SNSコラム

インフルエンサーへの依頼方法を解説!依頼費用の相場や依頼時のポイント、成功事例を紹介

更新日:2025年6月2日
公開日:2025年6月2日
SNSマーケティング

企業が商品やサービスのブランド認知を高めたり、購買につなげるうえで、効果的な手段のひとつがインフルエンサーへの依頼です。
インフルエンサーとうまくコラボレーションすれば効果的な一方で、「インフルエンサーへの依頼方法がわからない...」「どうやってインフルエンサーを選定すればいいの?」など、企業の担当者の方からのお悩みの声をよく伺います。

この記事ではホットリンクのSNSコンサルタントがインフルエンサーへの依頼方法や料金相場、依頼時のポイントを解説していきます。

インフルエンサーマーケティングとは?

インフルエンサーマーケティングとは、主にSNSなどのオンラインプラットフォーム上で特定の分野や領域で影響力を持つ人(インフルエンサー)に自社ブランドや製品を紹介・宣伝・PRしてもらい、認知拡大・売上向上につなげるマーケティング施策のことです。

従来の宣伝・マーケティング手法は「自社から消費者に対してメッセージを発信する」がメインでしたが、潜在顧客に興味を持っていただく難易度が高いという課題がありました。

インフルエンサーマーケティングでは「既にフォロワーから信頼されている人を通してPRできる」「消費者観点を持ち共感性が高いコミュニケーションが取れる」という従来型広告ではできなかった訴求ができるため、新しいアプローチとして注目されています。

関連:インフルエンサーマーケティングとは?効果最大化のポイントや成功事例・費用を解説

インフルエンサーへの依頼方法

ここからは企業がインフルエンサーにタイアップ投稿やコラボレーションを依頼する際の依頼方法を紹介します。

まずはそれぞれの依頼方法について表に整理しました。

インフルエンサーマーケティング会社

インフルエンサーに直接依頼

マッチングプラットフォーム

タレント事務所

企業担当者側の負担の少なさ

施策効果の出やすさ

料金

リストの広さ

インフルエンサーマーケティング会社・キャスティング会社に依頼する

最もおすすめなのがインフルエンサーマーケティングを専門とする広告代理店やマーケティング支援会社経由で依頼する方法です。

インフルエンサーマーケティング会社はブランドや商材に適切なインフルエンサーを理解しているため、適切なインフルエンサー選定が可能です。

また、インフルエンサー施策の効果を最大化するための企画を立案することができたり、煩雑な依頼/ディレクション業務を代行してくれることも大きなメリットです。

デメリットとしてはインフルエンサーマーケティング会社をとおすため、依頼費用が少し高めになる点です。

インフルエンサーマーケティングの知見がない企業の場合、まずはインフルエンサーに精通している企業に依頼するほうが良いことが多いでしょう。

ホットリンクはSNSマーケティングやインフルエンサーマーケティングに精通した支援会社です。

プロのコンサルタントがインフルエンサーマーケティングの成果を最大化するための企画立案や、煩雑なディレクション業務を代行します。

ご興味のある方はまずはお気軽にお問い合わせください。

インフルエンサーマーケティングについて相談してみる

直接インフルエンサーに依頼する

自分でインフルエンサーを探して、DMなどで直接依頼する方法もあります。

メリットとしてはインフルエンサーマーケティング会社を通さないため、依頼費用が安くなる傾向があります。

一方で企業の担当者がインフルエンサーを選定したり、報酬交渉や契約の締結、オリエンテーション、ディレクション、投稿のチェック、分析業務など多岐にわたる業務を行う必要があることはデメリットです。

また、企業の担当者にインフルエンサーマーケティングの知見がない場合、費用に見合った効果の出る施策にならずに終わってしまうケースも多々あります。

インフルエンサーマッチングプラットフォームを利用する

オンライン上でインフルエンサーを検索して依頼することができるプラットフォームも存在します。

フォロワー数や属性など検索条件に沿ったインフルエンサーを見つけることができます。一度に複数人のマイクロインフルエンサーにギフティング施策をする際に利用することが一般的です。

デメリットとしてはプラットフォーム利用料が発生することと、自分でインフルエンサーを発見して依頼とディレクションを行う工数がかかる点が挙げられます。

インフルエンサーの所属事務所に依頼する

インフルエンサーをマネジメントしている所属事務所に依頼する方法もあります。

案件の対応になれたインフルエンサーのマネージャーが対応するので、インフルエンサーに直接依頼するよりスムーズに進むことも多いです。

インフルエンサー事務所に所属しているインフルエンサーリストからのみ紹介されるため、幅広いインフルエンサーリストを保有しているキャスティング会社や広告代理店と比較してマッチするインフルエンサーと出会える可能性は低くなります。

