SNSコラム

Xのプロモーション費用は課金方式で決まる|出稿手順と成果を伸ばす3つのコツ

更新日:2026年8月5日
公開日:2026年8月5日
X活用

「Xのプロモーションに、いくらかければいいのか」「そもそも、どの画面から出せばいいのか」。予算と出稿手段の両方を決めかねたまま、検討が止まっていないでしょうか。この記事では、Xのプロモーションで発生する費用を課金方式ごとに整理し、出稿の手順、つまずきやすい原因、そして費用対効果を高める3つのコツまでをまとめます。SNSマーケティング支援を手がけるホットリンクの視点から、自社で判断できる材料をお渡しします。

Xのプロモーションとは?広告・オーガニック投稿との違い

Xのプロモーションとは?広告・オーガニック投稿との違い

Xのプロモーションとは、X(旧Twitter)上で費用を払ってポストやアカウントを届ける、有料配信の総称です。通常のポストが基本的にフォロワーとその周辺までしか届かないのに対し、プロモーションではフォロワー以外のタイムラインにも配信できます。誰に届けるかを自分で指定できる点が、オーガニック投稿との最も大きな違いです。

 

まずは呼び方の整理と、出稿手段の使い分けから確認していきましょう。

プロモーションと広告は何が違うのか

結論から書くと、「プロモーション」と「広告」は仕組みの違いではなく、呼び方の違いだと考えて差し支えありません。Xでは有料配信のフォーマット名に「プロモーション」という語が使われてきた経緯があり、そのまま有料配信全体を指す言葉として定着しました。

そのため、「プロモーションを始めたい」という要望は、ほとんどの場合「X広告を出稿したい」と読み替えて問題ありません。

ただし、キャンペーンや販促企画など広義の施策を示す意味で「プロモーション」という言葉が使われることもあります。

関連:SNS広告の目的・媒体別の特徴と費用の考え方

クイックプロモートとX広告マネージャーの使い分け

出稿の入り口は大きく2つあります。ひとつはクイックプロモートで、すでに投稿したポストをその場で宣伝に切り替える簡易的な方法です。もうひとつはX広告マネージャで、専用の管理画面から目的やターゲティング、予算を設定して配信します。

 

クイックプロモートは設定項目が絞られ、数クリックで配信を開始できます。反応の良かったポストを短期間だけ後押ししたいときに向いています。X広告マネージャーは自由度が高く、目的別の最適化や細かいターゲティング、複数のクリエイティブの出し分けができます。継続的に予算を投じて成果を積み上げたい場合は、こちらを選びましょう。まずはクイックプロモートで感触をつかみ、金額が増えてきた段階で移行するのが現実的です。

なぜ今Xのプロモーションに取り組むべきなのか

Xは、リアルタイム性と拡散のしやすさを併せ持つ場です。配信した広告投稿がリポストによって二次拡散し、費用を払っていない範囲にまで届くことがあります。この構造は、単に表示回数を買うだけの広告とは性質が異なります。

 

もうひとつの理由は、Xが「調べる場所」としても使われている点にあります。商品名やサービス名がそのまま検索され、UGC(クチコミ)が読まれます。プロモーションでブランド名を知ってもらうことは、UGCを増やすことにもつながることに加え、UGCを検索した人のメンタルアベイラビリティを高めることにもつながります。認知の獲得と、購入前の後押しを同時に狙えるのが、Xに予算を割く価値です。

関連:メンタルアベイラビリティとは?意味や想起される資産の重要性を解説

広告を起点にUGCを増やす

 

購買の意思決定は、広告に接触した時点では終わりません。Xに限らず、気になった商品名をインターネットで検索し、実際に使った人のクチコミを読んでから判断する流れが定着しています。

 

ホットリンクが2026年5月に実施したUGCに関する消費者調査2026では、直近1年でインターネット上のクチコミを参考に商品・サービスを購入または利用した経験が「ある」と答えた人は85.9%でした。

直近1年でインターネット上のクチコミを参考に商品・サービスを購入または利用した経験が「ある」と答えた人は85.9%

同調査では、2024年調査の86.1%とほぼ同水準という結果も出ています。クチコミを見てから買うという行動は、一過性の流行ではなく定着した前提だと考えられます。

出典:ホットリンク「UGCに関する消費者調査2026(「インターネット上のクチコミ」に関するアンケート【2026年実施】)」(2026年5月実施 / インターネット調査 / 日本全国 / n=1000)

 

