この記事では、UGCとは何か、なぜマーケティングで重要になってきたのか、どのような活用ができるのかについて解説いたします。
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ホットリンクは数多くの企業のSNS活用をご支援しており、UGC増加による売上アップ・第一想起の獲得において成果を上げてきました。
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UGC(ユー・ジー・シー)とは、一般のユーザーが作成・投稿したコンテンツのことです。
User Generated Contentの略で、日本語では「ユーザー生成コンテンツ」と呼ばれており、いわゆるクチコミのことを指します。
企業が作った広告や公式サイトの文章ではなく、購入者や利用者本人が書いた感想、撮った写真や動画がUGCです。
食べログのレビュー、Amazonの購入者の声、XやInstagramの商品投稿など、日常でよく見るクチコミの多くがこれに当たります。
| 身近な例 | 内容 |
|---|---|
| SNSに投稿された商品の感想や写真 | X、Instagram、TikTokなどで、使った商品や行った店について投稿する |
| ECサイトの購入者レビュー | Amazon、楽天市場、自社ECなどに、購入者が評価や感想を書く |
| 商品を使った体験動画 | 開封、調理、メイク、着回しなどを動画で紹介する |
| ブログに掲載された旅行やサービスの体験記 | 旅行、宿泊、美容、習い事などの体験を記事にする |
肯定的な投稿だけでなく、不満や失敗談もUGCです。企業にとって都合の良い声だけを指す言葉ではありません。
UGC(ユー・ジー・シー)は User Generated Content の略で、一般ユーザーが作成・投稿したコンテンツです。
ここでは、何が該当するかを具体例でご紹介します。
媒体を問わず、ユーザーが自らの体験や意見として発信したものが対象です。
例えば、飲食店を探すときの食べログのレビュー、家電を探すときの価格.comの購入者の声、化粧品を探すときの@cosmeの投稿、旅行先を探すときのクチコミもUGCです。
レビューサイトに書かれた評価も、SNSに上がった写真も同じく「ユーザーが作ったコンテンツ」です。
「美味しかった」「また行きたい」のような肯定的な投稿だけでなく、「届いた商品が違った」「期待した効果はなかった」といったネガティブな投稿もUGCに含まれます。
UGCを見るときは、件数だけでなく、何が評価され、何に不満を持たれているのかまで読み取ることが大切です。
混同しやすいのは、次の3点です。
「投稿者が一般ユーザーかインフルエンサーか」と「企業から依頼・対価を受けているか」は別の観点です。
同じ人でも、自発的な投稿と、報酬や商品提供のある投稿では扱いが変わります。用語の定義は媒体や資料によって少しずつ異なります。
社内でUGCという言葉を使うときは、「誰が」「何の目的で」「対価を受けているか」の3点で認識をそろえておくと、話がかみ合わなくなることを防ぐことができるでしょう。
| 種類 | 何を指すか | 作成者 | 企業からの依頼・対価 | 見分け方 |
|---|---|---|---|---|
| UGC | コンテンツ | 一般ユーザー | ないことが一般的。キャンペーン応募は条件による | 本人の体験として投稿されている |
| CGM | メディア(場) | ユーザー投稿で成り立つ場 | 場の分類であり、依頼の有無では分けない | 食べログ、@cosme、知恵袋、SNSなど |
| PGC | コンテンツ | 企業や制作会社、プロの発信者 | 企業が制作費を負担する | ホットリンクでは、UGCを生む起爆剤としての企業発信やインフルエンサー投稿を指すことも多い |
| IGC | コンテンツ | インフルエンサー | あることが一般的(スポンサード投稿) | 自発投稿ではなく、対価のある投稿を指すことが多い。広告・PR表示の要否を確認する |
