ホットリンクがInstagramマーケツール「hashpick（ハッシュピック）」を開発した理由。蕨野桂一郎（アナリティクス部部長）

ホットリンクは2024年5月9日、Instagramのあらゆるデータを可視化し、Instagramマーケティングの効果を最大化する分析ツール「hashpick（ハッシュピック）」の提供を開始しました。

現在はInstagramに特化していますが、順次メディアを拡張し、ソーシャルメディアマーケティングにおけるさまざまなシーンに対応していく予定です。本ツールの強みについて、アナリティクス部部長・蕨野桂一郎に解説を依頼しました。

Instagramマーケティングに必要なあらゆるデータを可視化

――まず「hashpick」を開発された背景から教えてください。

蕨野桂一郎：近年、SNSの中でもInstagramの利用率が着実に高まっています。総務省の調査によると、2023年の時点で日本におけるInstagramの利用率は全年代で50.1%に達しており、特に10代で70.0%、20代で73.3%と若い世代での利用率が顕著に高くなっています。

　弊社が2022年に実施した調査では、週1回以上Instagramを利用する1,000人のうち、約46%がInstagramの投稿をきっかけに商品を購入した経験があることが明らかになりました。Instagramは若年層を中心に広く浸透し、購買行動にも大きな影響を与えるプラットフォームへと成長したといえるでしょう。

　弊社では一昨年くらいからInstagramマーケティングの支援に注力してまいりました。ホットリンクでは、データドリブンなマーケティング支援でお客様に貢献をするということをモットーにしておりますので、Instagramでも同様にデータドリブンなマーケティング支援ができる環境が必要でした。

　そこで、これまでに蓄積してきた知見やX（旧Twitter）のクチコミ分析ツール「BuzzSpreader Powered by クチコミ＠係長」で培ってきた実績を活かし、「hashpick」を社内向けに開発をしてInstagramでも同様にデータドリブンなマーケティング支援ができる体制を作りました。

　そして、さまざまなお客様へのご支援を通じ、「ホットリンクの支援で培ったノウハウを世の中に提供できないか」と思うようになり、今回の外部への提供開始という判断となりました。

――「hashpick」は、具体的にどのような機能を備えているのでしょうか？

蕨野：「hashpick」は、Instagramマーケティングに必要なあらゆるデータを可視化する分析ツールです。先述したとおり、弊社でのInstagram支援では必ず活用しているツールとなります。

　主に3つの機能があります。

◯「投稿・アカウントのインサイト分析機能」

自社アカウントの投稿データを時系列で確認できる機能で、どのような投稿がエンゲージメントを獲得しているのかを発見することができます。また、アカウント全体のパフォーマンスやフォロワー属性の変化もモニタリングできるため、Instagram広告やキャンペーンの効果検証にも役立ちます。

◯「UGC分析機能」

特定のハッシュタグやメンション投稿数の推移を追跡し、投稿内容の傾向を把握することができます。これによりキャンペーンの効果測定や、ユーザー投稿の内容分析が可能になります。さらに特定のキーワードを含む投稿の抽出もできるので、リポスト投稿の発見にも便利な機能となっています。

◯「インフルエンサー発見機能」

指定したハッシュタグの人気投稿を解析することで、影響力のあるインフルエンサーを簡単に見つけ出すことができます。加えて、過去に自社アカウントをメンションしてくれたユーザーもリスト化できるので、アンバサダー施策などにも活用できる機能です。

　このように、Instagramマーケティングを行なう上で必要となるデータ分析を、ワンストップで実現できるのが「hashpick」の大きな特長です。

――なるほど。自社アカウントの分析だけでなく、ユーザー投稿の分析やインフルエンサー発見までカバーしているわけですね。それぞれのプランの料金体系はどのようになっているのでしょうか？

蕨野桂一郎：「hashpick」では、ご利用料金に応じて、エントリー、スタンダード、アドバンスの3つのプランをご用意しております。詳細は以下の画像をご確認ください。

　「hashpick」は現在、限定公開中です。順次利用者数を増やしてまいりますので、ご利用をご検討中の方や無料トライアルをご希望の方は、お早めに以下のウェイティングリストへのご登録をお願いします。

「hashpick」ウェイティングリスト

――ありがとうございます。最後に、今後の展望についてお聞かせください。

蕨野：現在はInstagram向けの機能のみですが、今後はX（旧Twitter）、TikTok、YouTubeショートなど他のメディアにも対応していく予定です。また、弊社のR＆D部が開発して業務で活用している社内向けシステムについても順次実装し、弊社のノウハウを多くの方に「hashpick」を通じてご利用いただける環境を作っていきたいと考えています。

　さらに、蓄積したデータをもとにAIを活用したデータ分析やマーケティングでの活用など、より高度なSNSマーケティングの業務支援効率化の実現を目指します。そして将来的には、多言語対応によるグローバル展開もできればと思っております。

――ありがとうございました。「hashpick」に関するご相談は、下記ページのフォームよりお問い合わせください。
https://service.hottolink.co.jp/hashpick/