ソーシャルメディアの利用が当たり前になった現代では、「広告を起点にUGCを増やす」という観点も重要なのです。

Xのプロモーションで使える広告フォーマットの種類

Xのプロモーションには、目的に応じた複数のフォーマットが用意されています。何を伸ばしたいのかによって選ぶものが変わるため、まず全体像を押さえておきましょう。

  • プロモ広告:通常のポストと同じ体裁でタイムラインに配信する、最も基本的なフォーマットです。画像広告、動画広告、カルーセル広告、テキスト広告の4つがこの中のサブカテゴリーにあたります
  • バーティカルビデオ広告:フルスクリーンかつ音声オンで再生される縦型の動画フォーマットです
  • Amplify:パブリッシャーのプレミアム動画に自社の広告を連動させるフォーマットです。プレロールとスポンサーシップの2種類があります
  • テイクオーバー:タイムラインや「話題を検索」タブの上部を1日単位で独占するフォーマットです。タイムラインテイクオーバーと、スポットライトテイクオーバー(旧トレンドテイクオーバー)があります
  • ライブ:製品発表やイベントのライブ配信をそのまま広告として届けるフォーマットです
  • ダイナミック商品広告:商品カタログの中から、利用者ごとに関連度の高い商品を出し分けるフォーマットです
  • コレクション広告:1枚のメイン画像と複数のサムネイル画像を1画面にまとめて見せるフォーマットです

 

選ぶ順序としては、フォーマットから決めるのではなく、達成したい目的から決めましょう。認知を広げたいのか、サイトへの流入がほしいのか、反応を集めたいのかを先に定めれば、候補は絞り込まれます。大型フォーマットは出稿の条件も費用の規模も他と大きく異なるため、まずはプロモ広告から始めるのが現実的です。

 

関連:X動画広告の種類と入稿規定、クリエイティブ設計

 

Xのプロモーション 単価指標別の費用相場

Xのプロモーション 単価指標別の費用相場

「Xのプロモーションの料金はいくらか」という問いに、ひとつの金額でお答えすることはできません。Xのプロモーションには決まった定価がなく、オークションによって金額が決まる仕組みだからです。

 

金額の感覚をつかむには、指標ごとの単価の目安を知ったうえで、自社が必要とする件数を掛けてみるのが近道です。まず指標ごとの相場を確認し、そのうえで月あたりの予算に落とし込んでいきましょう。

 

単価指標別の費用の目安

代表的な単価指標と、単価の目安は次のとおりです。

 

単価指標

意味

費用の目安

CPC(クリック単価)

1クリックあたりの費用

1クリックあたり24〜200円程度

CPM(インプレッション単価)

1,000回表示当たりの費用

1,000回あたり400〜650円程度

CPF(フォロワー単価)

1フォロワー獲得あたりの費用
※2023年8月に提供が終了

現在は利用できません

CPE(エンゲージメント単価)

いいねやリポストなどの反応あたりの費用

1件あたり40〜100円程度

CPV(再生単価)

動画が既定の秒数または割合まで再生されたあたりの費用

1再生あたり3〜20円程度

 

フォロワー獲得を目的とした広告は2023年8月に提供が終了しています。古い解説記事にはフォロー課金が残っているので注意してください。フォロワーを増やしたい場合は、エンゲージメントやリーチのキャンペーンを回した結果として増やす形になります。

 

上記は各社が公開している運用実績をもとにした目安であり、確定した料金表ではありません。X広告はオークション制で公式の料金表が公表されておらず、実際の単価は入札の状況や競合度合い、クリエイティブの反応で上下します。反応が良ければ単価は下がり、悪ければ上がると考えてください。

 

出典:X広告の料金について

 

月あたりの予算をどう決めるか

 

X広告に最低出稿金額は設けられておらず、少額からでも配信自体は始められます。ただし、少なすぎる予算では配信量が伸びず、どのクリエイティブが効いたのかを判断できません。また、X広告のアルゴリズムの学習材料も集まらないことになるため、配信精度も向上しません。

 

予算の決め方としては、獲得したい件数に許容単価の目安を掛けて逆算するのが基本です。たとえばサイトへの流入を月1,000クリック見込むなら、先ほどの目安24〜200円を掛けて、およそ2.4万円から20万円が最低ラインの幅になります。

 

そのうえで、検証のために複数のクリエイティブを回す余地を上乗せしましょう。判断できるだけのデータが集まる水準を、最初の予算の基準に置くことをおすすめします。

 

Xでプロモーションを出稿する手順

 

プロモーションを出すには、アカウント側の要件を満たしたうえで、既存のポストを宣伝に切り替えるか、広告用の管理画面からキャンペーンを作成します。どちらの入り口を選んでも、対象・予算・期間を設定して支払い方法を登録すれば配信を開始できます。

 

ここからは、その流れを順に見ていきます。前提条件の確認、簡易的な出稿、管理画面からの本格的な出稿の3段階で整理します。

 

