SNSコラム

インフルエンサーへの依頼例文|DM・メール別に返信率を上げる書き方

更新日:2026年8月20日
公開日:2026年8月20日
SNSマーケティング

企業からインフルエンサーへの依頼は、一通目のDMの書き方で返信率が大きく変わります。インフルエンサー側は要件がわかりづらい依頼を後回しにするため、「何を、いつまでに、いくらで」が先に伝わる文面を意識する必要があります。この記事では、インフルエンサーマーケティング支援を行うホットリンクが、DMとメールそれぞれの例文と、報酬・期限・PR表記の伝え方までを整理します。

インフルエンサーとの協働が重要な理由

ホットリンクが2024年5月に実施した「【2024年実施】Instagramの利用に関する調査」では、最も参考にする情報として回答数が多かったのは「インフルエンサーの投稿」でした。

インフルエンサーとの協働が重要な理由

出典:ホットリンク「【2024年実施】Instagramの利用に関する調査」(2024年5月実施 / インターネット調査 / 日本全国 / n=1000)

企業はSNS広告やSNSアカウント運用だけではなく、ターゲット顧客層へのリーチ力や購買への態度変容力を持ったインフルエンサーと協働する必要があるのです。

インフルエンサーへの依頼文を送る前に決めておく3つの条件

インフルエンサーへの依頼文が書けない原因の多くは、文章力ではなく条件の整理ができていないことです。次の3つが決まっていれば、文面はその条件を並べるだけで組み立てられます。

  • 目的:認知を広げたいのか、クチコミ(UGC)を増やしたいのか、直接売上につなげたいのかなど
  • 依頼形態:商品提供(ギフティング)だけか、報酬を支払うPR投稿か
  • 投稿条件:媒体、投稿本数、投稿時期、PR表記の方法、二次利用の可否

なかでも二次利用の可否は、投稿後に自社の広告やサイトで使いたくなったときに揉めやすいので、送る前に社内で確認しておきましょう。

関連:インフルエンサーへの依頼方法と費用相場の全体像

返信が来ない依頼文に共通する3つの書き方

返信が来ない依頼文に共通する4つの書き方

返信が来ない依頼文には、次の3つの共通点があります。どれも、受け取った側がその場で可否を判断できない形です。

  • 条件が書かれていない:報酬または商品提供の内容、投稿本数、投稿時期が無いと、受けるかどうかを判断できません
  • 使い回しが見える:宛名が無い、相手の投稿に一度も触れていない依頼は、一斉送信として扱われます
  • 長くて要点が理解しづらい:文章が長いと読むハードルが高まり、流される可能性があります。冒頭で要点を伝え、詳細はそのあとに続ける構成にしましょう

送り方も判断に影響します。プロフィールに連絡先やキャスティング窓口が書かれている場合は、DMではなくそちらへ送りましょう。深夜に送るのは通知音で迷惑をかける可能性があるので控えましょう。

そのまま使えるインフルエンサー依頼文の例文と書き方のコツ

依頼文を組み立てる5つの要素

依頼文は、書き出しから条件までの並び順を決めておくと、媒体が変わっても組み立て直せます。次の5つを順に置きます。

  • 宛名と自己紹介:会社名、ブランド名、担当者名
  • 依頼した理由:相手のどの投稿を見て、なぜ合うと感じたか
  • 依頼内容:何を、どの媒体で、何本
  • 条件:報酬または商品提供、投稿時期、PR表記、二次利用の可否
  • 返信のしやすさ:可否だけでも返信してよいと伝える

熱意は依頼した理由の部分で伝わるので、書き出しに置く必要はありません。

例文:商品提供(ギフティング)でInstagramのDMから依頼する

商品提供の依頼は報酬が発生しない分、相手が受ける理由を文面で示す必要があります。〇〇の部分を自社の情報に置き換えて使えます。

▼例文

〇〇様

はじめまして。株式会社〇〇で〇〇(商品名)を担当しております〇〇と申します。

〇〇様が投稿されていた〇〇(具体的な投稿内容)を拝見し、〇〇(商品の特徴)と相性がよいと感じてご連絡しました。

つきましては、〇〇(商品名)を1点ご提供し、実際にお使いいただいたうえで、Instagramのフィードまたはリールで1回ご紹介いただけないかご相談させてください。

