SNSコラム

SNS集客の方法とコツがわかる!飲食店や店舗の成功事例も紹介

2024年08月02日
SNSマーケティング

店舗やイベントの集客をするために、「SNSを活用したほうがいいのかな?」と検討中の方や、「SNS集客がなかなかうまくいかない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、長年SNS集客のご支援をしてきたホットリンクのコンサルタントが、SNS集客のメリットやコツ、成功事例などをご紹介していきます。

SNSで自社の商品・サービスのUGC(クチコミ)を増加させたい方へ

ホットリンクは数多くの企業のSNS活用をご支援しており、UGC増加による売上アップ・認知拡大において成果を上げてきました。

<UGCが増加した事例>

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最終更新日:2025年1月7日

SNSで集客するメリットとデメリット

店舗やイベントの運営企業がInstagramやX(旧Twitter)、FacebookなどのSNSを活用して集客するケースが増えています。

SNS集客にはメリットもデメリットもありますので、それぞれについて踏まえた上でSNSにリソースをどれぐらい配分するか決めるようにしてくださいね。

メリット

無料で始められる

企業のSNSアカウントの開設や通常投稿は無料のため、費用をかけずに集客を開始できる点が魅力です。

広告配信前に、SNSと自社商材の相性を確かめたいという場合にもおすすめです。

フォロワーや投稿が自社の資産としてストックされていく

SNS運用を継続して増えたフォロワーや過去の投稿は、企業の資産としてストックされます。

フォロワーが増えれば無料でお知らせできる方の母数が増えることになりますし、蓄積された過去投稿を閲覧してくれる人も増えていくことになります。

施策を止めると効果がなくなるフローの施策と比較して、どんどんと効果が蓄積されていくことも嬉しいポイントです。

指名検索増加につなげられる

「居酒屋 新宿」のような一般ワードと比較して、ブランド名/店舗名で検索してくれる「指名検索」は来店などのアクションをしてくれる確率が10倍程度高いと言われています。

クチコミや公式投稿などを通して、お店の認知を広め、指名検索を増やすことができるのもSNS集客のメリットと言えるでしょう。

デメリット

売上への成果を計測しづらい

大半のSNSユーザーは、お店を探そうと思っているわけではなく、「なんとなくおもしろいコンテンツないかな」という感覚でSNSを利用しています。

そのため「SNSの投稿からリンクを開いてすぐに来店予約」、といった直接的な行動にはつながりづらいです。

例えば「SNSでお店を知り→Google Mapsで店舗名を検索をする」という行動が起こっていたとしても、SNSの集客効果としては計測できない側面があります。

短期ですぐに効果がでない

広告施策は、広告を配信するとすぐに多くの人に広告が表示され、短期で成果を見込める集客方法です。一方で、SNS集客の中でもアカウント運用の手法はすぐに集客につながりづらく、中長期で時間をかけて少しずつ効果を高めていくという認識を持つ必要があります。

「SNS集客」と一口に言っても、SNSアカウント運用や、SNS広告、インフルエンサー活用などさまざまな施策の種類があります。短期売上のためには広告施策なども実施しながら、並行して中長期的な店舗認知向上のためにアカウント運用を実施するなど、短中長期でバランスが良い集客の取り組みを行うことをおすすめします。

炎上のリスクがある

SNS上でお店についての悪評が発生し、炎上状態となってしまうリスクがあります。

しかし、多くの場合SNS上の炎上はお店がSNSを活用していることが原因で起きるわけではなく、SNS外の企業活動に対してSNSユーザーが投稿することで炎上が発生します。