| EGC | コンテンツ | 従業員 | 役割や指示の有無による | 社員のSNS投稿。社員インフルエンサー化と呼ばれることもある。販売促進が目的なら「事業者の表示」になることがある |
UGCは投稿やレビューなど、投稿されたコンテンツそのものです。CGM(Consumer Generated Media)は、その投稿が集まる場のことを指します。
食べログ自体はCGM、そこに書かれた1件のレビューはUGCです。XやInstagramもCGMとして機能し、そこでユーザーが投稿した写真や感想がUGCです。
米国では、一般ユーザーが作成したコンテンツ自体をCGMと呼ぶこともあります。
企業が社員やキャストを起用し、一般ユーザーの投稿のように見せて制作したコンテンツは、見た目が似ていてもUGCではありません。
広告として届けたい場合は、広告であることを隠さないことが前提です。
ユーザー本人の投稿を、許諾を得たうえで広告やLPに使う場合は「UGCの活用」と言えます。
企業が最初から広告として作ったものは「UGC風のクリエイティブ」です。
フォロワーが多い人の投稿でも、本人が自費で買い、依頼なく投稿していればUGCに近いものです。
一方、商品提供や報酬と引き換えに投稿してもらった場合は、スポンサード投稿として扱うべきでしょう。
従業員が自社商品を投稿する場合も、場合によっては、消費者庁のステルスマーケティング規制における「事業者の表示」に当たることがあります。
詳しくは注意点の章と、ステルスマーケティングに関するQ&A(消費者庁)を確認してください。
UGCがマーケティングで重視されるのは、企業の発信だけでは伝えきれない部分を実際に使った人の声によって補うことができ、クチコミが増えることで広告費をかけずに認知獲得を実現できるためです。
ここでは、UGCが商品の購入や売上アップにどう関わるのかを、順に説明します。
ホットリンクが2026年に実施した調査では、直近1年でインターネット上のクチコミを参考に商品・サービスを購入(利用)した人は85.9%でした。

2024年の調査(86.1%)とほぼ同じ水準で、クチコミが購入を左右する傾向は続いています。購入時に参考にする情報として最も多かったのは「ECサイトやレビューサイトのレビュー」(70.7%)です。
信頼できると感じるクチコミは、「実際に購入・利用した人の体験が書かれている」(81.4%)が最も多く、「良い点・悪い点の両方が書かれている」(59.8%)が続きます。
企業の発信では伝えにくい、使った人ならではの体験が求められていることがうかがえます。
一方で、十分なクチコミが見つからず、購入をためらったり、やめたりした経験がある人は78.3%にのぼりました。

直近1年でクチコミを投稿した経験がある人は55.0%で、残りの45.0%は投稿していません。
調査結果の詳細は、クチコミ不足で約8割が「購入をためらった経験あり」。ホットリンク、1,000名の男女を対象に、クチコミ投稿の経験や購買への影響を調査をご覧ください。
企業の商品ページはスペックや推奨用途を伝えられても、実際の盛り付け、部屋に置いた印象、家族での使い方までは描写しにくいことがあります。
UGCは、その不足を補う材料になります。
また、UGCはどの媒体に投稿されるかによって、届く相手が変わります。
レビューサイトやECサイトのレビューを読むのは、すでに商品を調べていて、購入を検討している人です。
一方、SNSのUGCは、フォロワーのタイムラインやおすすめ欄、リポストなどを通じて、まだ商品を知らない人の目にも触れます。
そのため、レビューサイトのUGCは購入を決める後押しに、SNSのUGCは商品を知ってもらうきっかけになりやすく、同じ「クチコミ」でも役割が分かれるのです。
UGCには、企業が想定していなかった食べ方や使い方、商品の意外な見え方、不満、ほかの商品との比較などが表れます。
件数の推移を見るだけでなく、どんな文脈で投稿されているかを読み取ると、商品の改善や公式アカウントの発信に活かせるヒントが見つかります。
後述する明治「うずまきソフト」は、ユーザーの一言をきっかけにパッケージを変えた例です。