今回は商品提供のみのご相談で、金銭での報酬はございません。

投稿時期は〇月中を目安としております。投稿時には、当社から商品提供を受けた投稿であることが読者に明確に伝わるよう、「#PR」などの表記を、見つけやすい位置に入れていただく形を想定しております。

投稿の二次利用につきましては〇〇(予定しておりません/広告・ブランドサイトで希望します)。範囲と期間は別途ご相談させてください。

ご興味をお持ちいただけましたら、可否のみでも構いませんのでご返信いただけますと幸いです。

投稿の見せ方を相手に任せる一文を入れると、受け手の心理的な負担が軽くなります。逆に構図や投稿文内容まで細かく指定すると、報酬の無い依頼では断られやすくなります。

例文:報酬を支払ってPR投稿を依頼する

報酬を支払う場合、返信率を左右するのは金額の伝え方です。報酬はフォロワー単価(単価×フォロワー数)で算出する方法が広く使われますが、単価は媒体や投稿本数、二次利用の可否によって変わります。金額が確定している場合は確定額を、条件によって変わる場合は予算レンジと算定条件を伝えましょう。

文面の骨格はギフティングの例文と同じで、差し替えるのは依頼内容と条件の部分です。

▼例文

今回はInstagramのフィード投稿1本とストーリーズ2枚をお願いしたく、謝礼は〇〇円から〇〇円の範囲で検討しております。投稿本数や二次利用の有無によって調整いたしますので、〇〇様のご希望をお聞かせいただけますでしょうか。

金額に触れず「ご相談させてください」だけで送ると、相手が先に金額を提示する手間を負います。レンジを先に出しておくほうが、条件が合わない場合も早く判断してもらえます。相場の考え方は次の記事にまとめています。

関連:インスタグラマーの収入とタイアップ投稿の金額相場

例文:メールで依頼するときの件名と本文

メールはDMより長く書ける代わりに、開かれないまま埋もれがちです。件名は、ブランド名の認知度が高い場合はブランド名を先頭に置きます。反対にブランド名が認知されていない場合は、「Instagram投稿のご依頼」かそれ以外のフックとなる言葉を最初に持ってきましょう。

本文はDMの例文に会社情報と条件の詳細を足した形です。一通目で書く項目と粒度は次のとおりです。

項目

書く内容

一通目の粒度

依頼内容

投稿する媒体・形式・本数

確定で書く

報酬・商品提供

金額または提供する商品

レンジで示す

投稿時期

投稿してほしい期間

幅を持たせる

PR表記

表記の文言と入れる位置

確定で書く

二次利用

広告・自社サイトでの利用可否

有無だけ書く

返信期限

いつまでに返事がほしいか

確定で書く

すべてを確定で書くと交渉の余地が無くなり、すべてを相談にすると相手が判断できません。二次利用のように後から揉めやすい項目だけ、一通目で有無を出しておきましょう。

▼例文(件名)

【〇〇(ブランド名)】Instagram投稿のご依頼|株式会社〇〇

▼例文(本文)

〇〇様

突然のご連絡失礼いたします。株式会社〇〇で〇〇(商品名)の広報を担当しております〇〇と申します。

〇〇様が投稿されていた〇〇(具体的な投稿内容)を拝見し、〇〇(商品の特徴)と親和性が高いと感じてご連絡いたしました。つきましては、下記の内容でInstagramへのご投稿をご相談させていただけないでしょうか。

・依頼内容:Instagramのフィード投稿1本とストーリーズ2枚

・報酬:〇〇円から〇〇円(投稿本数、二次利用の範囲により調整いたします)