企業はSNSの活用を避けるのではなく、積極的にSNSのクチコミを分析し、早急に対応できる体制を構築しておく必要があるでしょう。

集客に向いている主要SNSプラットフォーム

日本で集客に最適なSNSプラットフォームは主に、Instagram、X(旧Twitter)、TikTok、Facebookなどがあります。

それぞれのSNSプラットフォームについて概要と向いている商材について解説していきます。

各SNSの利用者の詳細については下記記事をご確認ください。

関連:日本・世界のSNSの利用者数ランキングまとめ

Instagram

Instagram

Instagramは、Facebookを運営しているMetaが運営する写真・動画共有SNSサービスです。Instagramの国内月間アクティブユーザー数は約3300万人で利用者数ランキングでは国内4位、利用率ランキングでは国内3位のSNSメディア。

全年代の利用率は48.5%。利用率が一番高い年代は20代で78.6%。男女比では、男性42.3%、女性54.8%と女性の方が多く利用しているメディアです。

写真や動画などのヴィジュアルを中心としたSNSなので、飲食店や美容室などヴィジュアル情報が重要なお店の集客には最適です。

また、女性ユーザーがやや多いので、20~30代の女性向けサービスの集客にも向いているでしょう。

関連記事:インスタグラムマーケティングとは?企業のSNS成功事例も紹介

X(旧Twitter)

X(旧Twitter)

Xは、2006年に140文字以内(英数半角280文字)で短文の投稿ができるSNS「Twitter」としてリリースされたSNS。2023年7月に「X(エックス)」に名称が変更されました。

現在では短文投稿だけでなく、「Xスペース」という音声でリアルタイムの会話ができる機能や、X Premiumに課金したユーザー限定で25,000文字の長文投稿機能が提供されています。

画像や動画も投稿されていますが、現在でも短文のテキスト投稿が中心。ユーザーが他ユーザーの投稿をシェアする「リポスト」機能があるため、拡散性が高いことが大きな特徴です。

国内月間アクティブユーザー数が6,658万人で、利用者数ランキングでは国内3位、利用率ランキングでは国内4位。

全年代の利用率は46.2%。利用率が一番高い年代は20代で78.6%。若年層がメインで利用していると思われる方も多いですが、40-50代でも約40%の方が利用しています。

テキストでのコミュニケーションが中心なので、無形商材やB2Bサービス、イベントの集客などにも向いています。

関連記事:X / Twitterマーケティングの戦略・施策を徹底解説!

TikTok

TikTok

TikTokは、ByteDanceが運営するショート動画に特化したソーシャルネットワーキングサービスです。中国版のTikTokは抖音(ドウイン)と呼ばれており、日本で利用できるTikTokは抖音(ドウイン)の国際版のアプリとなります。

TikTokは国内月間アクティブユーザー数が1,700万人で、利用者数ランキング・利用率ランキング共に国内6位。

全年代の利用率は25.1%。利用率が一番高い年代は10代で62.4%。男女比では、男性22%、女性28%と女性の方が多く利用しているメディアです。

10代など若年層向けの商材や、飲食店や美容室など動画でのヴィジュアル情報が重要なお店の集客には最適です。

Facebook

Facebook

Facebookは、アメリカのMeta社が運営する世界最大の実名登録制SNSです。2004年にサービスが開始され、2024年で20周年を迎えるSNSメディアの中では歴史があるメディアです。

国内月間アクティブユーザー数が2,600万人で、利用者数ランキング・利用率ランキング共に国内5位のSNSメディアです。

全年代の利用率は32.6%。利用率が一番高い年代は30代で45.7%。男女比では、男性34%、女性31%と男性の方が多く利用しているメディアです。

30代以上の方向けの店舗や、イベントの集客などにも向いています。

SNS集客の4つの手法

「SNS集客」と一口に言っても、公式アカウント運用や、広告利用、インフルエンサーなどさまざまな集客手法が存在します。ここではそれぞれの手法について解説していきます。

アカウント運用

企業や店舗がSNS上で公式アカウントを解説し、投稿やリポスト、いいね、コメントなどの運用をする施策です。

アカウント運用は無料で始めることができ、運用を継続するとフォロワーが自社の資産として積層されていくので、広告予算が限られている場合や、中長期で成果を積み上げていきたい場合に有効な施策です。