インフルエンサーへの依頼費用・料金相場

ここからはインフルエンサーに依頼する際の費用・料金相場を解説していきます。

インフルエンサー依頼で費用がかかる項目

インフルエンサーに依頼する場合かかる費用項目は以下です。

  • インフルエンサーのタイアップ投稿に対する報酬
  • インフルエンサーマーケティング会社のディレクション費用あるいはマッチングプラットフォーム利用料
  • インフルエンサーに提供する商品代金・配送料
  • (インフルエンサーに来場・訪問してもらう場合)交通費や宿泊費、拘束費用

インフルエンサーのタイアップ投稿に対する報酬の相場

インフルエンサーに依頼する場合のメインの費用がタイアップ投稿に対する報酬です。

一般的にタイアップ投稿の報酬相場は1投稿あたり「フォロワー数 × 2〜4円程度」です。

例えばフォロワー5万人のインフルエンサーなら、10〜20万円/1投稿の計算になります。

※一般的な相場のため、実際にはインフルエンサーによって相場範囲外の価格になることもあります。

インフルエンサーに提供する商品代金・配送料

インフルエンサーにタイアップ投稿を依頼する際、有形商材であれば撮影してもらうために商品を無償提供する必要があります。

提供する商品価格と配送料を費用の計算に入れておくようにしましょう。

交通費や宿泊費、拘束費用

インフルエンサーにイベント会場に訪問してもらう場合、交通費や宿泊費を企業が負担することになります。

また拘束時間が長くなる場合、時間に応じて費用を支払うことになるので頭に入れておきましょう。

インフルエンサーマーケティングで成果を出すポイント

インフルエンサーに依頼する際に、成果を出すためのポイントを解説します。

目的を明確化する

インフルエンサーマーケティングで成果を出す最初のステップは、施策の目的を明確にすることです。「新規顧客へのアテンションの最大化」「ブランド・商品への興味関心の醸成」「ECでの購入」「店舗来店」「SNSでの話題化」など、目的は多岐にわたります。これらの目的が明確でなければ、適切なインフルエンサーの選定、コンテンツの方向性、そして成果測定の基準を設定することは困難です。全部盛り込みどっちつかずになり、どの指標においても成果が出ない、というのが典型的な失敗例です。

1つの施策で複数の目的を達成する難易度は想像以上に高いです。特に初めてインフルエンサーマーケティングを実施する場合には、まずは最優先の目的を一つに絞り、その目的達成のためのプランニングを実施するようにしましょう。

目的とインフルエンサー活用がマッチしているか確認

キャンペーンの目的とインフルエンサー施策がマッチしているかを確認することは、成功のために不可欠です。「他の施策ではなく、なぜインフルエンサー施策をやるべきなのか?」の問いに対する答えを明確にしましょう。インフルエンサーマーケティングは目的ではなく、一つの手段です。マーケティング戦略から逆算して、一歩立ち止まりチャネルや施策を選定することを推奨します。

例えば、リーチ最大化の場合には、従来型の広告の方が成果が高い可能性があります。また、自社サイトへの誘導の場合には、リスティング広告の方が最適なケースもあります。どのチャネル・施策も万能ではないです。目的やターゲットユーザーを明確にし、そこからのブレイクダウンでプランニングするようにしましょう。

データドリブンなインフルエンサーの選定

ブランドや商品にマッチするインフルエンサーを選定できるかどうか、がインフルエンサーマーケティングの最大の肝です。

インフルエンサーの「専門領域」と「フォロワー数」「投稿内容」だけでインフルエンサーを選定しているケースが多いですが、この要素だけでは成功につなげることは難しいです。さらに踏み込んで「インフルエンサーが支持されている理由」と「インフルエンサーのフォロワーの状況」まで分析できると、選定で外すことは少なくなります。

インフルエンサーが支持されている理由に関しては、過去投稿を分析しエンゲージメントやコメント数が多い投稿をピックアップし共通点を抽出します。また、投稿に対するコメントやクチコミというリアルな声を収集・分析ができると精度が上がるでしょう。

インフルエンサーのフォロワーの状況に関しては、「どのようなフォロワーが多いのか」「そのフォロワーは他にはどのようなアカウントをフォローしているのか」「そのフォロワーは日頃どのような投稿をしているのか」などを分析し、フォロワーから自社と相性がいいインフルエンサーかどうかを見極めて選定してく必要があります。

ホットリンクでは分析ツールを活用したターゲティング精度の高いインフルエンサーマーケティング支援が可能ですので、ご興味のある方は気軽にご相談ください。

インフルエンサーマーケティングについて相談してみる

インフルエンサーの個性を潰さない

上記の分析で抽出した「インフルエンサーが支持されている理由」を決して潰さず、活かすことを意識しましょう。発注側の制約が厳しく、インフルエンサーの個性が潰れてしまっている企画・投稿がよく見受けられます。このケースの場合には、「インフルエンサーが面白みを感じられない仕事になる」「インフルエンサーのフォロワーに受けない」となり、結果として企業が求める成果を得ることができず、全員が不幸になる顛末を迎えます。

