Xキャンペーンとは
Xキャンペーンとは、企業がX上で実施するキャンペーンのことを指します。
企業のX公式アカウントのフォローや、特定のハッシュタグをつけた投稿などを応募条件として、抽選で景品がプレゼントされる形式が一般的です。

Xキャンペーンのメリット・効果
企業がXキャンペーンを実施するメリットや効果を解説します。
UGCが増える
企業がXマーケティングで売上を増やすためには、X上でのブランド露出を最大化する必要があります。ブランド露出最大化のカギとなるのが「UGC(口コミ)」です。
YouTubeやTikTokなど一部のクリエイターのみが発信をするSNSではUGCは発生しづらく、LINEのようなクローズドなSNSではUGCが発生しても拡散されることがありません。一方でXは、誰もがテキストベースで気軽に発信できる特性があるためUGCが発生しやすく、リポスト機能で拡散されるため多くの人にUGCがリーチすることになります。
Xでのブランド露出を最大化するためには、広告や公式アカウントからの発信だけでなく「UGCが発生しやすく、拡散されやすい」というXの特性を活かした、UGCを増やすマーケティング戦略が肝要になります。
X上のUGCが増えると、Googleなどの検索エンジン上での指名検索数が増え、指名検索数が増えると購買数も増えます。購買数が増えると、X上でUGCを投稿するユーザーも増え、「UGC→指名検索→売上増加→UGC」の循環が回り始めます。
この一連の流れを体系化したモデルがSNS時代のマーケティングフレームワーク「ULSSAS(ウルサス)」です。

UGCが出づらい商材でも、Xキャンペーンを有効活用することでULSSASの起点となるUGCを発生させることが可能になります。
短期間でフォロワーを増やせる
短期間でフォロワーを増やすことができるのもXキャンペーンのメリットです。
公式アカウントの良質なフォロワーを増やすことによって、企業からの投稿に対してリポストしてくれたり、UGCを投稿してくれる数が増え、ULSSASが回りやすい状況を作ることができます。
Xキャンペーンを実施することでシェアされやすいアカウント基盤を短期間で作れます。
ただし、エンゲージメントやUGCに寄与しない、キャンペーン景品狙いの懸賞アカウントばかりになっていないかは適時確認したほうがよいでしょう。
トレンドインすればさらにブランド露出を増やせる
キャンペーンのハッシュタグがXでトレンドインすることで大幅にブランド露出を増やすことができる可能性があります。

ブランド名を含むハッシュタグを用いた投稿キャンペーンを実施することで、トレンドインした際に多くのユーザーにブランド名が露出されることになります。
Xのトレンドインの仕組みやトレンドインを狙う方法については下記記事で詳しく解説しています。
関連:X(旧Twitter)のトレンドの仕組みとは? トレンドインの条件とポイントを解説
Xキャンペーンの種類
Xキャンペーンにはいくつかの応募条件の種類があり、条件によって応募者数の量や質に違いがあります。
種類別にメリット・デメリットを解説していきます。
目的に応じて最適なキャンペーン設計をしてみてくださいね。
▼Xキャンペーンの種類早見表
種類
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効果
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参加の容易度
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拡散性
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メリット
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デメリット
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フォロー&いいね
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・フォロワー増加
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高
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低
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参加ハードルが最も低く、投稿がリーチしたうちの参加率が高くなる
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・キャンペーン投稿が拡散されづらく、結果的に参加者が増えづらい
・UGCは出づらい
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フォロー&コメント/リプライ
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・フォロワー増加
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中
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低
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ユニークなコメント/リプライが増えるため、投稿のリプライ欄が盛り上がる
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・拡散性は低い
・フォロー&いいねよりも参加ハードルが高い
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フォロー&リポスト
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・フォロワー増加