一方で運用開始してから成果が出るまでには一定の期間が必要となり、短期的な集客成果を求めている方にはおすすめできません。

投稿の内容は、自社製品に関連するお役立ち情報や、キャンペーン情報、新商品情報などさまざま。自社の商材や状況に合った、運用方法や投稿内容を考えていくことが重要です。

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広告運用

SNS広告はSNS上に自社の広告を掲載する広告施策です。

広告投稿も通常の投稿と同じようにユーザーがリポストなどをすることも可能です。基本的には、広告のリポストによる広告拡散は課金されないため、拡散される広告を配信すれば、高い広告費用対効果を得ることができます。

自社に興味をもつ可能性が高いユーザーやキーワードを分析し、最適なターゲティングを設計できるかどうかも、SNS広告の成果に大きく影響します。

広告を配信した直後から多くのユーザーに配信することができるので、短期的な成果を求めている場合に有効です。一方で広告配信を停止した瞬間に成果はなくなるので、中長期的な集客資産の積み上げは期待できません。

関連記事:​​SNS広告とは?目的・媒体種類別に効果的な運用のポイント・特徴・費用を解説

キャンペーン

プレゼントやクーポン配布をインセンティブにして、フォロワー獲得やUGC投稿、リツイートを増やす施策です。

懸賞キャンペーン活動に特化した「懸賞アカウント」によるフォローやリツイートが多い懸念はありますが、フォロワー基盤の構築、新商品発売時の盛り上がり形成や、クチコミの起点を作るのに有効です。

基本的なプレゼントキャンペーンの応募条件は以下のパターンがあります。

  • フォロー&リポスト:アカウントのフォローとキャンペーン投稿のリポストが条件なので最も応募ハードルが低く、参加者を最大化しやすい傾向があります。
  • フォロー&引用リポスト:引用リポストで何か一言添えてリポストする応募条件なので、ブランドや商品に対してユニークなコメントを集めることができます。
  • フォロー&ハッシュタグ投稿:写真投稿やウェブサイトのキャプチャ投稿など、特定の条件とハッシュタグを指定して投稿してもらうタイプのキャンペーンです。3つの中で最も応募ハードルが高くなりますが、ユニークなクチコミを増やすことができます。

状況に応じて、適切な応募条件を設定するようにしましょう。

インフルエンサー・PR投稿

SNS上で多くのフォロワーを抱え、エンゲージメントが高く、拡散力を持ったインフルエンサーにPR投稿を依頼することで、集客につなげる施策です。

飲食店ならグルメ系インフルエンサー、美容室やエステなら美容系など、集客したいジャンルによって適切な領域のインフルエンサーを発見し、コラボレーションをすると集客がうまくいきやすいです。

コラボレーションするインフルエンサーを選定する際はフォロワー数だけではなく、普段の投稿の視聴回数やエンゲージメント数を確認するようにしましょう。フォロワー数が多くても視聴回数やエンゲージメントがつかないインフルエンサーも多数存在するので注意してください。

インフルエンサーマーケティングを効果最大化するポイントについては下記記事にまとめているので、見てみてください。

関連記事:インフルエンサーマーケティングとは?効果最大化のポイントや成功事例・費用を解説

最近では企業外部のインフルエンサーだけでなく、店舗のスタッフが「従業員インフルエンサー」として影響力を持って自社サービスの認知や購入につなげている例もあります。

インフルエンサーに金銭を提供して投稿を依頼する場合、#pr をつけずに投稿してしまうとステルスマーケティングに該当する可能性があります。

必ず #pr を記載して投稿してもらうようにしましょう。

クチコミ・UGC施策

SNSマーケティングの効果を最大化するためには、企業からユーザーに向けた情報発信だけでなく、ユーザーからユーザーへの情報伝播について理解する必要があります。

SNS上で発生したUGC(クチコミ)が新たなUGCを生む一連のプロセスを整理したのが、SNS時代の新しい購買行動モデル「ULSSAS」です。

▼ULSSASの流れ

U: UGC(認知)