出稿前に確認する前提条件(X Premiumと認証バッジ)

X広告を出稿するには、アカウントが認証済みであることが必須です。個人はX Premium、事業会社はX Premium Businessが対象になります。X Premium Businessは、2025年10月まで「Verified Organizations(認証済み組織)」と呼ばれていたプランが、企業向けのPremium Businessと、政府・地方自治体・国際機関向けのPremium Organizationsの2つに分割された、その企業側にあたるものです。あわせて、プロフィール画像とヘッダー画像がGIFでないこと、ポストが公開設定であることも参加資格の条件です。

 

出典:X広告の参加資格について

 

要件を満たさないまま準備を進めると、クリエイティブを用意した段階で配信できないとわかり、手戻りが発生します。アカウントの基本的な整備については、運用の土台をまとめた記事もあわせてご覧ください。

 

関連:Xアカウント運用の基本と押さえたいコツ

 

ポストを宣伝するクイックプロモートの操作手順

 

すでに投稿したポストを宣伝に切り替える方法は、次の流れで進みます。

 

  1. 宣伝したいポストを自分のプロフィールやタイムラインから開きます
  2. ポストのメニューから、「ポストを宣伝」を選びます
  3. 届けたい対象と、1日あたりの予算、配信する期間を設定します
  4. 表示される見積もりを確認し、支払い方法を登録して配信を開始します

 

宣伝の開始ボタンは、ポスト右上のメニューの中にあります。アカウント全体の設定画面ではなく、対象のポストから入る点に注意してください。なお、iOSでX Premiumに加入している場合は、ポストの下に「ブースト」が表示されることがあります。これは表示回数の目安と地域を選んで購入する別の仕組みで、ここで説明しているクイックプロモートとは画面が異なります。画面の構成や項目名は更新されるため、見当たらない場合はアプリを最新版に更新したうえで探しましょう。

 

X広告マネージャーで目的を選んで配信する手順

 

継続的に配信する場合は、X広告マネージャーを使います。ads.x.com から広告アカウントにログインすると利用できます。流れは次のとおりです。

 

  1. 画面右上の「キャンペーンを作成」から、新しいキャンペーンの作成に進みます
  2. 何を増やしたいのか、キャンペーンの目的を選びます
  3. 予算と配信期間、入札の方針を設定します
  4. 届けたい対象を、地域や興味関心、フォローしているアカウントなどの条件で指定します
  5. 配信するポストやクリエイティブを選び、内容を確認して配信を開始します

 

キャンペーン設定でどの目的を選ぶかによって、課金方式と最適化のデフォルト設定と選択可能な選択肢が決まります。目的とクリエイティブの中身がずれていると、配信は回っても成果につながりません。目的を先に固めてから、素材を用意する順番で進めましょう。

 

Xのプロモーションでつまずきやすい点と出稿できない原因

単価は固定ではない。シーズンによって高騰することも

年末商戦のように出稿が集中する時期には、CPMやCPCが高騰することがあります。

 

年間の計画を立てるうえでは、この変動幅を織り込んでおく必要があります。獲得単価を固定費のように見積もらないようにしましょう。

上限の単価を設定したい場合は広告グループ設定で「上限入札額」を指定するようにしておきましょう。

X広告の入札戦略

アカウント要件と広告審査で配信が始まらない

配信が始まらないときの原因は、出稿の前段にある「アカウント要件」と、入稿後にある「広告審査」のどちらかに分かれます。まずどちらで止まっているかを切り分けてください。

 

出稿の画面に進めない、あるいは宣伝の項目自体が表示されない場合は、アカウント要件の問題です。認証済みかどうか、プロフィール画像とヘッダー画像がGIFになっていないか、ポストが公開設定か、アカウントが凍結や無効化をされていないか。これらが公式に参加資格として示されている条件です。加えて、支払い方法の登録が済んでいるかも確認しましょう。要件は改定されることがあるため、以前は出稿できていた場合でも、現在の条件をあらためて確認する必要があります。

 

設定を終えたのに配信されない場合は、クリエイティブ審査の問題です。表現の内容、遷移先ページの作り、取り扱う商材の種類などが確認の対象になります。否認された場合は理由が通知されるので、該当箇所を修正して再申請します。審査には時間がかかることを見込んで、配信開始日から逆算して余裕を持って入稿しておきましょう。

 

費用対効果を高めるXプロモーションのコツ

同じ予算でも、設計次第で結果は大きく変わります。ここでは、費用対効果を左右する3つのコツを挙げます。いずれも設計と運用の順序を変えるだけで実行できるものです。

 

社内に運用の時間や知見が足りない場合は、広告運用を外部に任せる選択肢もあります。ホットリンクでもX広告の運用代行をご提供しています。任せる場合でも、以下の観点を理解しておくと相手との会話が噛み合いやすくなります。