何のためにインフルエンサーマーケティングをやるかというと、「インフルエンサーのフォロワーに、自社ブランド・商品に対して興味を持ってもらいたい」というのが多くの理由かと思います。「インフルエンサーが支持されている理由」を活かし、「フォロワーに好意的に受け入れられる」企画立案や投稿依頼ができるかどうかが、成否を分ける分かれ道となります。

▼インフルエンサーの心情を理解したい方はこちらもご覧ください

インフルエンサーと自社の良さを活かす企画立案

いくら「インフルエンサーが支持されている理由」を活かせたとしても、それが自社にとっても成果につながる内容になっていないと意味がありません。「インフルエンサーが支持されている理由」と「自社の良さ・訴求したい内容」が相互に融合する企画立案を意識しましょう。

インフルエンサーに企画レベルから関わってもらう場合には、インフルエンサーの方に自社のブランドの価値観や特徴、ユーザー像などを把握してもらうことも大切になります。テキストで情報を共有するだけではなく、対面やオンライン打ち合わせなどで説明・すり合わせの場を設けられると理想です。

インフルエンサーマーケティングはインフルエンサーとブランドの共創施策です。このようなコミュニケーションを効率化の名の下になくさず、大事にすることもインフルエンサーマーケティングで成果を出すために大切な要素となります。

インフルエンサーへの依頼時の注意点

フォロワーを購入しているインフルエンサーに気をつける

ダミーアカウントが自動的にアカウントをフォローしてフォロワーを増やすフォロワー購入サービスが存在します。

フォロワー数が多いインフルエンサーに見えても、実際は存在しないダミーアカウントのフォロワーばかりというケースも。このようなアカウントにタイアップ投稿を依頼しても成果にはつながりません。

フォロワー数だけでなく、投稿にエンゲージメントされていたり、コメント上でリアルな会話が盛り上がっているかなどを確認する必要があります。

ステマにならないように気をつける

インフルエンサーに金銭を提供して投稿を依頼する場合、#pr や媒体が用意しているタイアップ投稿ラベルをつけずに投稿してしまうとステルスマーケティングに該当する可能性があります。

必ず #pr を記載したりタイアップ投稿ラベルを利用するなどして、企業とインフルエンサーの関係性を明治した形で投稿してもらうようにしましょう。

出所:令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。

ブランドや商材、施策の目的などオリエン資料を整理しておく

インフルエンサーに依頼する際は、ブランドや商材の特徴や訴求点、施策の目的などを整理したオリエン資料を作成して共有するようにしましょう。

インフルエンサーと施策の目線合わせをすることで、施策効果の高いコラボレーションにすることが可能になります。

インフルエンサーマーケティングの成功事例

ホットリンクではクチコミ創出やフォロワー増加など、様々な目的・領域で成果に繋げてきました。インフルエンサーマーケティングでの成功事例をご紹介します。

ソーセージブランド「ジョンソンヴィル」

ソーセージブランドのジョンソンヴィル様は、コンビニで新発売する1本包装のソーセージの販促を目的に、Twitterのインフルエンサーリロ氏と協働した施策を実施。アウトドアやキャンプのカテゴリにおける強固なファン層を抱えるインフルエンサーとのコラボレーションによって、過去最大のクチコミ量を記録しました。

事例詳細:ジョンソンヴィルが取り組んだインフルエンサーマーケティング。成功のカギはインフルエンサーとブランドの「共創」

中古車販売・情報「グーネット」

カーライフ全般をサポートするWebサイト、グーネット様。

漫画家・イラストレーターのインフルエンサーを活用し、車をきっかけに知り合った男女が距離を縮めていくラブコメディ漫画「車Lv.1の僕と車Lv.100のギャル(僕ギャル)」を制作し、Twitterプロモーションを実施。UGCが発生しづらい商材ですが、プロモーション企画を起点にUGCの創出に成功しました。

事例詳細:若年層からの認知を獲得し、好意的なクチコミも創出! グーネットのマンガ活用事例

ヘアケアブランド「ミルボン」

美容室専売のヘアケアブランドであるミルボン様は「美容室専売」の魅力や価値を伝えるためにSNSを活用しています。

美容師・美容室と共創プロジェクトを開始し、ミルボン様だけではなく、美容師・美容室にも相互シナジーをもたらしたインフルエンサーマーケティングです。

事例詳細:【事例】フォロワー数10倍、売上144%。注目の美容師・武者ひなのをサポートしたミルボンのInstagramセミナー

インフルエンサーマーケティング支援会社ホットリンク

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インフルエンサーマーケティングをさらに学びましょう

この記事では、インフルエンサーマーケティングに関する基礎知識や取り組むメリット、成果を上げるためのポイント、成功事例などを解説してきました。

インフルエンサーマーケティングは難易度の高い施策ですが、適切に企画設計・インフルエンサーの選定ができると、従来型の広告以上の成果を獲得することができます。

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