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「Instagramでアカウントを運用しているけどなかなかフォロワーが増えない...」 「なにかフォロワーが増える簡単な方法はないかな?」 とお悩みの方も多いのではないでしょうか? この記事では、多くの企業のInstagramアカウントのグロースを支援してきたホットリンクのコンサルタントが、Instagramのフォロワーを増やす上での考え方や、具体的な施策について解説していきます。
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この記事の内容
「今すぐフォロワーを増やす具体施策を知りたい!」という方も多いかもしれませんが、施策に飛びつく前に、まずは目的を整理することをおすすめします。
Instagramアカウント運用のご支援をする中で、目の前のフォロワー数にとらわれて、フォロワーを増やすこと自体が目的化してしまうケースをたくさん見てきました。
フォロワー数という数値を増やすことだけを目指すと、「フォロワー数が数字上は増えたが、目的は達成できない」という状況になってしまいかねません。
例)女性向け商品を販売するブランドのアカウントで男性のフォロワーが増えた
「なぜフォロワーを増やすのか?」「フォロワーが増えた状態になったら、その上で何を達成したいのか?」と、今一度立ち止まって考えてみましょう。
フォロワーを増加させるためには、この後に紹介する施策レベルの改善も重要ですが、それ以上に初期のアカウント設計が肝になります。
コンセプト設計において定めておくべき、項目は以下です。
ターゲットユーザーと提供する価値と伝え方を適切に設計できると、運用フェーズでのフォロワー増加のスピードも大きく変わってきます。
それぞれについて解説します。
狙っているターゲット層がニッチ過ぎるとInstagramアカウントは伸びません。
例えば設定したターゲット層が1000人しかいない場合、どんなに運用をがんばったとしてもフォロワーの上限数は1000人となります。
一方でターゲット層を大きく広げてフォロワーが増えたとしても、自社商品の販売につながらなければ目的を達成することはできません。
自社ブランドと相性の良いユーザー母数を十分に確保できるよう、適切なターゲット層を定義してみましょう。
提供する価値とは、ターゲットユーザーがアカウントをフォローすることによって、どのような便益を得られるかです。この便益が明確で、一貫した価値を提供できるアカウントになると、フォローしてもらえる確率が上がり、フォロワーが離脱する確率が低下します。
提供する価値には大きく分けて、「有益性」と「エンタメ性」の2つが存在します。
有益性とは、役に立つ情報のことで、例えばコスメの使い方や観光スポット情報、新商品情報などが挙げられます。
対してエンタメ性とは、役には立たないものの、閲覧すること自体に快楽やエンターテインメント性がある情報のことを指します。
どんなに質の高いコンテンツを投稿していても、ターゲットユーザーにマッチした便益を提供できなければフォローはされません。
自社アカウントがターゲットユーザーに提供できる価値が何なのか、言語化してみましょう。
伝え方は、価値をどのような方法で伝えるかのことです。例えば投稿の企画内容であったり、投稿フォーマット、写真やデザインのトンマナ、文章のトンマナなどを指します。
同じ提供価値であっても伝え方次第では、ユーザーの反応率も大きく変わってきます。
アカウント設計がうまくできていると運用フェーズでフォロワーの獲得効率が高く、逆にアカウント設計にミスマッチがあると運用の改善をがんばってもなかなかフォロワーを獲得できない傾向があります。
「フォロワーを増やす」と目標設定しただけでは、具体的にどのようなアクションを取ればいいのかわかりづらい場合も多いかと思います。
そこでおすすめなのが、フォロワー増加に寄与する変数を要素分解することです。
Instagramのフォロワー増加は以下の計算式に分解することが可能です。
Instagramフォロワー増加数 = 非フォロワーリーチ × プロフィール訪問率 × フォロー率
まだフォロワーになっていないユーザーにリーチできた人数が母数になり、そのうちプロフィールに訪問してくれる確率をかけあわせるとプロフィール訪問数になります。プロフィール訪問してくれたユーザーのうちフォローしてくれる確率をかけあわせるとフォロワー増加数となります。
要素分解して考えることで、各変数を高めるための具体的なアクションに落とし込むことが可能になります。
次のセクションからは、各変数ごとに具体的な施策を解説していきます。
新規フォロワー増加数の母数を決めるのは非フォロワーへのリーチ量です。非フォロワーリーチを伸ばさなければ、プロフィール訪問率やフォロー率の改善のインパクトも限定的になってしまいます。
このセクションでは非フォロワーへのリーチ量を増加させる方法を解説します。
ユーザーによるリポスト機能が存在するXやFacebookなどと比較して、Instagramの拡散機能は限定的であり、フォロワー以外の人にリーチする仕組みも異なります。
非フォロワーにリーチするためには、Instagramのアルゴリズムに「レコメンドするべき質の良い投稿だ」と認識してもらう必要があります。