「コスメ おすすめ」のような一般ワードと比較して、ブランド名を指名で検索してくれる「指名検索」はCVRが10倍程度高いです。
そのため、他社ブランド・製品と比較されない指名検索数を増やすことは、商品の購買数に直接つながります。
テレビCMなど大きな広告費をかけないと指名検索は増えない、と言われてきました。
しかし、ホットリンクが十数年にわたってソーシャルメディアのデータを分析した結果、UGC数と指名検索数には相関があることが分かっています。
商材特性などにもよりますが、テレビCMなど大きな広告費をかけなくても、SNSマーケティングを適切に実施することで、UGC増加から指名検索数の増加、そして売上アップにつなげることが可能です。

関連:指名検索を増やす5つの方法!成功事例や少額予算でも可能な施策を紹介
広告やメディアには、認知の獲得に強いもの、購買の後押しに強いものなど、それぞれ得意な領域があります。
一方UGCは、商品を知ってもらう段階から、興味を持ってもらう、購入を決めてもらうまで、あらゆるフェーズで働きかけることが可能です。
UGCを増やし、活用できると「今まで知らなかった商品だったが、SNSのクチコミを見て興味を持った(認知〜興味関心)」や「競合商品と検討していたが、いいクチコミが多かったので購買を決めた(検討〜購買)」といった動きが起きやすくなります。
リスティング広告やテレビCMなどは、配信している期間は成果を得られますが、止めると成果も止まりやすい「フロー型」の施策です。
一方、UGCマーケティングは、投稿が積み上がっていく「ストック型」の施策と言えます。
新商品発売などのタイミングではフロー型の広告も有効です。
ただ、ブランド認知や売上のベースラインを伸ばすには、UGC等のストックの資産を、SNSの取り組みによって貯めておくことが大切です。
投稿は削除されることもあり、表示のされ方も変わりますが、配信を止めた瞬間に消える広告とは性質が違います。
ホットリンクは、SNS上でUGCが次の関心や購買につながる流れを、購買行動モデル「ULSSAS(ウルサス)」として整理しています。

ULSSASの起点は、自社の投稿や広告配信です。これらにユーザーが「いいね!」を付けた後、SNS内での検索、GoogleやYahoo!での検索と続き、購買、そしてさらなる拡散につながります。
このサイクルが生まれれば、UGCが拡散し、認知が広がり、購買するユーザーが登場し、またUGCが発生する、という流れが回り始めます。
すべてのユーザーがこの順で動くわけではありません。ただ、回るようになると、多大な広告宣伝費を投下し続けなくても、UGCによるアテンションが継続的に発生しやすくなります。
用語と順序の詳細は、SNS時代のマーケティングフレームワーク、「ULSSAS(ウルサス)」とはを参照してください。
いきなりキャンペーン施策に取り組むよりも、すでに投稿されているUGCを分析した上で、方針を決めるのがおすすめです。
ホットリンクがご支援する際も、収集と分析からスタートすることが基本です。

商品名、ブランド名、略称、よく使われるハッシュタグ、公式アカウントへのメンションで、X、Instagram等を確認します。
件数が少なければ、1〜2か月分を目視で確認する形でも構いません。件数が多い場合は、ソーシャルリスニングツールを使うことで抜け漏れと工数を減らすことができるのでおすすめです。
分析では、UGCの「数」と「中身」の両方を見ることが大切です。
まずは定量面です。年別・月別のUGC数の推移や商品別の件数、競合との差を確認すると、いつ、どの商品で投稿が増えているのかが分かります。
ただ、件数だけでは「なぜ増えたのか」までは分かりません。
そこで定性面として、投稿の中身を読み込みます。
内容をカテゴリに分け、ポジティブとネガティブの内訳や投稿者の属性を見ていくと、「どんな内容が多いか」「どんな人が投稿しているか」が見えてきます。UGCが増えるきっかけやユーザーのインサイトは、こうした分析から見つかることが多いです。
見る観点の例は、次のとおりです。
