagramアカウントと紐づけて、アカウントに訪問したユーザーに商品を閲覧してもらい、ECサイトに誘導することが可能。
ECサイト事業者としては、ECサイトへのトラフィックを得るチャネルとして活用することができるというメリットがあります。
Instagram上でブランドについての悪評が発生し、炎上状態となってしまうリスクがあります。
しかし、多くの場合Instagram上の炎上は、企業がInstagramを活用していることが原因で起きるわけではなく、Instagram外の企業活動に対してInstagramユーザーが投稿することで炎上が発生します。
企業はInstagramの活用を避けるのではなく、積極的にInstagramのクチコミを分析し、早急に対応できる体制を構築しておく必要があるでしょう。
また、炎上が発生しやすいX(旧Twitter)と比較すると、Instagramは拡散性が低く、相対的に炎上や悪評が発生しづらいプラットフォームです。
ダイレクトレスポンス広告は、広告を配信するとすぐにコンバージョンが発生する短期で成果を見込めるマーケティング施策です。
一方でInstagramマーケティングはすぐに売上につながりづらく、中長期で成果を出す施策という認識を持つ必要があります。
X(旧Twitter)やFacebookなどのSNSは投稿に自社サイトへのリンクを付与することが可能ですが、Instagramの場合、フィード投稿やリール投稿に外部サイトへのリンクを設置することができません。
ショッピング機能でECサイトに誘導したり、ストーリーズで外部サイトへ誘導することは可能ですが、限定的であるため、外部サイトへ誘導しづらいというデメリットがあります。「投稿経由でのサイトへのトラフィック増加」という目的ではなく、Instagram上でのアテンション獲得による指名検索増加を目的に活用する、というスタンスが企業には求められます。
Amazonなどと違い、Instagramアプリを開くユーザーの多くは、買い物をしようと思ってInstagramを訪れているわけではありません。そのため「Instagramのプロフィールリンクやストーリーズ経由、ショッピング機能経由で商品リンクをタップしてそのまま購入」といった直接購入にはつながりづらい傾向があります。
そのため、実際はInstagram上でブランド認知を広げることに成功していても、直接の購入経路としては計測できないため、売上への成果を計測しづらい側面があります。
Instagramは画像・動画のUGCが発生するメリットがあるとご紹介しました。
しかしInstagram上でのUGC発生には商材によって向き不向きがあります。
例えば商品を手に取る顧客数が多く、コモディティ化していないBtoC向け有形商材商品であれば自然発生的に上でクチコミが発生する可能性が高く、UGC活用の相性がいいと言えます。
一方で無形商材やBtoBサービス、コモディティ商品の場合、Instagram上でのUGCは発生しづらく、UGC活用に向いていないことが多いです。
Instagramマーケティングと言うと「公式アカウント運用」のみを思い浮かべる方も多いですが、マーケティング目的を達成するために「オウンドメディア」「ペイドメディア」、そして「アーンドメディア」のトリプルメディアをフル活用することがポイントです。
それぞれの施策について解説していきます。
企業がInstagram上で公式アカウントを開設し、投稿やユーザーコミュニケーションなどの運用をする施策です。
アカウント運用は無料で始めることができ、運用を継続するとフォロワーが自社の資産として積層されていくので、広告予算が限られている場合や、中長期で成果を積み上げていきたい場合に有効な施策です。
Instagram公式アカウントを運用する上でのポイントの1つは、さまざまな投稿フォーマットや機能の役割を理解して、目的にあわせて活用することです。
それぞれの投稿フォーマットについて、目的と役割を表に整理しました。
▼Instagramの各投稿フォーマットの役割
投稿の種類 |
機能概要 |
役割 |
フィード |
タイムライン上や発見タブなどに表示される画像やカルーセル投稿 |
・プロフィール訪問者にブランドの世界観やアカウントが提供する価値を示す ・新規ユーザーへのリーチ |
リールズ |
縦長の90秒以内のループ再生される短尺動画投稿 |
・新規ユーザーへのリーチ ・UGC紹介/投稿促進 |
ストーリーズ |
24時間で消える縦長投稿 |
・フォロワーとのコミュニケーション |