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中
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高
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リポストが条件のためキャンペーン投稿が拡散される
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・自分のタイムラインにキャンペーン情報をシェアしたくないユーザーも多く、一般ユーザーの参加率が下がる
・ユニークな引用リポストやUGCは出づらい
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フォロー&引用リポスト
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・フォロワー増加
・UGC増加
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低
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高
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ユニークなUGCが発生しやすい
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リポストキャンペーンと比較して参加ハードルが高く、参加率が低い
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ハッシュタグ投稿
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UGC増加
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非常に低い
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中
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・ユニークなUGCが発生しやすい
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・参加ハードルが高く、参加率が低い
・キャンペーン投稿の拡散性は低い
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フォロー&いいねキャンペーン
公式アカウントのフォローとキャンペーン投稿へのいいねを応募条件とするキャンペーンです。
最も参加ハードルが低く、投稿がリーチした人の参加率は高くなるものの、シェアが条件ではないため拡散されづらい側面があります。
フォロー&いいねキャンペーンを実施する場合は、キャンペーン投稿のリーチを確保するためにX広告配信とセットで実施することをおすすめします。
フォロー&コメント/リプライキャンペーン
公式アカウントのフォローとキャンペーン投稿へのコメント/リプライを応募条件とするキャンペーンです。
コメント上で会話が盛り上がることがメリットですが、拡散性が低く、応募ハードルも高い点はデメリットです。
フォロー&リポストキャンペーン
公式アカウントのフォローとキャンペーン投稿のリポスト(シェア)を応募条件とするキャンペーンです。
Xでは最も一般的なキャンペーン形式です。
リポストを条件とするため、キャンペーン投稿が拡散され、多くの人にキャンペーンが実施中であることを知ってもらうことができます。
ただし、企業のキャンペーン投稿をシェアして自分のタイムライン上に表示することに抵抗を感じる人も少なくないため、フォロー&いいね形式と比較すると、応募率は低い傾向にあります。
フォロー&引用リポストキャンペーン
公式アカウントのフォローとキャンペーン投稿の引用リポスト(コメント付きリポスト)を応募条件とするキャンペーンです。
コメントの内容を考える必要があるため、応募のハードルが高くなる一方で、ユニークなUGCを増やしやすい傾向があります。
ハッシュタグ投稿キャンペーン形式ではキャンペーン投稿の拡散性が低いですが、フォロー&引用リポストキャンペーンであればUGCを醸成しつつ、キャンペーン投稿も拡散されることが大きなメリットと言えます。
ハッシュタグ投稿キャンペーン
指定したハッシュタグ投稿を応募条件とするキャンペーンです。
ユーザーが投稿内容を考える必要があるため、最も参加ハードルが高いキャンペーン形式です。特に商品画像を撮影して投稿するキャンペーンの場合、商品をすでに手に取っている人のみがキャンペーンに参加することができる対象者になるため、応募数が非常に少なくなる傾向があります。投稿素材を撮影しやすいように商品サンプリングを配布したり、オンラインイベントを実施して画面のキャプチャをシェアできるようにするなどの工夫が必要になります。
Instagramなどのビジュアル中心のSNSキャンペーンの場合、写真や動画素材が必須になりますが、Xの場合はテキストのみの投稿で応募できるようにして参加ハードルを下げることも可能です。
カンバセーショナルカードを用いて、ユーザーが選択肢から選ぶだけで投稿が作成され、ハッシュタグ投稿ができる方法もあります。
また、指定ハッシュタグは投稿によって拡散されますが、キャンペーンの応募条件や景品などの概要を記載したキャンペーン投稿はシェアされないため、キャンペーンの内容が拡散されづらいデメリットもあります。ハッシュタグ投稿キャンペーンを実施する場合は、X広告を配信してキャンペーン投稿を拡散することも有効です。
UGCを増やすキャンペーン設計の詳細はホットリンクにお問い合わせください。
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Xキャンペーンのインスタントウィンとは?