Instagramアルゴリズムはさまざまなシグナルをもとに、レコメンドする投稿のピックアップやランキングを行っています。その中でもInstagramが特に重視していると言われているシグナルの代表例が「保存」や「DMシェア率」です。
保存を高めるためには、ユーザーが「有益で、一度に覚えきれない情報量だから保存しておいて後で見返そう」と思ってもらえるような投稿を作成するのがポイント。DMシェア率は、ユーザーがInstagramの友だちにDMで会話を始めたくなるような面白くてツッコミどころのある投稿や、情報共有したくなるような有益性があると高まりやすいです。
非フォロワーにレコメンドされやすくなるポイントを理解し、保存やDMシェアされやすい投稿の勝ちパターンを見つけてみましょう。
保存数やDMシェア数を見るためには、プロアカウントに切り替える必要があります。
ビジネスアカウントに切り替えるメリットや切り替え方法は下記ページを参考にしてください。
関連:インスタグラムのビジネスアカウントとは?切り替え方法や使い方を徹底解説
現在のInstagramにおいて、フィード投稿はまずフォロワーに投稿が表示され、フォロワーの反応が良いとフォロワー以外にもレコメンドされる仕組みになっています。そのため、フォロワー基盤がないと非フォロワーにリーチしづらい側面があります。
また、ストーリーズが非フォロワーにリーチすることはほとんどありません。
一方でリール動画については2024年4月のアップデートにより、フォロワーがいなくても、投稿直後から一定量の非フォロワーにレコメンドされる仕組みに変更されました。
出所:https://creators.instagram.com/recommendations-and-originality
リール動画を活用することで、フォロワー基盤が小さい初期段階でもレコメンドによるリーチを獲得できる可能性があります。
動画の制作コストは大きいですが、可能であればリール動画に挑戦してみるのもいいでしょう。
Instagramには他のユーザーと一緒に共通のクリエイティブを投稿できる「共同投稿」の機能が存在します。
共同投稿をすると、共同投稿者のフォロワーのタイムライン上にも投稿が表示され、投稿上に自分のアカウントへの導線が表示されます。
そのため、共同投稿者のフォロワーがアカウントを発見し、フォローにつながる可能性があります。
インスタライブにおいても他のユーザーとコラボ配信することができます。
ターゲットとするフォロワー層が近いアカウントと共同投稿やコラボライブ配信を繰り返すことで、通常投稿ではリーチできないユーザー層にリーチすることが可能になります。
関連:インスタライブの見方や配信のやり方を解説!コメント非表示やアーカイブ、保存方法も
Instagramには地図上で投稿やお店を検索するマップ機能が存在します。
位置情報を付与して投稿することで、特定エリア内で情報を探しているユーザーに対して、投稿やアカウントを露出することができます。
店舗などローカル集客をしているビジネスの場合、位置情報を有効活用してみましょう。
ハッシュタグの最適化もリーチを最大化する方法の1つです。
ただし、ハッシュタグ選定に時間を使いすぎるのはおすすめできません。
以前はInstagramでハッシュタグ検索をするユーザーが多く、ハッシュタグ経由の流入も多かったのですが、現在ではキーワード検索ができるようになり、ハッシュタグ検索するユーザーが減少していると考えられます。
また、以前はハッシュタグページ上に存在した「最近」のタブもなくなったため、「今何が起きているかを知りたい」という目的でハッシュタグ検索をするユーザーもいなくなりました。
一方で、ホームタブ上や発見タブ上でのレコメンド枠は増加しており、現在非フォロワーにリーチする最も重要なチャネルはハッシュタグよりも、「ホーム」と「発見」のレコメンドです。
ハッシュタグ選定は重要ですが、時間をかけすぎず、コンテンツの内容をアルゴリズムに適切に理解してもらい、キーワード検索にひっかりやすく、特定のトピックに興味を持つユーザーにレコメンドされやすくするための補助的な役割と認識しておくといいでしょう。
同じフォロワー数のアカウントが同じ投稿をしたとしても、フォロワーからのエンゲージメントによって、非フォロワーへのリーチ量は大きく異なります。
例えば下記のようにフォロワー数が同じアカウントがあったとします。フォロワー数は同じですが、フォロワーに投稿が届く割合がアカウントAは5%、アカウントBは10%と異なります。
▼アカウントA
フォロワー数:5000
フォロワーリーチ率:5%
▼アカウントB
フォロワーリーチ率:10%
この場合、アカウントBはアカウントAの2倍の人数に投稿が届くため、投稿直後にフォロワーからのエンゲージメントを得やすいです。
投稿直後のフォロワーからのエンゲージメントが多いと、アルゴリズムは「この投稿は質の良い投稿の可能性が高い」と判断し、非フォロワーにもレコメンドしてくれる確率が高くなります。
このように、まったく同じフォロワー数で同じ投稿をしても、フォロワーへのリーチ率次第で非フォロワーへのリーチが大きく異なる可能性があるのです。
フォロワーリーチ率を高めるためには、既存のフォロワーとコミュニケーションを取って、アカウント同士の親密度を高めることが重要です。
ストーリーズやDM、ライブなどを利用してフォロワーとのコミュニケーションを継続することが、間接的に非フォロワーリーチの増加、最終的にはフォロワー増加に寄与するのです。