L: Like(いいね)

S: Search 1(SNS検索)

S: Search 2(Google検索)

A: Action(購買)

S: Spread(拡散)

SNS時代の購買行動プロセス「ULSSAS(ウルサス)」

ULSSASの起点は、自社の投稿や広告配信です。これらにユーザーが「いいね!」を付けた後、SNS内での検索、GoogleやYahooでの検索と続き、来店・予約申し込み、そして来店した人によるさらなる拡散につながります。

このサイクルが生まれれば、UGCが拡散し、認知が広がり、来店するユーザーが登場し、またUGCが発生し、といったように、ULSSASが自律的にぐるぐる回るようになっていきます。そうなれば、多大な広告宣伝費を投下しなくても、UGCによるアテンションが継続的に自然発生する状態になります。

このULSSASの好循環を働かせるために必要なのは、シェアされやすい良質なフォロワー基盤を構築することと、UGC発生のきっかけとなる投稿や企画です。

今までご紹介してきたアカウント運用や、SNS広告、キャンペーン、インフルエンサーとの協働といった施策をフル活用して、ULSSASが回る状態を作っていく必要があるのです。

飲食店や美容室など店舗運営においてUGCを発生させたり、UGCからの来店を促すための具体的な施策例をご紹介します。

店頭で写真や動画を撮影したくなる工夫を施す

店舗において、同じサービスを提供していても、提供方法やパッケージ、盛り付け方などの工夫で写真や動画を撮影してSNSに投稿してもらえる確率は大きく変化します。

例えば写真を撮影してもらいやすい例としては、撮影用のブースを用意しておいたり、見栄えのする断面を強調する盛り付けをして提供したりするケースなどがあります。

写真は完成されたものの瞬間を切り取りたくなる工夫が重要ですが、動画においては完成するまでのプロセスや動きを来店者が撮影できる状態にする提供方法の工夫もポイントになります。

例えば飲食店においては、あえて完成した料理をそのまま提供するのではなく、未完成の状態で出してから最後の盛り付けやひと手間をお客様の目の前で実演する例などがあります。

例)調理場をガラス張りにして撮影できるようにする

例)最後の盛り付けをお客様が撮影しやすいテーブル上で行う

このように、来店者が思わず動画撮影したくなるようなプロセスを意図的に見せるようにしてみるのもいいでしょう。

店舗の位置情報を登録しておく

InstagramやFacebookでは店舗の位置情報を登録することが可能です。登録しておくと、ユーザーが投稿に位置情報を付与することができるようになるため、UGCを見たユーザーが来店しやすくなったり、位置情報ページから店舗に関するUGCをまとめて閲覧することができるようになります。

以下の流れでInstagramとFacebookに位置情報を登録しておきましょう。

  1. スマホのFacebookとInstagramの位置情報利用を「オン(許可)」にする
  2. Facebookにアクセスし、投稿作成画面で「チェックイン」を選択
  3. 下にスクロールして「新しい場所を追加する」をタップ
  4. 店舗名と住所を入力して「カスタムスポットを保存する」をタップ
  5. 登録が成功すると数時間〜数日でInstagramとFacebookの両方にカスタム位置情報が反映されます。Instagramの場合、投稿作成画面で「場所を追加」のオプションを選択し、登録した位置情報名で検索したときに候補に出てくれば反映が完了しています。

公式ハッシュタグや公式アカウント情報を店舗に設置

ULSSASの循環を回すためにはUGCを発見して企業がリポストして他のユーザーへのUGCの露出量を増やすことも重要です。

店舗などに公式のハッシュタグや公式アカウントのユーザー名がわかるように記載したり、QRコードを設置しておくことで、投稿時にメンションやハッシュタグをつけてくれる可能性が高まり、UGCを発見しやすくなります。