インスタントウィンとはXキャンペーンにおける即時抽選のことを指します。
専用のインスタントウィンツールを利用することで、ユーザーがフォロワーやリポストなどの応募条件を満たすと、投稿のリプライ欄に抽選結果が即時通知することができます。
また、抽選結果が閲覧できるページにログインしてもらう形式もあります。
インスタントウィンを利用することで、その場で当選結果がわかる手軽さを提供でき、参加者のエンゲージメントを高めたり、事務局の工数を削減することが可能になります。
Xキャンペーンの成功事例
ここからはホットリンクがご支援させていただき、フォロワーやUGC増加に成功した事例を紹介していきます。
#丸亀製麺さん推しが尊いです のX(旧Twitter)引用リポストキャンペーン
丸亀製麺様は、過去の人気商品の再販売を盛り上げるキャンペーンとして、「#丸亀製麺さん推しが尊いです」というハッシュタグを使ったX企画を実施しました。
ユーザーが「推しているモノ・コト」をハッシュタグと一緒に投稿してもらうという内容で、「氷うどん」と同じく、ユーザーが自ら発話したくなるような仕掛けを施しました。
過去の「タル鶏天ぶっかけ」販売時に商品のUGCを投稿してくれたユーザーを抽出し、彼らがどのようなジャンルに興味関心があり、どのような趣味や嗜好があるのかをランキング化し、特徴を分析しました。すると、ほかの商品のUGCを投稿したユーザーよりも圧倒的に、アニメやゲームに対する興味関心が強いことが判明しました。
- アニメやゲーム好きは、自分が推すキャラクターや作品についてX上で積極的に語る傾向があること
- Xには、アニメやゲーム好きのユーザーが多く存在していること
これらを踏まえ、アニメやゲーム好きのユーザーが会話をしてくれる可能性が高い「推し」という言葉を組み込んだハッシュタグを設計し、UGC数の最大化を狙いました。
結果、「#丸亀製麺さん推しが尊いです」はXトレンドの1位を再び獲得。5時間半もの間1位をキープしたほか、「タル鶏天ぶっかけ」の写真つきUGCも多数投稿されました。
また、初速の販売数が、過去の販売時と比べて約1.9倍も伸長。
その後の効果検証では、UGC数と売上の相関関係が明確に確認されるなど、多くの成果を生み出しました。
事例詳細を見る
ミツカン「#味ぽんの日」「#たまご醤油たれのたれが欲しい」Xキャンペーン
1804年に創業され、今年で創業220年目となる老舗調味料メーカー・株式会社ミツカン様。食酢・ぽん酢・鍋つゆの領域において市場シェアNo.1を占め、各世代に根強いファンをお持ちのメーカー様です。
ミツカン様のSNSマーケティングをご支援させていただき、「#味ぽんの日」「#たまご醤油たれのたれが欲しい」のキャンペーンにおいて、わずか4日間のあいだにXで2度のトレンド1位を獲得することに成功しました。
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Xキャンペーンの効果を最大化するコツ
目的に応じて最適な応募条件を設定する
Xキャンペーンで達成したい目的に応じて最適な応募条件は異なります。
例えばフォロワー数を増やしたいのであれば、参加ハードルの低いフォロー&リポストキャンペーンやフォロー&いいねキャンペーン。UGCを増やしたいのであれば引用リポストキャンペーンやハッシュタグ投稿キャンペーンなど、目的に沿った応募条件を設定するようにしましょう。
景品の魅力も重要
当選者にプレゼントする景品の内容によって、ユーザーがキャンペーンに応募する意欲は大きく変化します。景品として提供可能な自社製品が複数ある場合は、どの商品が最も反応がいいかを検証してみることをおすすめします。
また、当選者数の数によっても応募者数が変化しますので、最適な景品数も検証してみましょう。
X広告でキャンペーン投稿をブーストする
リポストによる拡散以上にキャンペーン投稿を多くの人にリーチさせたい場合や、フォロー&いいねなどの拡散を応募条件にしていない場合、X広告でキャンペーン投稿を配信することも有効です。
自社製品に興味を持つ可能性が高いユーザーをターゲティングして、キャンペーンへの参加を促すことが可能になります。
必要に応じてインフルエンサーとコラボする
必要に応じてインフルエンサーとコラボしたキャンペーンを実施するのも有効です。
ハッシュタグ投稿キャンペーンなどにおいてインフルエンサーにお手本投稿をしてもらうことで、ほかユーザーの参加を促すことが可能です。
例えば丸亀製麺様は「食いっぷりグランプリ」において複数のインフルエンサーやクリエイター、タレントとコラボレーションし、一般ユーザーのハッシュタグ投稿を促進しました。
SNSキャンペーンを実施する上での注意点
SNSキャンペーンを実施する際に気をつけるべき点をご紹介します。
Xキャンペーンのガイドライン違反に気をつける
Xキャンペーンを実施する上ではXが定めているキャンペーンのガイドラインを遵守する必要があります。以下にガイドラインの内容を紹介します。
複数アカウントを作成させない
キャンペーンに何度も応募するために多くのアカウントを作った利用者は、すべてのアカウントが凍結されることになります。複数のアカウントで応募した利用者は当選資格を失うことを必ず明記してください。
繰り返し同じポストをさせない
まったく同じ、またはほとんど同じ内容やリンクを投稿することはXルール違反であり、検索の品質を低下させる恐れがあります。同じポストを何度も繰り返すように推奨するルールは設定しないでください(「一番多くリポストした利用者に賞品を提供」など)。あなたが主催したキャンペーンや懸賞が原因で、利用者がX検索から自動的に除外される可能性があります。キャンペーンのルールとして、1日に複数回応募した場合は無効になる旨を明記することをおすすめします。
すべての応募を確認できるように、主催者の@ユーザー名を含めてポストしてもらう