・商品提供:〇〇(商品名)を1点、事前にお送りいたします

・投稿時期:〇月〇日から〇月〇日の間

・PR表記:投稿本文の冒頭に「#PR」を記載していただく形を想定しております

・二次利用:当社の広告およびブランドサイトでの利用を希望しております(範囲と期間は別途ご相談させてください)

投稿の構成や見せ方は〇〇様にお任せいたします。条件についてご希望がございましたら、あわせてお知らせください。お手数をおかけしますが、可否のみでも構いませんので〇月〇日までにご返信いただけますと幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。

株式会社〇〇 〇〇部 〇〇

メール:〇〇@〇〇.co.jp

電話:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇

メールでは署名に部署名と連絡先まで入れておきましょう。相手が事務所やマネージャーへ転送して確認する場合に、社内で共有しやすくなります。

ステマ規制に対応するPR表記の条件を依頼文に書く

PR表記は依頼を受けた側だけの問題ではありません。景品表示法では、事業者の表示であることが一般消費者に判別しにくい表示が規制の対象で、責任を問われるのは、商品やサービスを供給する事業者、つまり依頼した側です。

出典:消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」

依頼文には次の3点を条件として書きましょう。

  • 表記方法:「PR」「広告」「プロモーション」または「〇〇社から商品提供を受けて投稿しています」など
  • 表記位置:読者が広告・商品提供であることを認識しやすい位置
  • 視認性:大量のハッシュタグや文章の中に埋もれ、広告であることが分かりにくくならないようにする

「投稿にPRと入れてください」とだけ伝えると、ハッシュタグの並びの最後に紛れることがあります。判断に迷う事例は消費者庁が運用基準を公開しているので、そちらで確認しましょう。

関連:ステマ規制の全体像と企業がとるべき対策

投稿の修正依頼と長期契約の打診で送る文面

修正を依頼するときは、直してほしい箇所と理由を分けて書き、指摘は1回にまとめます。小刻みに送ると相手の手間が増え、次の依頼を受けてもらいにくくなります。

▼例文(投稿の修正依頼)

〇〇様

先日はご投稿いただきありがとうございました。拝見したうえで、1点だけご相談させてください。

投稿本文の「〇〇」という記載について、〇〇(事実と異なる理由)のため、「〇〇」へご修正をお願いできますでしょうか。あわせて、〇〇(別の箇所)についても同様にご確認いただけますと助かります。

お手数をおかけしますが、〇月〇日までにご対応いただけますと幸いです。ご不明な点がございましたらお知らせください。

長期契約を打診するときは、単発の投稿で得られた結果を先に伝えます。保存数やクチコミの伸びなど、続ける理由を具体的な反応で示すと、相手も継続の可否を判断しやすくなります。

▼例文(長期契約の打診)

〇〇様

先日はご投稿いただきありがとうございました。前回ご投稿いただいた〇〇(投稿内容)では保存数が〇〇件と、当社が想定していた水準を上回る反応をいただいております。

つきましては、単発ではなく継続してご協力いただける形をご相談させてください。現時点で想定しておりますのは、〇か月間で月〇本のご投稿、謝礼は月〇〇円から〇〇円の範囲です。

投稿のテーマや本数は〇〇様のご都合にあわせて調整いたしますので、ご希望をお聞かせいただけますでしょうか。

打診の段階で期間と本数まで添えておくと、相手は他の依頼との兼ね合いを判断できます。金額だけを提示して期間を伏せると、拘束される範囲が読めず返答を保留されやすくなります。

インフルエンサーとの協働で成果につながった事例

成果が出た例では、投稿を単発で終わらせず、生まれたクチコミを次の施策へつなぐ設計になっています。

関連:インフルエンサー施策の成功事例をまとめた記事

食品ブランド:インフルエンサーとの共同企画でクチコミを増やした事例

ジョンソンヴィル・ジャパン合同会社のインフルエンサーコラボを含むUGC創出

ソーセージブランドのジョンソンヴィル・ジャパン合同会社は、2020年8月に発売した1本包装の新商品のプロモーションにおいてインフルエンサーマーケティングを実施しました。従来の6本入りは輸入食品店やスーパーマーケットが中心で、想定顧客も女性層でした。これに対して新商品はコンビニエンスストアでの販売となり、購入者は男性層が多いと見込まれたため、これまでとは別の層へ届ける必要がありました。