また、ユーザーがSNS上で店舗名で検索したときにUGCを発見しやすくなり、態度変容につなげやすくなります。

店舗連動型キャンペーン

店舗と連動したSNSキャンペーンを実施する方法もあります。

例えばあるスニーカーメーカーでは、店舗で新商品の撮影ブースを用意しておき、公式ハッシュタグを使って動画を投稿すると、店舗で利用できるクーポンを配布するキャンペーンを実施し、多くのUGCが発生しました。

SNS集客にありがちな失敗原因

ここからはSNS集客においてありがちな失敗原因について解説していきます。

失敗ポイントを抑えて、SNS集客を効率的に推進できるようにしておきましょう。

SNS集客 = 公式アカウント運用だと思ってしまう

ご説明してきたとおり、SNS集客には様々な手法が存在していますが、多くの方は「SNS集客 = 公式アカウント運用」だと思ってしまい、施策の視野が狭くなってしまいがちです。

SNSがマスメディアや検索広告などの他の広告手法や、ブログなどのオウンドメディアと異なる重大なポイントはユーザーが発信することができ、お互いに交流できる点です。

SNSユーザーたちに「店舗について会話をしてもらう」という観点を持って、SNS集客の効果最大化を考えるようにしましょう。

自社の宣伝投稿ばかりになってしまう

公式アカウント運用において、自社の宣伝ばかりになってしまい、フォロワーやユーザーにとっておもしろみのない投稿ばかり続けてしまうケースもあります。

もちろん自社の宣伝投稿を定期的にすることは効果的ですが、ユーザーが興味を持ちにくい宣伝色の強い投稿ばかりしてしまうと、フォローやエンゲージする動機を作ることができません。

一方でユーザーが興味を持つ投稿であっても自社サービスと関係性の薄い投稿をしても集客につなげることはできません。

集客につながるテーマで、ユーザーがおもしろみや有益性を感じられるように、バランスを意識して投稿内容の企画をするようにしましょう。

SNSの仕組みやアルゴリズムを理解せずに運用する

各SNSの仕組みやアルゴリズムを理解せずに闇雲に運用してしまうのもよくある失敗原因の1つです。

例えばInstagramにおいてストーリーズは、フォロワーとのコミュニケーションの場としては活用するべき重要な機能ですが、フォロワー以外のユーザーに届くことはほとんどないため、ストーリーズ投稿だけでフォロワーを増やすことは難しい仕組みになっています。

また、Instagramでおすすめにレコメンドされるためには、Instagramが重視する特定のエンゲージメントシグナルを伸ばすことが重要であり、伸びやすい独自の投稿フォーマットの勝ちパターンも存在します。

このように各SNSのアルゴリズムや勝ちパターンを理解して運用をすることが、効率的な集客の肝になりますので、知見がない場合はSNS集客の専門会社に相談を検討するのもおすすめです。

SNS集客を成功させるコツ

ここからは、どうすればSNS集客を成功させることができるのか、そのポイントを解説していきます。

SNS集客は他のメディアと特性が異なることを理解する

SNSは「一般ユーザーが情報の発信者にもなる」という特性が、テレビなどの4マス媒体に代表される既存メディアや広告メディアとの一番の違いです。そのため、一方通行で情報や広告を見てもらうだけではなく、一般ユーザーや顧客を巻き込んだ双方向でのマーケティング活動に繋げることが実施しやすいメディアとなります。まずは「SNSは他のメディアやチャネルとは大きく特性が違うメディアである」「ユーザーが主体のメディアである」ことを理解し、「一般のユーザーがどのような使い方をしているのか」「どのような投稿や運用が一般ユーザーに反応がいいのか」などをユーザー観点を持ちながら把握していくことが重要となります。

SNS活用の目的を明確にする

まずはSNSを活用する目的を言語化しましょう。

例えば、店舗の認知拡大、来店数増加、店舗スタッフの採用など。目的によって、とるべき施策は大きく異なるので、事前に明確化しておきましょう。

もちろん複数の目的にアプローチできると理想ですが、運用初期から複数目的を設定してしまうと、戦略や戦術がぶれてしまって成果につなげることが難しくなります。そのため、初期は目的を1つだけに絞った方が良いでしょう。