当選者を決めるには、すべての応募者を確認する必要があります。投稿にあなたの@ユーザー名が含まれていれば、[通知] タイムラインですべての応募を確認できます。単純に検索しただけでは、一部のポストが表示されないことがあります。また、検索品質の向上のために応募ポストが検索から除外される場合があります。
キャンペーンに関連する話題を盛り込むように推奨する
関連するハッシュタグをポストに含めてもらうという方法もあります(#キャンペーン、#企業名など)。ただし、ハッシュタグは投稿する内容に関連していなければなりません。ハッシュタグをまったく関係のない内容のポストに追加するように推奨すると、Xルール違反の原因となる可能性があります。
Xルールに準拠する
これらのガイドラインはキャンペーン参加者の適切な利用をサポートするためのものですが、主催者側もキャンペーンを開始する前にXルールと検索のベストプラクティスの両方を必ず確認してください。Xをビジネスに活用していて詳細な情報やヒントを確認したい場合は、business.x.comをご覧ください。
適用法令および規制
キャンペーンや懸賞を開始する前に、すべての適用法令および規制に準拠していることを確認してください。法令や規制への準拠は主催者の責任です。法令順守に関して疑問がある場合は、ご自身の弁護士にご相談ください。
懸賞アカウントばかりになっていないか気をつける
Xキャンペーンではインセンティブとして景品や金銭同等物を提供するため、「懸賞アカウント」と呼ばれる景品目当てのアカウントばかりが反応する結果になることがあります。
普段の投稿にエンゲージしてくれない質の低い懸賞アカウントばかりがフォロワーとして増えると、エンゲージメントの低いアカウントになってしまう懸念があります。
施策実施後に獲得したフォロワーやUGC、コメントを投稿しているアカウントを確認して、懸賞アカウントばかりになっていないか確認するといいでしょう。
Xキャンペーン実施の流れ
Xキャンペーンを実施する場合、以下の工程で進めてください。
Xキャンペーンの企画設計
以下の項目を整理して、Xキャンペーンの企画設計をします。
- 目的(キャンペーンで得たい効果)
- キャンペーン設計(フォロー&リポストか、ハッシュタグ投稿か、など)
- 景品設計(景品の内容や当選者数)
- 実施期間
- 計測する指標(UGC数、フォロワー数など)
企画設計する上では、他社が過去に実施したキャンペーンを参考にするといいでしょう。
Xの検索窓で「#キャンペーン」「フォロー&リポスト」などで検索すると、他社の過去のキャンペーンを調査することが可能です。

キャンペーンの準備
企画設計ができたら、キャンペーンで利用する投稿のテキストや画像などのクリエイティブの準備をします。キャンペーンの特設LPが必要な場合はLPの制作も進めます。
当日に投稿を忘れないように、必要に応じて投稿予約を設定しておきます。
X広告を配信する場合は、広告設計をして配信の準備をしておきましょう。
また当選者に提供する景品の手配もしておきます。
キャンペーンを実施する
キャンペーン投稿が投稿されることでキャンペーンが開始されます。
初速の反応を見て、X広告のターゲティングを調整したり、公式アカウントからリマインド投稿をするようにしましょう。
抽選・賞品発送
キャンペーン期間終了後、応募を締め切り、当選者の抽選を行います。
当選者が決まったらXのDMで連絡をし、賞品の配送先住所などの個人情報を取得します。
アマゾンギフトカードなどのeギフトであれば、個人情報を取得や配送手続きが必要がないため、工数が少なく楽です。
キャンペーンの効果検証
キャンペーン終了後、当初の目的を達成できているか、目標値がある場合どの程度達成できているかを検証します。
効果検証には以下のようなツールを活用できます。
ツール名
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計測可能な指標
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Xアナリティクス
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・フォロワー数
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・リポスト数
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・その他のエンゲージメント数
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Google Analytics
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・特設LPのアクセス数
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UGC計測ツール(有償)
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・ハッシュタグや特定キーワードの投稿数
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Xキャンペーンにかかる費用
Xキャンペーンにかかる費用項目は以下です。
- 当選者への景品の費用
- [任意] X広告費用
- [任意] キャンペーンの企画や事務局代行の外注費用
- [任意] インフルエンサー起用の費用
ホットリンクでもXキャンペーンのご支援を行っていますので、金額感や企画についてご興味があればぜひお気軽にご相談ください。
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「Xキャンペーンを実施したいが段取りがわからない...」「UGCを増やすXキャンペーン企画を実施してみたい」という場合は、Xマーケティングの専門会社ホットリンクにご相談ください。
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