自然発生の投稿と、プレゼント企画で増えた投稿は分けて分析しましょう。後者だけが増えても、企画が終わるとUGC数が元に戻るケースが多いためです。
「UGCを増やす」だけでは、何をもって成果とするのかが曖昧になります。施策を始める前に、UGCを増やして何を実現したいのかを決め、それに合わせて見る指標を選びましょう。
| 目的の例 | 見る指標の例 |
|---|---|
| 認知を広げたい | 投稿数、指名検索数 |
| 購入前の不安を減らしたい | レビュー件数、星の分布、LPや商品ページでの閲覧 |
| 来店や指名検索につなげたい | 指名検索数、売上 |
| 商品を改善したい | 不満の類型、要望の出現頻度 |
投稿が増えにくい理由は、商品が悪いことだけではありません。
「撮るものがない」「文章の型がない」「投稿してよいか分からない」というハードルが大きいこともあります。
UGCを増やす施策には、一時的に投稿数を増やす短期施策と、自然に投稿される状態をつくる中長期施策があります。短期施策にも効果はありますが、UGCを継続的に増やしたいなら、中長期の視点で取り組むことが欠かせません。
短期施策は、参加型キャンペーンやコンテスト、イベント、インセンティブなど、ブランド側のアクションで一時的に投稿を増やす施策です。短期間で件数は出せますが、自然発生ではないため質が落ちやすく、施策を止めると投稿も止まりやすい、という欠点があります。
中長期の施策は、インセンティブなしでも自然に投稿される状態をつくることです。
SNSでの認知や興味関心を高めつつ、話題に上がりやすいブランドにしていくのが王道です。
SNSでは、おすすめ欄などのレコメンドで投稿が届く比重が増え、フォロワー数を積み上げるだけでは投稿が届きにくくなっています。
そのため、フォロワーの数よりも、公式の投稿に反応してくれる人がどれだけいるかが重要です。
公式がUGCを紹介したとき、投稿者の普段の投稿より大きな反応が集まれば、同じ人がまた投稿しやすくなり、それを見た人の初めての投稿にもつながりやすくなります。
投稿のきっかけをつくる方法には、例えば次のようなものがあります。
投稿を呼びかける場は、公式SNSだけではありません。広告や店頭、パッケージ、購入後のメール、カスタマーサポートの案内でも、投稿のきっかけを作ることができます。
施策を始めたあとは、集まったUGCを活用し、3で決めた指標で効果を検証します。具体的な方法は、次の「UGCの活用方法」と、後述の「UGC施策の効果測定」で説明します。
| 活用先 | 目的 | 具体例 |
|---|---|---|
| 公式SNSでの紹介 | 生活者の実使用を届け、次の投稿を促す | 公式Xでのリポスト、Instagramでの紹介 |
| ECサイトやLPへの掲載 | 購入前の不安を減らし、比較検討を助ける | 商品ページのレビュー、使用写真の掲載、Q&Aへの反映 |
| 広告クリエイティブ | 広告らしい表現を薄くし、実使用を見せる | 許諾済みの写真・動画を広告に使用。UGC風に企業側で作る場合は広告として扱う |
| 商品・サービスの改善 | 開発や販促の材料にする | 見え方の発見をパッケージに活かす、不満点を改善する |
公式アカウントがUGCを紹介すると、その投稿に普段より多くの反応が集まることがあります。
反応をもらえた人はまた投稿したくなり、紹介された投稿を見た人も「自分も投稿してみよう」と思いやすくなります。
後述するシャトレーゼやジョンソンヴィルも、こうした循環を狙った運用を実施しています。
UGCを増やし、集客や売上、商品の改善につなげた企業の事例を紹介します。

支援前の課題
株式会社シャトレーゼは、国内外に1000の店舗を構え、ECでも販売する菓子メーカーです。新聞折込やポスティング、店頭チラシが主軸でしたが、従来施策だけでは集客が難しくなり、特に若年層へのアプローチが課題でした。ユーザー投稿をきっかけに来店が増えたことを受け、2017年7月にX(当時はTwitter)、Facebook、Instagramのアカウントを開設しています。
実施した施策
