Xのモーメントカレンダーとは?
Xのモーメントカレンダーとは、X上で話題になりそうな記念日・季節イベント・スポーツやエンターテインメントの予定を日付ごとにまとめた、X公式配布のマーケティング用資料です。X公式は、X上で瞬間ごとに起きる盛り上がりを「モーメント」と呼び、企業がその機会を逃さないようカレンダーの形で紹介しています。
カレンダーは「1月〜3月版」「4月〜6月版」のように四半期ごとに公開されます。各版は1か月1ページのカレンダー形式で、日付ごとに〇〇の日・季節の節目・スポーツの大会・映画の公開日やフェスといった予定が並び、複数日をまたぐイベントは帯で示されます。各月の下段には「ポスト分析レポート」として、前年同月に盛り上がった話題の総ポスト数と日別推移、関心の高いジャンル、よく使われた絵文字が載っています。巻末には、モーメントに合わせた広告商品(Amplifyスポンサーシップ・プレロール)の案内も付いています。
出典:X Business「Xモーメントカレンダー」
カレンダーに載る話題カテゴリ:記念日・季節イベント・スポーツの大会
カレンダー上の予定は「記念日」「季節」「スポーツ」「エンターテインメント」の4カテゴリで色分けされています。
それぞれの例としては下記のようなイベントがあります。
話題の系統 | 例 | 企業アカウントでの使いどころ |
記念日(〇〇の日) | 納豆の日(7月10日)、ハンバーガーの日(7月20日)、防災の日(9月1日) | 自社の商材と語呂や意味がつながる日を選び、関連した企画をする |
季節 | 七夕(7月7日)、立秋(8月7日)、秋分の日(9月23日) | 前後に話題が続くので、シリーズ投稿やキャンペーンを組みやすい |
スポーツ | 全英オープンゴルフ選手権(7月16〜19日)、大相撲秋場所(9月13〜27日) | 試合当日にリアルタイムで会話が動く。速報性のある投稿に向く |
エンターテインメント | 映画『トイ・ストーリー5』公開(7月3日)、FUJI ROCK FESTIVAL(7月24〜26日)、東京ゲームショウ(9月17〜21日、一般公開は19〜21日) | ファン層が明確で、コラボや関連商品の訴求に使いやすい |
毎月の記念日 | お米の日(毎月8のつく日)、キャッシュレスの日(毎月) | 毎月同じ日に回ってくるので、定番の投稿枠として計画に固定しやすい |
「モーメント」機能とは異なる
同じ「モーメント」という言葉でも、モーメントカレンダーと、Xの利用者向けの「モーメント」機能は別物です。後者はユーザーが複数のポストを1つにまとめて、ストーリー仕立てで公開できた機能で、2022年12月にTwitter(当時)が新規作成の提供終了を発表しています。過去に作られたモーメントは閲覧できますが、現状ほとんどの利用者は新しく作ることはできません。
モーメントカレンダーの入手方法
モーメントカレンダーは、X Businessのマーケティング向けサイトにある配布ページから入手します。氏名や会社名、メールアドレスなどを登録フォームに入力すると、その場で無料でダウンロードできます。
配布ページには最新の版だけでなく、直近数四半期分の過去の版も並んでいます。各版の月ページに前年同月のポスト分析レポートが付いているので、前年の版をさかのぼらなくても「去年は何が話題になったか」を照らし合わせて確認できます。
登録フォームの入力からダウンロードまでの手順
手順は次の4ステップで、所要時間は数分です。ファイルはPDFで、2026年7〜9月版は表紙・月別3ページ・広告商品案内の計5ページです。
- X Businessの「Xモーメントカレンダー」配布ページをブラウザで開く
- 欲しい版(例:2026年7月〜9月版)のダウンロードボタンをクリックする
- 表示された登録フォームに氏名・会社名・メールアドレスなどを入力し、個人情報の取り扱いへの同意にチェックを入れる
- 登録を送信してダウンロードを開始する
モーメントカレンダーを投稿計画に落とし込む進め方
投稿計画に落とし込む進め方は、「自社ブランドに関係するモーメントをピックアップする」「投稿企画に落とし込む」の2段階で考えます。
