お知らせ

Instagram利用者の約55%が、Instagramをきっかけに購入・来店した経験があることが明らかに。商品購入時、参考にする情報は「企業・インフルエンサーの投稿」が上位

2024年07月01日
プレスリリース

SNSマーケティング支援サービスを提供する株式会社ホットリンク(本社:東京都千代田区、証券コード:3680、代表取締役グループCEO:内山幸樹、以下ホットリンク)は、Instagramの利用動向に関する調査結果を71日に発表しました。


【調査の背景】
Instagramを運営するMeta社の公式発表によると、2019年3月時点でInstagramの国内月間アクティブアカウント数は3,300万人(※)を突破しました。さらにユーザー数が増える中で、企業の顧客接点としての重要度も増しています。

※Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破
https://about.fb.com/ja/news/2019/06/japan_maaupdate-2/

一方、Instagramが消費者の購買行動に与える影響の実態や、Instagram上で消費者がどのようにブランドと接点を持ち、どのように購買に至るかは、明らかにされていない部分が多いのも実情です。

そこで、ホットリンクでは、Instagramを利用したことがある日本在住の男女1,000名を対象に、Instagramの利用方法や購買への影響を調査しました。


【調査概要】
・調査期間:2024年5月23日~2024年5月27日
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:Instagramを利用したことがある日本在住の男女1,000名


【調査結果サマリー】
Instagramの利用頻度は「毎日」が約51%で1位。リールタブの利用頻度は「週に1回以上」が約51%
・Instagramの主な利用目的は「知り合いではないアカウントの投稿を見る」が約65%で1位
Instagramでよく閲覧する場所は「フィード(タイムライン)」「ストーリーズ」が上位
Instagramでよく「いいね」するコンテンツは「綺麗だと思った投稿」、よく保存するコンテンツは「How To投稿」、よくシェアするコンテンツは「面白いと思った投稿」が上位
・企業アカウントを「フォローしている」ユーザーは約61%、企業アカウントと「DMをしたことがある」ユーザーは約10%
・約80%がInstagramで発見した商品の詳細情報を検索したことがある
・約55%がInstagramがきっかけで商品を購入した経験がある
・Instagramの投稿をきっかけに購入・利用したことがある商品やサービスは「食品・飲料品」「化粧品」「ファッション用品」が上位
・商品購入時に参考にするのは「企業アカウントの投稿」、もっとも参考にするのは「インフルエンサーの投稿」が上位
・約35%のユーザーが、Instagramで知った商品を、Instagram内外でシェアしている


【考察】
■Instagramの利用頻度は「毎日」が約51%で1位。リールタブの利用頻度は「週に1回以上」が約51%
1)Instagramおよびリールタブの利用頻度


Instagramの利用頻度を聞いたところ、「毎日」50.6%「週に4〜6回」が12.0%、「週に2〜3回」が14.0%、「週に1回」が13.0%、「月に2〜3回」が4.9%、「月に1回」が2.4%、「直近3ヵ月は利用していない」が1.0%、「直近6ヵ月は利用していない」が0.3%、「直近7ヵ月以上は利用していない」が1.8%となりました。


リールタブ(Instagramの下部メニュー、中央にある動画閲覧専用タブ)の利用頻度を聞いたところ、「毎日」が14.5%、「週に4〜6回」が8.6%、「週に2〜3回」が18.1%、「週に1回」が9.9%、「月に2〜3回」が7.4%、「月に1回」が5.3%、「直近3ヵ月は利用していない」が5.1%、「直近6ヵ月は利用していない」が1.0%、「直近7ヵ月以上は利用していない」が2.4%、「利用したことがない」が27.7%となりました。

週に1回以上見ているという回答が半数を超えたことから、リールが多くのユーザーから親しまれているコンテンツ形式であることが伺えます。

■Instagramの主な利用目的は「知り合いではないアカウントの投稿を見る」が約65%で1位
2)Instagramの利用目的(複数回答可)