ハイライト |
ストーリーズをプロフィール画面上にピン留めできる機能 |
・プロフィール訪問者にブランドの世界観を示す ・外部サイトへの導線 |
ライブ |
ライブ配信機能 |
・フォロワーとのコミュニケーション |
Instagram広告はInstagram上に自社の広告を掲載する広告施策です。
Meta広告プラットフォーム上から、精度の高いターゲティングを利用して広告を配信することができます。
アカウント運用は長期で成果を積み上げていく施策ですが、広告運用は配信を開始すればすぐに購入につなげることができる点も魅力です。
Instagram広告について下記記事で詳細を解説しているので、詳しく知りたい方はご覧ください。
関連記事:インスタグラム広告ガイド | 出し方や費用をわかりやすく解説
Instagram広告では、自社のマーケティング目的に合わせて、以下の目的から選択し、成果を最適化することが可能です。
Instagram広告で利用可能なターゲティングの種類をご紹介します。
Instagram広告からは下記にユーザーを誘導することが可能です。
Instagramプロフィールへ誘導することも可能なので、公式アカウントのフォロワー獲得狙いで広告配信をすることも有効です。
Instagram広告の配信面は、以下から選択することが可能です。
診断コンテンツを活用することにより、比較的安価にフォロワーを獲得し、エンゲージメント率を向上させることが可能です。
広告によってターゲット層にリーチし、フォローした後にDMで特定のキーワードを送信することで診断コンテンツがスタートする形式となっております。
弊社の事例では、診断コンテンツを活用して広告配信を実施したことにより、推定CPF(フォロワー獲得単価)が2倍以上改善することができております。
弊社がご支援したカゴメ様の事例においても、Instagramのフォロワーが2700人以上増加、推定CPFも400円以下に抑えることができております。
また、DMで診断が実施されることにより親密度が高まり、質の高いフォロワーの割合が増えた結果として、施策実施後のエンゲージメント率も1.5倍と向上しているのでオススメです。
診断コンテンツの活用にご興味のある方は、以下の資料をご覧ください。
Instagramには個人で多くのフォロワーを抱え、購買への影響力を持ったインフルエンサーが存在します。
自社商品の潜在顧客をオーディエンスとして抱えるインフルエンサーと協働することで、ブランド認知を高め、購買につなげることができます。
最適なインフルエンサーを発見し、依頼するステップは以下です。
ただし、金銭を提供する企業とインフルエンサーの関係性を明示せずに投稿をしてもらうことは、ステルスマーケティングにあたる可能性があります。
出所:令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。
Instagramには「タイアップ投稿/ブランドコンテンツ」という、ブランドとクリエイターの関係性を明示するラベル機能があるので、必ず関係性を明示してインフルエンサーに投稿してもらうようにしましょう。
出所:ブランドコンテンツによるInstagramクリエイターとのコラボレーション
また、最近では企業外部のインフルエンサーだけでなく、美容部員やアパレルの販売スタッフなどが「従業員インフルエンサー」としてInstagram上で影響力を持って、自社商品の認知や購入につなげている例もあります。
フォロワーやハッシュタグ投稿を促すキャンペーン施策は以前から行われている施策の1つです。
キャンペーンの応募条件は以下のパターンが見られます。
ただし、Instagramのコミュニティガイドラインでは、いいねやフォローなどのやり取りを見返りに、現金や現金同等物の提供を申し出ることが禁止されています。
「いいね!」、フォロー、シェアを人為的に集めたり、同じコメントやコンテンツを繰り返し投稿したり、利用者の同意を得ずに商業目的で繰り返し連絡したりしないでください。スパムのない環境を維持しましょう。「いいね!」やフォロー、コメントを含むやり取りの見返りに、現金や現金同等物の提供を申し出たりしないでください。誤解を招く偽のユーザーレビューや評価の提供、勧誘、取引に関与したり、これらの行為を促進、奨励、助長、承認したりするようなコンテンツを投稿しないでください。
実施する際は、規約やコミュニティガイドラインに違反しない形で、自己責任で実施をするようにしてください。
出所:利用規約
Instagram上でのプロモーションには必ず以下2つを含める必要があります。