 

関連:SNS運用代行の選び方と内製・委託の判断基準

追う目的をひとつに絞ってからキャンペーンを設計する

 

認知も流入も反応も、まとめて伸ばそうとすると、どれも中途半端に終わります。ひとつのキャンペーンで追う目的はひとつに絞りましょう。

X広告の目的設定

何を伸ばしたいかが決まれば、選ぶべきキャンペーンの目的も決まります。ブランド認知度を高めたいなら「リーチ」、サイト訪問数を増やしたいなら「ウェブサイトトラフィック」、売上や購入数を増やしたいなら「売上」を選択しましょう。キャンペーンの目的を選ぶと、その目的に沿って最適化される指標も決まります。複数の目的を追いたい場合は、キャンペーン自体を分けて、それぞれに予算を割り当てることをおすすめします。

広告で得たアテンションをクチコミの連鎖につなげる

ULSSAS

広告で獲得できるのは、あくまで最初の接触です。広告を起点に拡散やUGC投稿を促すことで、二次的なブランド露出と、UGC経由の指名検索増加や売上増加に寄与します。

 

ホットリンクが提唱する購買行動モデルのULSSAS(ウルサス)は、この流れをUGC、いいね、SNS内での検索、検索エンジンでの検索、購買、拡散という循環として整理したものです。クチコミが次のクチコミを生む状態まで回り出せば、広告費を追加しなくてもアテンションが発生し続けます。プロモーションは、この循環に点火するための投資だと捉えると設計しやすくなります。

関連:ULSSAS(ウルサス)の詳細

 

クリエイティブを複数用意して反応の良い型を残す

 

1本のクリエイティブだけで配信を始めると、その1本が当たらなかった時点で打つ手がなくなります。訴求の切り口を変えたものを複数用意し、同時に配信して反応を比べましょう。

 

比べる際は、変える要素をひとつに絞ると原因を特定しやすくなります。画像を変えるならテキストは揃える、といった進め方です。複数を同時に変えると、差が出ても何が効いたのか判断できません。

 

反応の良かった型を残して次の配信に引き継げば、配信を重ねるほど単価を下げることができます。

 

Xのプロモーションの成功事例

考え方を押さえたところで、実際に成果につながった取り組みを見ていきましょう。

漫画クリエイティブで広告効果を伸ばした事例

漫画クリエイティブでX広告効果を伸ばした事例

同じ予算・同じ配信対象でも、クリエイティブを見直すだけで結果が変わることがあります。訴求の切り口を組み替えた取り組みです。

 

味の素冷凍食品株式会社は、「野菜たっぷり中華丼の具」の認知拡大を目的にX広告を活用しました。中華丼という一般的な商材のため、通常の広告では指名買いにつながりにくいと判断し、クチコミから着想を得たマンガをクリエイティブに採用しています。

 

幅広い層に届くよう、ジャンルの異なるマンガ家3名を起用し、方向性を3つに分けて配信した点が特徴です。

 

エンゲージメント目的で配信を始めたところ、広告数値は事前シミュレーションをかなり上回り、出稿期間の半分ほどのタイミングで目標値を達成しました。そこで途中からリーチ目的へ切り替え、最終的にリーチ数は事前シミュレーション比187%で着地しています。切り口を複数用意し、反応を見て目的そのものを組み替えた進め方が結果につながりました。

事例詳細:味の素冷凍食品株式会社の事例

 

広告とオーガニック投稿を連動させて話題化した事例

 

X広告とオーガニック投稿を連動させて話題化した事例

有料の配信と日々の投稿をそろえて設計し、話題が広がった取り組みです。設計の順番に着目してご覧ください。

 

株式会社ミツカンは、2023年にキャンペーン企画8件と広告配信8件の計16件の取り組みを実施しました。11月の「#味ぽんの日」では公式アカウント2つを連動させ、たまご醤油たれ納豆10周年のプレゼントキャンペーンとあわせて展開しています。

 

このとき行ったのは、広告入札額の調整やターゲティング設計の最適化に加えて、リマインド投稿の助言など通常の投稿側の設計でした。オーガニック施策との連携により、わずか4日間のあいだにXで2度のトレンド1位を獲得しています。強いトレンドが並ぶなかでの連続獲得であり、配信単体ではなく投稿とそろえて設計したことが効いた例だといえます。

事例詳細:株式会社ミツカンの事例

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キャンペーン目的の選び方や、配信後の指標の読み方は、実際に回してみないと判断が難しい部分です。ホットリンクでは、Xの戦略設計から広告の配信、クリエイティブの制作までを一貫してご支援しています。まずはお気軽にご相談ください。

 

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