Instagramの利用目的を聞いたところ、「芸能人やインフルエンサーなど、知り合いではないアカウントの投稿を見る」が64.8%と最も多く、次いで「家族や友人など知り合いの投稿を見る」が57.7%となりました。僅差で、「趣味や興味のある特定カテゴリーの事柄についての投稿を見る」が50.5%となりました。

このことから、多くのユーザーが有名人やインフルエンサー、知り合いの投稿といった「人」に関するコンテンツを楽しんでいることが分かります。次いで、趣味やお気に入りのお店、ブランドなどの情報収集に使用されており、主に「閲覧をするメディア」として利用されていることが伺えます。


Instagramでよく閲覧する場所は「フィード(タイムライン)」「ストーリーズ」が上位
3)Instagramでよく閲覧する場所(複数回答可)

Instagramでよく閲覧する場所について聞いたところ、「フィード(タイムライン)」が75.3%、「ストーリーズ」が55.2%でした。

このことから、アプリのUI上、アプリを開いた際に表示されるフィード(タイムライン)の閲覧が多いことが分かります。また、検索機能も比較的多く閲覧されているため、検索ツールとして使用されていることも伺えます。


Instagramでよく「いいね」するコンテンツは「綺麗だと思った投稿、よく保存するコンテンツは「How To投稿」、よくシェアするコンテンツは「面白いと思った投稿」が上位
4)Instagramでよく「いいね」、「保存」、「シェア」するコンテンツ(複数回答可)


Instagramでよく「いいね」するコンテンツを聞いたところ、「綺麗だと思った投稿(人物・モノ・風景問わず)」が64%、「面白いと思った投稿(ネットミーム、ネタ動画)」が54.4%となりました。


Instagramでよく「保存」するコンテンツを聞いたところ、「How To投稿(レシピ、メイク方法など)」が22.7%で、もっとも多い結果となりました。


Instagramでよく「シェア」するコンテンツを聞いたところ、「面白いと思った投稿(ネットミーム、ネタ動画)」が27.1%となりました。

このことから、役に立つ情報は保存されやすく、SNSでも積極的にシェアされることが分かります。


■企業アカウントを「フォローしている」ユーザーは約61%、企業アカウントと「DMをしたことがある」ユーザーは約10%
5)企業アカウント(企業が運営している公式アカウント)のフォローやDMをした経験


企業アカウントをフォローしているか聞いたところ、「はい(フォローしている)」が61.1%となりました。企業アカウントからも情報を取得しているユーザーが、過半数にのぼることが分かりました。


企業アカウントとDMをしたことがあるか聞いたところ、「いいえ(DMをしたことがない)」が90.2%となりました。



DMをしたことがあるユーザーにDMの目的を聞いたところ、「商品や営業時間、在庫に関する問い合わせ」がトップとなりました。また、DMをしたことがないユーザーに理由を聞いたところ、「DMをする理由がない」がトップとなりました。


■約80%がInstagramで発見した商品の詳細情報を検索したことがある
6)Instagramで発見した商品の詳細情報の検索(複数回答可)


Instagramで発見した商品の詳細情報を検索したことがあるか聞いたところ、「ない」は19.9%となり、約80%がInstagramで知った商品の詳細情報を得るために、Instagram内外で検索行動をしていることが分かりました。

このことから、Instagram上で認知されることで、指名検索数の増加につながることが伺えます。


■約55%がInstagramがきっかけで商品を購入した経験がある
7)Instagramの投稿がきっかけとなった商品の購入(複数回答可)


Instagramの投稿がきっかけとなった商品の購入経験があるか聞いたところ、55.2%のユーザーが「ある」と答えています。購入経路としては、「後日外部サイトで検索をしてECサイトで購入した」がもっとも多い結果となりました。

このことからInstagramを起点に検索行動を起こし、購買まで繋がっていることが伺えます。


Instagramの投稿をきっかけに購入・利用したことがある商品やサービスは「食品・飲料品」「化粧品」「ファッション用品」が上位
8)Instagramの投稿がきっかけとなった商品の購入(複数回答可)


Instagramの投稿がきっかけで商品を購入したことがあるユーザーに、実際に購入・利用したことがあるものを聞いたところ、「食品・飲料品」「化粧品」「ファッション用品」の3つが上位を占めました。