フォロワーを増加させるためには、投稿を閲覧してくれたユーザーがアカウントに対して興味を持ち、プロフィールを閲覧してもらうことが重要です。
プロフィール訪問率を高める具体施策を紹介します。
カルーセル投稿の場合、最後にアカウントが提供している便益や魅力ポイントを並べると、プロフィールに遷移してくれる確率が高まります。
具体的には、他の投稿も見たくなるように過去の人気投稿を並べたり、アカウントをフォローするとどんな情報を取得できるかわかるように概要を記載します。
キャプションの冒頭や文末に、プロフィールへの遷移を促す文言と自分へのメンションを追加します。
投稿者のアイコンやユーザーネームからプロフィールに遷移できますが、明示的に記載したほうが遷移してくれる確率が高まります。
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関連:インスタグラムのメンションとは?タグ付けとの違いや付け方を解説
投稿の閲覧後に離脱して終わらないように、他の投稿やプロフィール文、ハイライト情報に関連する情報を盛り込み、遷移を誘導する方法もあります。
例)1投稿で完結しない連載ストーリー形式にして、複数投稿を連続視聴したくなるようにする
例)クイズのヒントがプロフィールやハイライトに隠されていて、プロフィールに遷移したくなる
このセクションでは、プロフィールに訪問してくれたユーザーがフォローしてくれる確率を高める施策例をご紹介します。
プロフィールの紹介文は、アカウントがどんな便益のある情報を提供するのかを端的に示すようにしましょう。
長々と記載しても、多くのユーザーは読み込んでくれないので、重要な便益にしぼりこみ、箇条書きなどで簡潔に記載することをおすすめします。
プロフィールに訪問してくれたユーザーは、フォローするかどうかをじっくり吟味して決めることは少ないです。閲覧した投稿や、プロフィールのパッと見の雰囲気で無意識レベルでフォローボタンを押す人が大半でしょう。
ハイライトが充実していると、直感的に「アクティブなアカウントで、フォローしたら充実した情報を定期的に配信してくれそう」という期待感が高まります。
また、ハイライトのサムネイルに統一感を持たせることで、アカウントの世界観を表すことができ、世界観を好む層にフォローしてもらえる確率も高まります。
プロフィール上で見える過去投稿のプロフィールグリッドの印象から、アカウントの世界観や自分にとっての有益性を認識するため、プロフィールグリッドの作り込みはフォローするかどうかの判断に大きな影響を与えます。
写真のトンマナや、画像加工する際のフォント、文字サイズ、利用カラーパターン、余白などのルールを設定し、世界観を統一するようにしましょう。
ただし、初期から世界観に縛りを作り過ぎると、投稿改善の自由度が低くなり、アカウントが伸びづらくなる可能性もあります。初期は最低限のルールを策定し、自由度を確保した上で投稿改善を進めましょう。
また、カルーセルなどで画像加工をする際は1枚目の表紙がプロフィールグリッドに並ぶので、表紙の加工方法や見出しの書き方によってユーザーが感じる「自分にとっての有益性」に影響を与えます。
表紙の見出しや画像加工をする際は、プロフィールグリッドに並んだときをイメージして作成するようにしましょう。
「紹介された施策は地道だな...」「最速でフォロワー増加を達成したい」という場合、以下のようなフォロワー増加施策もあります。
Instagram広告を利用することで、一気に投稿のリーチやプロフィール訪問数を増やすことが可能です。
いきなりInstagram広告を利用するのではなく、アカウント運用をする中で反応されやすい投稿の傾向がわかり、プロフィールの改善ができてから配信するのがおすすめです。
関連:インスタグラム広告ガイド | 出し方や費用をわかりやすく解説
フォローしてくれたユーザーに対して抽選でプレゼントを配布するキャンペーン施策もあります。
ただし、現在のInstagramのコミュニティガイドラインではフォローなどのアクションの見返りに金銭や金券などのプレゼントを提供することが禁止されています。
「いいね!」やフォロー、コメントを含むやり取りの見返りに、金銭や金券などのプレゼントを申し出たりしないでください。
出所:コミュニティガイドライン
キャンペーンを実施する場合は、必ずコミュニティガイドラインを確認し、規約に反しない形で、ご自身の責任で実施してください。
Instagramのアカウントを大量に保有し、申し込むと指定した数のフォロワーを増やす業者も存在しています。
ただし、フォロワーを購入することはInstagramのコミュニティガイドラインで禁止されているので、絶対に控えるようにしましょう。
「いいね!」、フォロー、シェアを人為的に集めたり、同じコメントやコンテンツを繰り返し投稿したり、利用者の同意を得ずに商業目的で繰り返し連絡したりしないでください。
フォロワーを購入すると、フォロワー数に対するエンゲージメント率が極端に低くなるため、低品質なアカウントとして認識され、レコメンドが出づらくなってしまう可能性があります。
また、最悪の場合コミュニティガイドラインの違反アカウントとしてアカウント凍結をされてしまう可能性も考えられます。
記事冒頭で紹介した「フォロワーを増やす目的」に再度立ち返り、本質的な施策に取り組むようにしましょう。
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