SNSコラム

クリエイターの収益化を強化するInstagram。企業はクリエイター活用が鍵に #インスタホットニュース

2021年06月17日
Instagram活用 | SNSコラム

最終更新日:2023年6月12日

Instagramのアップデート情報のなかから、Instagramをビジネスで活用されている方やSNSマーケティングのご担当者様に知っていただきたい情報を、ホットリンクが厳選してお届けする「#インスタホットニュース」。

今回は、Instagramが推進するクリエイターエコノミー(クリエイターが、自身のスキルや制作したコンテンツを使ってマネタイズ化すること)について、最新情報をご紹介します。

主要ソーシャルメディアは、クリエイターのマネタイズに注力している

ソーシャルメディアの隆盛により、誰もがコンテンツを発信できる世界が訪れ、ソーシャルメディア上にはクリエイターが劇的に増加し、消費行動にも大きな影響力を与えるようになりました。

各プラットフォームは、クリエイターを獲得するためにマネタイズ機能の整備を進めています。Instagramも例外ではありません。

これまでは、企業のスポンサード案件やアフィリエイトへの誘導、個人のグッズショップへの誘導など、「Instagramの外」で収益が発生するものばかりでした。

しかし、現在はInstagram内でクリエイターがマネタイズできる方法も整備されています。

Instagramは、今後どんなマネタイズに関する仕組みを導入するのか

クリエイターエコノミー構築のために、導入が発表されているInstagramの機能をご紹介します。

 

・インスタライブ中の「バッジ機能」を拡充する。

バッジ機能は、ユーザーがインスタライブを視聴中にバッジを購入し、お気に入りのクリエイターやビジネスを応援することができる機能です。昨年10月より日本国内でもテストが開始されています。

今後は、1回のライブ配信中にファンが複数のバッジを購入できるようになります。また、バッジ機能を使って所定の条件を満たすと、一定の金額がクリエイターに支給されます。

※このアップデートは、日本を含むバッジ機能が利用できるすべての国と地域で提供される予定です。

参考:Instagram、クリエイターの収益化サポートを強化、バッジ機能やショップ機能を拡充

 

・ショップ機能を、クリエイターアカウントでも利用可能にする。

ショップ機能を利用するにはビジネスアカウントへの切り替えが必須でしたが、クリエイターアカウントでも利用可能となります。

また、Instagramがパートナーシップを結ぶ特定の企業とアカウントを連携させることで、クリエイターはInstagramアプリを通じて簡単に商品を制作し、ショップ機能を通じて販売が可能になります。

※このアップデートは、米国のクリエイターを対象に2021年内に提供される予定です。

 

・アフィリエイト機能を実装する。

クリエイターがチェックアウト機能(Instagramアプリ上で決済まで完結できる機能)に対応している商品のショッピングタグを、自身の投稿に追加できるようになります。投稿を通じてタグ付けした商品が購入されると、クリエイターはコミッションを受け取ることができます。

対象となる投稿の上部には「eligible for commission(コミッション対象)」と表示され、商品を購入することでクリエイターを支援できることが、利用者にも明確に伝わります。

※このアップデートは、数ヶ月以内にテストが開始される予定です。

 

・インフルエンサーとスポンサーのマッチングに役立つ「ブランドコンテンツマーケットプレイス」を構築する。

このアップデートについて、Facebookの会長であり最高経営責任者のマーク・ザッカーバーグ氏は、「“クリエーター中産階級”を生み出すのに役立つ可能性がある。“クリエイターに非常に有利な条件”を提供する予定」と、明かしています。

出典:Instagram is working on creator shops and a 'branded content marketplace' for influencers

 

・IGTVのレベニューシェアを提供する。

Instagramの最高経営責任者であるアダム・モッセリ氏は、IGTVについて、「広告からの収益をクリエイターとInstagramで共有する」と発言。IGTVのレベニューシェアは、すでに一部の地域でテストが開始されています。

出典:Instagram’s Adam Mosseri says Banning Trump was the right decision - The Verge

 

・2022年末までは、ユーザーがクリエイターに直接支払うプロダクトにおける手数料を免除する。

上記とともに、2023年以降も、手数料の割合は30%未満にすることが発表されています。アダム・モッセリ氏は、「(売上の30%という手数料は)高すぎて、サステイナブルではないと考えている」と発言しています。

出典:https://twitter.com/SquawkCNBC/status/1402610446486720514

企業はクリエイター活用によるUGCの創出に要注目

Instagramは昨年、短尺動画を作成・発見できるリールズという機能を実装し、Instagramの中核的な体験にするべくフッターの真ん中にリールズ専用タブも追加しました。

参考:Instagram、短尺動画を作成・発見できる新機能「リール」を発表

リールズは、フィードやストーリーズのように「フォロー・フォロワー関係でつながっている友人の近況を知るために見る場所」というよりも、YouTubeやTikTokのように「好きなトピックやクリエイターによるエンターテインメント性の高いコンテンツを視聴する場所」としての意味合いが強い機能です。

つまり、Instagramのユーザー体験において、今までよりも「クリエイターによるエンタメを視聴する時間」の比率が高くなる可能性があることを意味します。

本記事でもご紹介しているように、Instagramはクリエイターがマネタイズできる仕組みの開発を、急速に進めています。クリエイターが集まることで魅力的なコンテンツが増え、視聴ユーザー数と一人あたりの滞在時間が伸び、さらに収益化しやすくなるという好循環が生まれます。その結果、今まで以上にInstagramにおけるクリエイターの消費者への影響度が増すことが推測されます。

ビジネスとしては、アカウント・広告・クリエイターを有機的に活用し、いかにUGC(一般ユーザーからの投稿)を創出できるかという観点が、今後さらに重要になるでしょう。

 

ホットリンクでは、Instagramのマーケティングノウハウをさまざまな記事でご紹介しています。

InstagramでUGCを醸成する5STEPS – マーケティング戦略で重要な購買行動プロセス「UDSSAS(ウドサス)」とは? #まなぼうSNS

Instagram「発見タブ」のレコメンドアルゴリズムとは #まなぼうSNS


また、Instagramを始めとするSNSを活用した独自性の高いマーケティング施策で、クチコミによるファンの増大化と売上アップに成功した事例はこちらをご覧ください。

 

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