このことから、日常的に購買をする商品との相性が高いことが分かります。


商品購入時に参考にするのは「企業アカウントの投稿」もっとも参考にするのは「インフルエンサーの投稿が上位
9)商品購入時に参考にする情報(複数回答可)


Instagramの投稿がきっかけで商品を購入したことがあるユーザーに、購入時に参考にする情報を聞いたところ、企業アカウントの投稿」がトップとなりました。しかし、いずれの選択肢も参考にするユーザーは40%を超えています。


また、Instagramの投稿がきっかけで商品を購入したことがあるユーザーに、商品購入時に最も参考にする情報を聞いたところ、「インフルエンサーの投稿」がトップとなりました。

このことから、企業アカウントやインフルエンサーの発信は信頼を集めており、購買に直結していることが分かります。


■約35%のユーザーが、Instagramで知った商品を、Instagram内外でシェアしている
10)Instagramで知った商品の情報をシェアした経験(複数回答可)


Instagramで知った商品の情報をシェアした経験を聞いたところ、「ない」は64.9%となり、35.1%はInstagramで知った商品の情報をシェアした経験があると分かりました。

シェアの方法としては、Instagram上でのシェアが最も多く、他のSNSや口頭でシェアするユーザーも一定数いることが分かりました。画像投稿が基本であるInstagramは、文字のみで投稿ができるX(Twitter)などと比較して投稿ハードルが高いと言えますが、商品情報のシェアに活用しているユーザーが一定数いることが伺えます。


■リール動画をよく見ているアカウントが「ある」ユーザーは約6%
11)リール動画をよく見ているアカウントの有無


リール動画を投稿しているアカウントの中で、よく見ているアカウントがあるかを聞いたところ、「ある」は5.6%となりました。このことから、リール動画においてはアカウントの魅力より投稿内容の魅力が重要であると推測できます。


Instagram以外で利用しているSNSは「LINE」「YouTube」「X(Twitter)」が上位
12)Instagram以外で利用しているSNS(複数回答可)


Instagram以外で利用しているSNSを聞いたところ、「LINE」「YouTube」「X(Twitter)」を選んだユーザーは、いずれも75%を超えました。


【調査概要】
・調査期間:2024年5月23日~2024年5月27日
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:Instagramを利用したことがある日本在住の男女1,000名

《性別》
男性:314名
女性:673名
回答しない:13名

《年齢》
20~29歳:248名
30~39歳:370名
40~49歳:265名
50~59歳:98名
60~69歳:19名

《地域》
北海道地方:48名
東北地方:56名
関東地方:414名
中部地方:130名
近畿地方:199名
中国地方:63名
四国地方:19名
九州地方:71名

※調査結果を引用・転載される際は、必ず「ホットリンク調べ」と出典を明記いただくようお願いします。
※調査の内容の一部または全部を改変して引用・転載することはお控えください。


【関連調査】
Instagram利用者の約46%が、Instagramをきっかけに購入・来店経験があることが明らかに。最も参考にするのは「友だち・知り合いの投稿」
https://www.hottolink.co.jp/info/20220707_112030/


【今後について】
ホットリンクは、知識循環型社会のインフラを担い、人と情報を結びつけて“HOTTO(ほっと)”できる世界の実現に努めています。今後も、SNS専門会社として社会に貢献していくため、SNSに関する調査の実施や結果の公開、書籍出版、寄稿、自社ウェブサイトやSNSでの発信を行なってまいります。

株式会社ホットリンクについて(コード番号:3680 東証グロース)
ホットリンクのロゴ
日米で事業を展開するホットリンクグループのコア企業。SNSへの投稿など、生活者の声の投影であるソーシャル・ビッグデータを分析し、企業のマーケティング活動や報道、災害対策などでの活用支援を行っています。Web3においても、データ分析・活用力を活かしてインフラを担い、世界中の人々が“HOTTO(ほっと)”できる世界の実現を目指しています。
設立日:2000年06月26日
資本金:2,359百万円(2019年12月末時点)
代表者:代表取締役グループCEO 内山 幸樹