まずはモーメントカレンダーから、自社商材と関連性のあるイベントをピックアップします。例えば、キッチン用品を扱うアカウントなら、母の日や新生活シーズンは商材と直結するので優先候補になります。一方で、大きなスポーツ大会は話題としては大きくても、商材と結びつける文脈が無ければピックアップしない判断が妥当です。ピックアップができたら、話題ごとに自社商品をからませた投稿案として作成します。
大きなスポーツ大会は、公式スポンサーではない企業が大会名やロゴ、選手の名前を使って便乗すると、アンブッシュマーケティング(便乗商法)と受け取られるリスクもあります。スポンサー契約が無い場合は、大会名やロゴを直接使わず、季節の話題として扱える範囲にとどめるとトラブルを避けやすくなります。
例えばお菓子メーカーのシャトレーゼは真夏の猛暑のモーメントにあわせて、「レモン・ザ・スーパー」というアイスを使ったカクテルづくりを提案する投稿をし、高いエンゲージメントとUGCの創出にも寄与しました。
事例:クチコミ数が1年で約8倍! 店舗売上の増加にも寄与した、お菓子メーカー・シャトレーゼのX活用
自社ブランドと関連性が低い話題に毎回乗っていくとアカウントの主題がぼやけ、商材に関心のある利用者から「何のアカウントか分からない」と受け取られかねません。
モーメントをUGCが生まれる機会として考える
モーメントカレンダーを手にすると、「この日にどんな投稿をすればエンゲージメントが伸びるか」という自社投稿のエンゲージメント観点の投稿企画だけに目が向きがちです。しかし「ユーザーに言及してもらう切り口を拾う」という観点でも活用することが重要です。猛暑の日に「暑い」「アイスが食べたい」とユーザーが自然につぶやくように、うまく自社ブランドと関連させられればモーメントはクチコミ(UGC)がもっとも生まれやすいタイミングでもあります。
ホットリンクでは、SNS時代の購買行動モデルとしてULSSAS(ウルサス)を提唱しています。UGCを起点にLike(いいね)が集まり、Search1(SNS検索)とSearch2(Google/Yahoo!検索)を経てAction(購買)に至り、Spread(拡散)でまた新しいUGCが生まれるという循環です。
関連:ULSSAS(ウルサス)とは
UGCを増やすことで自律的にブランド認知が高まり、指名検索数や売上が伸びる好循環を生み出すことができるのです。モーメントを活用した企画においては「どのモーメントの企画を作れば自社商品について言及数を増やせるか」という観点でピックアップすることを忘れないようにしましょう。
前述のシャトレーゼの例は、猛暑というモーメントに対して商品を宣伝するだけでなく、「アイスでカクテルを作る」という、利用者が真似して投稿したくなる行動を提案したことで、UGCの創出につながりました。
具体的には、ピックアップしたモーメントごとに次の項目を整理して企画を考えます。
- ユーザーはそのモーメントにおいてどんな文脈で投稿をしているか
- その投稿の中に自社の商品や体験が自然に入る切り口は何か
自社投稿のエンゲージメントを追うだけでは、話題が過ぎればそこで終わります。モーメントをUGCが生まれる機会として設計すれば、ユーザーのクチコミが積み上がり、その後の指名検索や購買まで続く流れをつくれます。
モーメントの考え方を活かしたX運用の成功事例
自社オリジナルのモーメントを起点にしたキャンペーンでトレンド1位を獲得
調味料メーカーの株式会社ミツカンは、11月10日の「#味ぽんの日」と、11月14日の「#たまご醤油たれのたれが欲しい」という2つのキャンペーンで、わずか4日間のあいだにXで2度のトレンド1位を獲得しました。「#味ぽんの日」はミツカン公式と味ぽん公式の2アカウント連動企画で、それぞれのアカウントをフォローすると異なる商品が当たる設計です。
一般的なモーメントではなく、自社オリジナルのモーメントを作り、企画化した事例です。
事例詳細:株式会社ミツカンの事例
X運用の投稿計画づくりにお悩みならホットリンクにご相談ください
モーメントカレンダーで候補日を押さえても、自社の商材とどう結びつけるか、クチコミをどう企画に変えるかは判断に迷いやすいところです。ホットリンクでは、X運用の戦略設計から投稿企画、クチコミを起点にした話題づくりまで、貴社の状況に合わせてご相談を承っています。話題に乗るだけで終わらせないSNS活用の考え方は、セミナー動画でも学べます。
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