Instagramマーケティングの効果を最大化するためには、企業からユーザーに向けた情報発信だけでなく、ユーザーからユーザーへの情報伝播について理解する必要があります。
InsragramなどのSNS上で発生したUGCが新たなUGCを生む一連のプロセスを整理したのが、SNS時代の新しい購買行動モデル「ULSSAS」です。
▼ULSSASの流れ
U: UGC(認知)
L: Like(いいね)
S: Search 1(SNS検索)
S: Search 2(Google検索)
A: Action(購買)
S: Spread(拡散)
ULSSASの起点は、自社の投稿や広告配信です。これらにユーザーが「いいね!」や保存をした後、Instagram内での検索、GoogleやYahooでの検索と続き、購買、そしてさらなる拡散につながります。
このサイクルが生まれれば、UGCが拡散し、認知が広がり、購買するユーザーが登場し、またUGCが発生し、といったように、ULSSASが自律的にぐるぐる回るようになっていきます。そうなれば、多大な広告宣伝費を投下しなくても、UGCによるアテンションが継続的に自然発生する状態になります。
このULSSASの好循環を働かせるために必要なのは、良質なフォロワー基盤を構築することと、UGC発生のきっかけとなる投稿や企画です。
今までご紹介してきたアカウント運用や、Instagram広告、キャンペーン、インフルエンサーとの協働といった施策をフル活用して、ULSSASが回る状態を作っていく必要があるのです。
ここからは、企業がInstagramマーケティングを成功させるために重要なポイントを、順を追って解説していきます。
まずはInstagramを活用する目的を言語化しましょう。
例えば、自社ECサイトの売上アップ、ブランド認知拡大、お問い合わせ数増加、採用人数増加、あるいは既存顧客のアクティブサポートなど。
目的によってとるべき施策は大きく異なるので、事前に明確化しておきましょう。
目的を達成するために、計測可能な数値をKGI/KPIとして設計します。
アカウント運用という手法に飛びついて「フォロワー数」のみをKPIに設定しがちですが、目的から逆算して、KGI/KPIを設計するのがポイントです。「認知を拡大する」「売上アップにつなげる」が目的であれば、ホットリンクではInstagram上のUGC数やブランド名の指名検索数もKPIに入れてモニタリングすることをおすすめしています。
ただ、施策開始前に厳密に目標数値を設定する必要はありません。まずはおおまかに仮目標を設定し、施策を実施し、目標数値をチューニングしていくようにしましょう。
SNSマーケティングにおけるKGI/KPI設計の詳細は下記記事をご覧ください。
InstagramマーケティングにおいてUGC活用が重要であることはご紹介してきたとおりです。
ただし、商材によってUGC活用の向き不向きがあります。
自社サービスが、InstagramのUGC活用に向いているかどうかは、「UGCが発生しているか」「指名検索されているか」の現状把握をもとに診断が可能です。
UGCの発生状況はHashPickのようなツールを用いることで簡単に分析やトラッキングが可能になります。
指名検索数の発生状況を確認するためには、自社で設定しているサーチコンソールを確認するか、Googleキーワードプランナーなどを利用することで確認が可能です。
UGC活用の向き不向きを診断する「三枚おろし理論」の考え方については下記記事をご確認ください。
目的とKGI・KPI、UGC活用診断ができたら、方向性に基づいて適切な施策を見極めます。
UGCの相性が良ければ、UGCを利用したアカウント運用や、公式アカウントからの真似される投稿の発信、UGCのリポスト・リミックスによる投稿促進を行います。
季節ごとに盛り上がるシーズンイベントの文脈に自社商品を重ねることも有効です。X社が公開しているモーメントカレンダーを参考にして、年間のキャンペーンや投稿計画を立てるのもおすすめです。
UGC活用の相性が悪ければ、お役立ち情報コンテンツを作り込んだり、話題化するためのクリエイティブやコンテンツを制作したり、広告配信をしたりなど、UGCの相性がいい場合と比べて、多くのマーケティング投資が必要になります。場合によってはInstagram以外の媒体に予算を配分することも検討しましょう。
EC事業者の場合、Instagramショッピング機能や、ストーリーズからの外部サイト誘導スタンプを用いてECサイトへのトラフィックを増やすことも可能です。