目的に合わせてKGI/KPI設計をする

言語化した目的を達成するために、計測可能な数値をKGI/KPIとして設計します。

アカウント運用という手法に飛びついて「フォロワー数」のみをKPIに設定しがちですが、目的から逆算して、KGI/KPIを設計するのがポイントです。「認知を拡大する」「来店数アップにつなげる」が目的であれば、ホットリンクではSNS上のUGC数やブランド名の指名検索数もKPIに入れてモニタリングすることをおすすめしています。

ただし、施策開始前に厳密に目標数値を設定する必要はありません。まずはおおまかに仮目標を設定し、施策を実施し、目標数値をチューニングしていくようにしましょう。

SNSマーケティングにおけるKGI/KPI設計の詳細は下記記事をご覧ください。

SNSのKPI、間違った設計をしていませんか?

UGCの相性を診断する

SNS集客においてUGC活用が重要であることはご紹介してきたとおりです。

ただし、商材によってUGC活用の向き不向きがあります。

自社サービスが、SNSのUGC活用に向いているかどうかは、「UGCが発生しているか」「指名検索されているか」の現状把握をもとに診断が可能です。

三枚おろし

UGCの発生状況はSNS上で検索して目視でチェックする、あるいはhashpickのような有料ツールを用いることで簡単に高度な分析が可能になります。

指名検索数の発生状況を確認するためには、自社で設定しているサーチコンソールを確認するか、Googleキーワードプランナーなどを利用することで確認が可能です。

UGC活用の向き不向きを診断する「三枚おろし理論」の考え方については下記記事をご確認ください。

三枚おろし理論とは

運用体制を整える

具体的な施策が決まったら、実際に安定的に施策を実行できる運用体制を構築しましょう。

少ないメンバーのチームでは全ての役割を1人で担うことも多いです。一方で人材が揃っている組織の場合は、役割分担をすることでアウトプットの質を高め、運用を効率化することができます。

SNS集客チームの役割の例をご紹介します。

 

ソーシャルメディアマネージャー:SNSマーケティング全体の方針策定や各担当者の連携をディレクションします

アカウント運用担当者:投稿文を考えたり、投稿スケジュールの管理、実際に投稿作業も行います

デザイナー:投稿や広告用の画像や動画クリエイティブを制作します

企画担当:話題化されるキャンペーンや企画を設計し、ディレクションを行います

広告運用担当:キャンペーン広告や、ダイレクトレスポンス広告などSNS広告全般の設計や運用を担当

インフルエンサー担当:インフルエンサーの発掘や依頼、ディレクション、企画設計を担当

分析担当:話題化する投稿や企画の設計、広告ターゲティングに利用するためのSNS分析を担当。施策実施後の効果検証も行います。

施策の効果や反響を検証する

SNSマーケティング施策を実施後、効果検証を実施し、学びを得て次の施策に活かすようにしましょう。効果検証においては大きく3つのデータを確認します。

1.アカウントパフォーマンス分析

公式アカウントからの投稿がどれぐらいリーチ、エンゲージメントしたのか、どれぐらいフォロワーが増減したのかを検証します。SNSの管理画面でアカウントに関するデータを確認可能です。