対象SNSはXです。方針は、UGCの創出と増加、オーガニック投稿の反応向上です。公式投稿を「真似したくなるか」「容易に真似できるか」「結果を投稿したくなるか」の観点で設計し、生まれた投稿を公式アカウントがリポストする運用を行いました。
一例が、アイス「レモン・ザ・スーパー」を使ったカクテルの作り方投稿です。材料と手順が具体的だったため、同じ作り方を試したユーザー投稿が発生し、公式がそれを紹介することで次の投稿につながりました。オーガニック運用に加え、X広告も活用しています。
投稿が生まれた理由
商品をただ紹介するのではなく、ユーザーが自分でも試せる楽しみ方を提案したからです。さらに、試した人の投稿を公式アカウントが紹介すると、その投稿の反応が大きく伸び、投稿者がまた投稿したり、それを見た別のユーザーが投稿する流れが生まれました。
成果
X上のクチコミ数は、約1年で約8倍に増えました。クチコミ数の増加とともに売上の昨対比も伸び、広告コストの大幅な削減にもつながっています。
事例詳細:クチコミ数が1年で約8倍! 店舗売上の増加にも寄与した、お菓子メーカー・シャトレーゼのX活用


支援前の課題
ジョンソンヴィル・ジャパン合同会社の「ジョンソンヴィル」は、一般的なソーセージより高価格帯で、パッケージの海外色も強いブランドです。日本国内での認知を広げ、気軽な購入につなげる必要がありました。2019年8月から本格的にSNSマーケティングを開始しています。
実施した施策
対象SNSはXとInstagramです。UGC数をKPIに設定し、コンサルティング、アカウント運用、広告、インフルエンサー施策、投稿キャンペーン、クリエイティブ制作を実施しました。
公式投稿は、きれいすぎる画像を避け、生活感のあるビジュアルに寄せています。参加型の投稿も使い、XではUGCのリポストに力を入れました。「バーベキュー」「お酒と一緒に」など、商品を知らなくても関心を持ちやすい場面を先に示す発信も行っています。生活感のあるUGCを公式が紹介することで、別のユーザーの投稿を促す循環をつくりました。
投稿が生まれた理由
商品そのものの宣伝より、身近な利用シーンを先に見せたことです。公式が生活者の投稿を拾うことで、「自分も出してよい」という空気が生まれやすくなっています。
成果
取り組み開始から約1年で、UGC数は約9倍に増えました。もともと週末に売れやすい商品ですが、平日の言及数が増えた週は、週末のPOSデータも上がる傾向が見られました。

事例詳細:商品の「自分ごと化」を促し、1年でクチコミ数が9倍に! 売上アップも実現した老舗ソーセージブランド、ジョンソンヴィルのSNS活用

支援前の課題
株式会社ミルボンは、美容室専売のヘアカラー、シャンプー、トリートメントなどを扱うメーカーです。専売商品の魅力を生活者へ伝え、ブランド認知と美容室の売上につなげる必要がありました。SNS活用を進めるなかで、UGCを継続的に増やすことが課題になっていました。
実施した施策
対象SNSはXとInstagramです。コンサルティング、広告運用、投稿キャンペーン、クリエイティブ制作、ライブ配信に加え、美容師による情報発信を促す取り組みも実施しています。商品の一方的な紹介ではなく、生活者の悩みや関心に寄り添った発信を続けました。
投稿が生まれた理由
投稿キャンペーンやライブ、美容師の発信など、生活者が商品について話したくなる接点を複数用意したことです。美容室専売は店頭で完結しやすく、生活者が自ら投稿する動機を別途つくる必要がありました。
成果
Instagram上のメンション付きUGC数は、8か月で約6倍に増えました。
事例詳細:InstagramのUGC数が8ヶ月で6倍に!美容室専売メーカー、ミルボンのX&Instagram活用術

UGCは、広告やSNSの投稿に使うだけでなく、商品そのものの改善にも活かせます。株式会社明治の「明治うずまきソフト」では、X上の「うずまきがうますぎに見える」という投稿をきっかけに、公式が「まちがい探し」を投稿。1,400件以上のいいねを獲得し、期間限定でパッケージの一部を「うますぎ」にした商品が発売されました。