具体的な施策が決まったら、実際に安定的に施策を実行できる運用体制を構築しましょう。
少ないメンバーのチームでは全ての役割を1人で担うことも多いです。一方で人材が揃っている組織の場合は、役割分担をすることでアウトプットの質を高め、運用を効率化することができます。
Instagramマーケティングチームの役割の例をご紹介します。
担当 |
役割 |
ソーシャルメディアマネージャー |
Instagramマーケティング全体の方針策定や、各担当者の連携を目的にディレクションを行います |
アカウント運用担当者 |
投稿文を考えたり、投稿スケジュールの管理、実際に投稿作業も行います |
撮影・素材生成担当 |
投稿用の画像や動画の撮影、その他の方法での素材の収集を担当します |
グラフィックデザイナー |
投稿や広告用の画像や動画クリエイティブの加工を担当します |
プロモーション担当 |
話題になるキャンペーンや企画を設計し、ディレクションを行います |
広告運用担当 |
ダイレクトレスポンス広告やプロフィール誘導広告などInstagram広告全般の設計や運用を担当 |
インフルエンサー担当 |
インフルエンサーの発掘や依頼、ディレクション、企画設計を担当 |
データアナリスト |
キャンペーン設計や広告ターゲティング、投稿案作成に利用するためのInstagram分析を担当。施策実施後の効果検証も行います |
Instagramマーケティング施策を実施後、効果検証を実施し、学びを得て次の施策に活かすようにしましょう。
効果検証においては大きく3つのデータを確認します。
1.アカウントインサイト分析
公式アカウントからの投稿がどれぐらいリーチ、エンゲージメントしたのか、どれぐらいフォロワーが増減したのかを検証し、アカウント方針や投稿内容をブラッシュアップします。
Instagram公式の「Instagramインサイト」にてアカウントに関するデータを確認可能です。
関連記事:【分析のプロが教える】Instagramインサイトの見方と分析のポイント
関連記事:インスタグラムのおすすめ投稿時間は?土日の予約投稿設定や調べる方法・ツールも解説
Instagramインサイトはビジネスアカウントに切り替えることで閲覧が可能になります。
ビジネスアカウントへの切り替えについては下記記事をご覧ください。
関連記事:インスタグラムのビジネスアカウントとは?切り替え方法や使い方を徹底解説
2.広告パフォーマンス分析
Instagram広告を配信した場合、Meta広告の管理画面から広告の各数値を確認することができます。
カスタマイズした広告ダッシュボードを作成したり、Excelなどで加工して集計したい場合は、CSVエクスポートも可能です。
3.UGCデータ分析
どのようなUGCが、どれぐらいの量、投稿されたのかを検証し、次回の施策立案に活かしましょう
「HashPick」を利用することで、効率的にInstagram上のUGCを定量・定性の観点から分析することが可能です。
「正しい戦略に沿ってInstagram施策を実施できているか自信がない...」「日々変わるInstagramのトレンドや仕様をキャッチアップしきれない...」「Instagramに注力しているがなかなか成果がでない...」という場合は、Instagramマーケティングの専門会社・支援企業に支援を依頼することも検討しましょう。
ホットリンクは長年蓄積してきたInstagramマーケティング支援ノウハウをもとに、Instagramマーケティングの成功に向けて、コンサルティングや、アカウント運用代行、広告運用代行、キャンペーン企画、インフルエンサー施策をご支援します。
具体的な支援内容や料金形態をご希望の方は下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。
ホットリンクのSNSコンサルタントも利用している、Instagram活用に必須のツールをご紹介します。
「Instagramインサイト」はMeta公式が提供している、自社アカウントに関するデータを確認可能なツールです。アカウント単位でのフォロワーの増減や、投稿単位でのリーチやエンゲージメントを確認することが可能です。
MetaビジネススイートはInstagramの投稿を予約設定したり、投稿のカレンダー管理、投稿のインサイトデータ管理、受信箱の管理を一括して管理可能なプラットフォームです。
PC/デスクトップ上で操作可能なのは、企業のSNS担当者としても嬉しいポイントです。