2.広告パフォーマンス分析

SNS広告を配信した場合、広告アカウントダッシュボードから広告の各数値を確認することができます。

エクセルなどで加工して集計したい場合は、CSVエクスポートも可能です。

3.UGCデータ分析

投稿やキャンペーン、広告配信の結果、どのようなUGCがどれぐらいの量出たのかを検証し、次回の施策立案に活かしましょう

「クチコミ@係長」を利用することで、効率的にSNS上のUGCを分析することが可能です。

SNS集客成功事例

ここからはSNSを活用して店舗の集客に成功した事例をご紹介します。

外食チェーンのSNS集客事例

讃岐うどん専門店「丸亀製麺」

讃岐うどん専門店として、全国に800以上の店舗を構える丸亀製麺様。

#丸亀製麺さん暑いです #丸亀製麺さん暑いです などのハッシュタグを用いた、Twitterキャンペーンを実施し、短期間でTwitterトレンド1位を2度獲得。

丸亀製麺のSNS集客事例

事例詳細:【事例】丸亀製麺、短期間でTwitterトレンド1位を2度獲得!成功の鍵を握ったのは「データ分析」

Instagramでは「丸亀製麺の楽しみ方が一番わかるメニュー表」をコンセプトにアカウントの運用を開始。

具体的には、メニューが明確に見えてシズル感の強い画像に、丸亀製麺らしいキャプションを添え、「丸亀製麺の楽しみ方が一番わかるメニュー表」というコンセプトに沿った投稿を実施し、短期間でフォロワー数が増加し、平均リーチ数は3倍以上になるなど、大きな成果を挙げました。

丸亀製麺のInstagram集客事例

その後、丸亀製麺において「食べる幸せ」をもたらすのは、うどんだけではなく、店舗体験そのものがプロダクトであるという考えから、アカウント​​コンセプトを「丸亀製麺の攻略本」に変更。

「攻略本」を体現する丸亀製麺を知ることができる投稿例としては、「この空いてるスペースは何でしょう?」とクイズ形式で店舗内のある設備を紹介したコンテンツが挙げられます。

事例詳細:お客様に寄り添った「丸亀製麺らしい発信」をInstagramでも。平均リーチ数3倍以上を実現した、二人三脚のインスタ運用

カフェのSNS集客事例

ハワイアンカフェ「コナズ珈琲」

カフェのSNS集客事例

「いちばん近いハワイの食卓」をコンセプトに全国40店舗を運営するコナズ珈琲。

Instagramの運用を強化し、「発見タブ」におけるレコメンド露出が大幅に増加。

月のフォロワー増加数は2倍以上に増え、UGCも月に300件増加させることに成功しました。

事例詳細:インスタフォロワー2倍 コナズ珈琲が見つけた「発見タブ」攻略法
(日経クロストレンドで有料の会員登録をしている方のみ閲覧できます)

洋菓子店のSNS集客事例

お菓子メーカー「シャトレーゼ」

お菓子メーカーであり、販売店舗を運営するシャトレーゼ様は、若年層へのアプローチに課題を感じ、Twitter活用を開始しました。UGCを生み出すアカウント運用やTwitter広告、参加型コンテンツ企画を実施した結果、UGC投稿数が1年で約8倍に増加し、店舗売上の増加にも寄与しました。

UGCの創出とそれに伴うUGC増加を狙い、一例として「レモン・ザ・スーパー」という商品を使った投稿を行いました。

上記の投稿後、シャトレーゼのツイートを真似たUGCが発生。 

公式アカウントによるUGCのリポストも実行したことで、「公式アカウントにRTされると当該投稿だけエンゲージが跳ね上がる→承認欲求が満たされ再度UGC投稿するようになる」という循環も生まれ、RTを目にしたユーザーからの新たなUGCも創出されました。

洋菓子店のSNS集客事例

事例詳細:クチコミ数が1年で約8倍! 店舗売上の増加にも寄与した、お菓子メーカー・シャトレーゼのTwitter活用

SNS集客にお悩みの方はプロにご相談ください

ここまでSNS集客に関する概要を解説してきましたが、「自社だけでは運用リソースやノウハウがない...」とお困りのご担当者の方も多いのではないでしょうか。

ホットリンクは長年SNS分析・SNSマーケティングに携わり、多くの企業様のSNSマーケティング支援をしてきました。

▼ご支援事例

・洋菓子店のクチコミ(UGC数)が1年で8倍に増加
・外食チェーン、短期間でXトレンド1位を2度獲得

経験豊富なSNSコンサルタントがSNSの戦略策定〜運用のポイントまで具体的にご提案しますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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