ホットリンクのソーシャルリスニングツールで集計すると、X上の「うずまきソフト」を含むオーガニック投稿(返信・リポストを除く)は、2022年7〜10月の約1,500件から、2023年7〜10月には約3,600件に増えました。パッケージ変更後は販売も好調で、一時品薄になるほどの人気でした。
事例詳細:“UGC=お客様の声”を商品に還元。明治「うずまきソフト」に見るUGC活用
UGCの発生は、商材特性やブランドの認知度で大きく変わります。
ホットリンクでは、SNSの戦略設計、アカウント運用、広告、キャンペーン企画、インフルエンサー施策など、状況に応じた支援を組み合わせたご支援をしています。例えば次のような相談をいただくことが多いです。
UGCの出やすさは、商材の特性によって変わります。人に勧めたくなるか、写真や動画に残しやすいか、人前で話題にしやすいか、購入者がどれくらいいるか、といった点が影響するためです。
まずは自社の商材がどちらの傾向に近いかを確認しましょう。
出やすい傾向があるもの
出にくい傾向があるもの

① すでにUGCが発生している(指名検索もある)
SNS上で企業名やブランド名・商品名などを検索し、すでにUGCが出ていれば、クチコミというユーザー行動が起きやすいブランドだと言えます。この場合は、今出ているUGCをさらに増やす取り組みを進めましょう。
② UGCは発生していないが、指名検索はある
この場合は、まずはUGCが発生する、シェアされやすいSNS活用に取り組みます。シェアされるコツにはいくつかありますが、その一つに「ユーザーが真似しやすい投稿」があります。画像なら撮り方の見本を示し、テキストであれば投稿フォーマットを提示してあげることで、ユーザーが真似をしやすくなり、UGCが発生しやすくなります。
③ UGCも指名検索も出ていない
コモディティ商材はこのタイプに分類されます。商品やサービスがコモディティ化していると、ユーザーによる検索行動は発生しにくく、かつUGCも生まれにくいです。
このタイプで重要なのは、強力なコンテンツを作り出すことです。シェアされるコンテンツを作り、意図的にユーザー行動を醸成します。コンテンツ作りにはコストがかかることが多いため、他の広告施策とROIを比較し、検討する必要があります。
投稿数の増減だけで成果を判断しないでください。見るものは、目的に応じて次のように分けます。
投稿そのもの
事業との関係
キャンペーン中に投稿が増えても、特典目当ての投稿が多ければ、終了後には元に戻りがちです。
また、UGCと売上の動きがかみ合わないこともあります。UGCが増えているのに売上が伸びない場合は、投稿の話題が購入と結びついていないか、検索したときに商品情報や購入ページにたどり着きにくくなっていないかを確認してみましょう。
反対に、売上は伸びているのにUGCが増えないケースもあります。UGCと売上の両方をモニタリングし、商品購入に至るまでの購買行動のどこがボトルネックになっているか見極めることが大切です。
SNSの公式の共有機能(リポスト、引用、ストーリーズでのシェアなど)と、画面を保存して自社サイトや広告に使う行為は別です。
後者は著作権や肖像権、各媒体の規約に触れることがあります。広告、LP、パッケージ、店頭POPへ転用する前に、利用範囲(媒体、期間、改変の可否)を確認してください。
公式機能での紹介でも、媒体の最新規約は都度確認します。条件を無視して「許諾は不要」と一律には言えません。
企業が投稿内容の決定に関わっている場合、その投稿は企業の広告として扱われます。見た人に広告だと分かるように表示しなければなりません。
たとえば、報酬を払ってインフルエンサーに依頼した投稿、投稿内容を指定したキャンペーン、従業員が販売促進のために行う投稿などは、広告にあたることがあります。
一方で、投稿内容を指定しない一般的な投稿キャンペーンや、星の数を指定せずに特典を付けるレビュー依頼は、すぐに広告とみなされるとは限りません。
個別の事情によって判断が分かれるため、消費者庁のステルスマーケティングQ&Aで該当するケースを確認してください。