「HashPick」はSNSマーケティングの支援会社であるホットリンクが提供するInstagramに特化したUGC分析ツールです。
自社や競合のハッシュタグや、自社の公式アカウントを登録して、ハッシュタグ投稿数やメンション数の推移を確認したり、どのような文脈で会話されているのかを可視化が可能。
UGC分析だけでなく、アプリのインサイトダッシュボードでは見られない指標を含め、さまざな指標軸で伸びる投稿を発見したり、ハッシュタグの人気枠に掲載されたかどうか、自社アカウントにメンションをしてくれたインフルエンサーの可視化な、Instagramマーケティングに必要な分析を幅広く行うことが可能。
詳細は下記ページをご覧ください。
ホットリンクでは、クチコミ創出やフォロワー増加、エンゲージメント増加、世界観を重要視したファン化施策など、様々な目的・領域で成果に繋げてきました。Instagramマーケティングの企業成功事例をジャンル別にご紹介します。
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化粧品メーカーのコーセー様は、ファンとのコミュニケーションを第一にしたアカウント運用に転換し、インプレッションや投稿へのエンゲージメント数の増加につながりました。
事例詳細:【事例】目指すのは、長期的なファン化。コーセーが実践するコミュニケーション重視のInstagram・Twitter活用
讃岐うどん専門店として、全国に800以上の店舗を構える丸亀製麺様。
「丸亀製麺の楽しみ方が一番わかるメニュー表」をテーマに運用を開始し、短期間でInstagramフォロワー数が増加し、平均リーチ数は3倍以上になるなど、大きな成長を遂げました。
事例詳細:【事例】お客様に寄り添った「丸亀製麺らしい発信」をInstagramでも。平均リーチ数3倍以上を実現した、二人三脚のインスタ運用
NTTドコモが提供する、街のお店やネットショッピングなどで利用できるポイントプログラム「dポイントクラブ」。リールズ、ストーリーズなど、Instagramならではの機能を積極的に活用し、dポイントクラブへの入会や利用継続に向けた発信を続けています。フォロワー数についてはご支援開始から約9ヵ月で、約40万人を誇るアカウントに成長しました。
事例詳細:【事例】多彩なアイディアと柔軟な運用体制でSNS活用が加速。dポイントクラブのInstagram運用
美容室専売の化粧品を取り扱うミルボン様は、新商品のプロモーション目的でInstagramでインフルエンサーを起用したライブ配信イベント『BEAUTY Channel #SNS時代のカワイイを語る』を実施。累計視聴者数45万人と、多くの視聴者を獲得し、視聴者限定で新商品のサンプリング施策を同時に実施したことで、Instagram上でのUGC創出にも成功。
事例詳細:InstagramのUGC数が8ヶ月で6倍に!美容室専売メーカー、ミルボンのTwitter&Instagram活用術
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ホットリンクは長年Instagram分析・Instagramマーケティングに携わり、多くの企業様のInstagramマーケティング支援をしてきました。
・全米No.1ソーセージブランドのUGC投稿数を最大約7倍に成長!
・ヘアケアブランドのInstagramのUGC数が8ヶ月で6倍へ増加!
経験豊富なSNSコンサルタントがInstagramの戦略策定〜運用のポイントまで具体的にご提案しますので、お気軽にお問い合わせください。
【事例】お客様に寄り添った「丸亀製麺らしい発信」をInstagramでも。平均リーチ数3倍以上を実現した、二人三脚のインスタ運用
株式会社丸亀製麺 様
クチコミ数が1年で約8倍! 店舗売上の増加にも寄与した、お菓子メーカー・シャトレーゼのTwitter活用
株式会社シャトレーゼ 様
商品の「自分ごと化」を促し、1年でクチコミ数が9倍に! 売上アップも実現した老舗ソーセージブランド、ジョンソンヴィルのSNS活用
ジョンソンヴィル・ジャパン合同会社 様
【事例】目指すのは、長期的なファン化。コーセーが実践するコミュニケーション重視のInstagram・Twitter活用
株式会社コーセー 様
4日間で2度のトレンド1位獲得。ミツカン「#味ぽんの日」「#たまご醤油たれのたれが欲しい」Xキャンペーンご支援
株式会社ミツカン 様
Twitter, Instagramマーケティングについてお悩みの方へ