起用したのは、豪快な料理動画で人気を集めるリロ氏です。人選の理由は知名度ではなく商品との関連性で、リロ氏は過去にジョンソンヴィルを使った動画で話題になっていました。

依頼は1本の投稿で終わらせていません。リロ氏の投稿で生まれたクチコミを火付け役とし、その後にジョンソンヴィル社の公式アカウントからリロ氏の動画を再現した動画を投稿しています。再現動画には、リロ氏の動画を拡散したユーザーにゲーム好きな層が多いというデータ分析の結果をふまえ、その層と親和性のあるタレントの後藤真希さんを起用しました。告知投稿の翌日には当時としてもっとも高い話題量を記録。続けて再現動画を広告として配信することで話題化を後押ししています。

事例詳細:ジョンソンヴィル・ジャパン合同会社の事例

関連:ジョンソンヴィルの共創型インフルエンサー施策の詳細

ヘアケアブランド:インフルエンサー施策とクチコミ創出を組み合わせた事例

株式会社ミルボンのインフルエンサー施策とUGC創出

美容室専売のヘアケアブランドを展開する株式会社ミルボンでは、新商品のスタイリング剤の発売にあわせて、インフルエンサーをゲストに迎えたInstagramのライブ配信イベントを実施しました。事前にティザーの記事や動画を公開し、1日先着1,000個のサンプルを用意。ティザー広告やインフルエンサー、イベントのトーク内容、サンプル商品など、複数の切り口のクチコミを発生させることに成功。

商品そのものだけではなくライブ配信という体験を言及の対象に置いたことで、さまざまなUGC発生に成功しています。ブランドへのメンションを付けた投稿は2020年1月時点で1日10件ほどでしたが、同年9月には1日60件に増えています。インフルエンサーと企画を使ってUGCを醸成させた成功事例と言えます。

出典:MarkeZine「8ヵ月でUGC数を6倍に!美容室専売メーカー・ミルボンのTwitter&Instagram活用術」

事例詳細:株式会社ミルボンの事例

インフルエンサーへの依頼でよくある質問

依頼のDMを送っても返信が来ないときはどうすればよいですか?

読み落としている可能性がある場合、一度だけ、送信から1週間ほど空けて再送してみましょう。文面は読みやすいように簡潔にすることがポイントです。それでも返信が無ければ、送信したDMやメールの窓口を先方が確認していない可能性があります。その他の連絡先やキャスティング窓口がある場合、送信先を切り替えて依頼を送ってみましょう。ただし、インフルエンサーの方が依頼を受ける気がない場合は、何度も依頼を送信すると迷惑になる可能性もあるので、短期間に多くの依頼メッセージを送るのは控えましょう。

個人のインフルエンサーに依頼するとき契約書は必要ですか?

報酬が発生する依頼では、投稿内容・報酬・二次利用の範囲・PR表記を書面で残します。商品提供だけの場合も、条件をメールのやり取りとして残しておくと認識の食い違いを防げます。

報酬を支払うときインボイス制度への対応は必要ですか?

支払先が適格請求書発行事業者かどうかで、自社の仕入税額控除の扱いが変わります。依頼の段階で登録の有無を確認し、経理の処理方針を決めてから金額を提示します。

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インフルエンサー施策においては、PR投稿の目的整理、誰に依頼するか、広告とどのように連携するか、どのようにクチコミにつなげるかなど、戦略の全体像の設計が重要になります。ホットリンクでは、戦略設計からキャスティング、広告配信までインフルエンサーマーケティングの支援を行っています。ぜひお気軽にご相談ください。SNSマーケティングの考え方をまとめた無料の資料もご用意していますのでよろしければご覧ください。

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