また、企業が依頼したインフルエンサーの投稿を、自社サイトで「お客様の声」として掲載するのは適当でない、と消費者庁は示しています。
否定的なUGCが出ても、事実の誤りや権利侵害がない限り、投稿者に削除や、自社に都合のよい内容への書き換えを求めるのは控えましょう。
消費者庁のQ&Aでも、客観的な事実の誤りや名誉毀損の訂正を求めることと、評価の内容を自社に都合よく変えてもらうことは区別されています。後者は、企業が投稿内容の決定に関わったとみなされ、広告として扱われることがあります。
否定的な投稿には、商品やサービスを改善するヒントが含まれています。件数を減らそうとするより、どんな不満が多いのかを整理し、商品の改善や案内に活かしましょう。
化粧品、健康食品、医薬部外品、医療関連などでは、ユーザーの体験談をそのまま広告や商品ページに載せることで、薬機法上の広告規制に触れることがあります。
「治る」「必ず効く」といった効果の断定は典型です。個人が自分の感想として投稿している段階と、企業がその投稿を広告として使う段階は、規制上の位置づけが変わります。
使い方によります。同じSNS内で、その媒体が用意した共有機能を使う場合と、保存した画像を広告やECに載せる場合では、必要な確認が異なります。
後者は事前の許諾を取るのが安全です。媒体外で使うときは、その媒体の利用規約も確認してください。
一般のユーザーが、個人の感想として投稿しているだけのものは、企業が行う広告とは扱いが異なります。
ただし、その投稿を企業がECや広告に使うと、企業の広告として規制の対象になることがあります。対象外だと判断して転用しないでください。
UGCがあるだけで検索順位が上がる、とは言えません。SNS上のリンクの多くにはnofollowなどが付与されますが、Googleは2019年以降、nofollowを「完全に無視する信号」ではなく「ヒント」として扱うと説明しています。
参考:Evolving "nofollow"(Google Search Central Blog)
また、SNSでブランドや商品が話題になると、リンクのない言及(サイテーション)として検索順位に影響する、という見方もあります。ただし、サイテーションのSEO効果について、Googleは公式に発表していません。
自社サイトにレビューを掲載すると、「商品名 レビュー」「商品名 口コミ」などの検索に対して、ページが答えを持っている状態になることはあります。
ユーザーが書いた表現が、想定していなかった検索語と一致する可能性もあるでしょう。これも可能性であり、掲載すれば上位表示される、という話ではありません。
上がる可能性はあります。ECサイトの商品ページや広告にUGCを載せると、実際に使った人の感想や写真が、購入を迷っている人の判断材料になるためです。自社ECサイトにUGCを埋め込む企業も増えています。
ただし、効果が出るかどうかは、商材や載せ方、広告の配信先、使うUGCの内容によって変わります。UGCを載せた場合と載せない場合を比べるテストを行い、自社で効果を確かめながら進めましょう。
「キャンペーンをすると投稿は増えるのに、終わると元に戻ってしまう」
「クチコミはあるのに、売上につながっている実感がない」
UGCに取り組むと、こうした壁に当たることがよくあります。
こうした壁を乗り越えるには、まず自社の商品がSNS上で、誰に、どんな場面で、なぜ投稿されているのかを知ることが近道です。
それが分かれば、投稿キャンペーンを企画するべきか、公式アカウントの発信を見直すべきか、インフルエンサーの力を借りるべきかなど、SNSで優先して取り組むべき施策が見えてきます。
ホットリンクは、十数年にわたってソーシャルメディアのデータを分析してきた知見をもとに、UGCの分析から戦略設計、アカウント運用、広告、キャンペーン、インフルエンサー施策まで一貫して支援しています。
支援実績の例
「自社の商品でもUGCは増やせるのか」「今のSNS運用のどこを変えればいいのか」など、課題がまだ整理できていない段階でもご相談ください。
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