SNSコラム

Threads広告の仕様や配信・出稿方法を解説!全世界の広告主がスレッズ広告を利用可能に

更新日:2025年5月20日
公開日:2025年5月19日
Threads活用

破竹の勢いでユーザー数が増えている新興SNS「Threads」。2025年4月から条件を満たす広告主を対象に全世界でThreads広告の利用が可能になりました。
この記事ではSNSマーケティング支援会社ホットリンクのコンサルタントがThreads広告の仕様概要や配信・出稿方法について解説していきます。

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Threadsとは?

ThreadsはMeta社が2023年7月にリリースしたSNSです。リリース後わずか5日間でユーザー登録数が1億を超え、大きな話題となりました。

X(旧Twitter)と機能が似ており、テキストを中心としたオープンな場所での会話が発生しやすい構造になっています。

Threadsとは

Instagramアカウントをベースに、アカウント作成やログインをする仕組みになっており、現在ではThreads単独で利用することはできません。

「Meta Q1 2025 Earnings Call Transcript」では全世界のMAU(月間アクティブユーザー数)が3.5億人を超えていると公式から発表されました。

出所:META Q1 2025 Earnings Call Transcript

日本のMAUについてMeta社の公式発表は出ていませんが、アプリダウンロード数の国別の割合から1,000万MAUを超えている可能性が高いと推測されています。

「2024年一般向けモバイル動向調査」の結果によると、Threadsユーザーは10代、20代のユーザーが比較的多い傾向があるようです。

Threadsユーザーは10代、20代のユーザーが比較的多い傾向

出所:2024年一般向けモバイル動向調査

最近では #大沢たかお祭り など、Threads起点でミームが発生し、他SNSに話題が拡散する事象も生まれており、日本国内での存在感も高まってきています。

Threads広告とは?

Threads広告はSNS「Threads」のタイムライン上に広告を配信できるMeta社が提供するサービスです。

Meta広告マネージャを用いて、FacebookやInstagramなどのSNSを横断して広告を配信することが可能です。

広告は2025年5月現在フィードのタイムライン上(投稿と投稿の間)に表示されます。

Threads広告とは

Threads広告は日本でいつから利用可能になる?

Threads広告は2025年4月23日から、日本を含む全世界で利用条件を満たす広告主が利用可能になりました。

2025年1月24日から米国と日本の一部の広告主を対象に広告サービスがテスト開始され、4月23日から正式提供が開始された形です。

Threads広告を開始するメリット

CPMや単価が安い可能性が高い

日本においてもThreadsのユーザー数は急増している可能性が高いです。一方で広告サービス提供直後は参入する広告主が少ないため、広告枠に対して広告在庫が少なく、入札競争が穏やかなためCPMなどの単価が安くなる傾向があります。

新興の広告メディアの場合、ターゲティング精度が低く単価が高騰するケースもありますが、Threadsの場合非常に高い配信精度を誇るMeta広告として配信されるため、広告効果が高いことが想定されます。

先行者優位を確立できる

広告によってThreadsユーザーのブランド認知を形成したり、Threads公式アカウントのフォロワーが増えると先行者優位を確立できる可能性があります。SNSプラットフォームは初期はフォロワー獲得の難易度が低いですが、参入する企業やアカウントが増えてくるとコンテンツが飽和して成長しづらくなる傾向があります。

広告起点でUGCが発生する可能性がある

ThreadsはXと仕組みが似ており、一般ユーザーによるオープンな場所におけるUGC(口コミ)が発生しやすいSNSです。

広告配信によってブランド認知を高めることで一般ユーザーの話題になり、UGCによってブランド認知がさらに広がる可能性があります。

また、広告をリポスト/再投稿された場合、広告のリーチは広がるものの課金はされないため、シェアされる広告を配信できれば広告効果が非常に高くなる点も魅力です。

FacebookやInstagramのオーディエンスを活用できる

Threads広告はMeta広告の基盤から配信されるため、FacebookやInstagramのアセットを横断して利用することが可能です。

例えばInstagram公式アカウントを運用している場合、InstagramフォロワーにターゲティングしてThreadsに広告配信することも可能です。

Threads広告の仕様

ここからはThreads広告の具体的な仕様について詳細を解説していきます。

広告の仕組みや考え方は基本的にInstagram広告と同様です。Instagram広告の仕組みを理解したい方は下記記事をご覧ください。

インスタグラム広告入門ガイド | 費用相場や出し方をわかりやすく解説

Threads広告の配信面

2025年5月現在Threads上で広告枠が確保されているのはフィードのタイムラインのみです。

通常投稿の間に広告が表示されます。

Threads広告とは

虫眼鏡マークのトレンド発見ページや、検索結果ページには広告枠がありません。

Meta広告のキャンペーン作成時に、配信先の対象にThreadsフィードもデフォルトで選択されます。

現状ではThreadsのみを選択すると、「Threadsのフィードセクションに広告を表示するには、さらにInstagramフィードを配置として選択する必要があります。」のエラーが出る仕様になっており、Threads単独での配信はできないようです。InstagramとThreadsをセットで配信するものと理解しておきましょう。

Threads広告は単独で配信できない

Threads広告に対応している広告キャンペーンの目的

現在Threads広告に対応している広告キャンペーンの目的は「認知」「トラフィック」「売上」の3つのみです。

ブランド認知度を高めたり広告を閲覧する人の数を最大化したい場合は「認知」を、ウェブサイトのトラフィックを最大化したい場合は「トラフィック」、商品を購入したりサービスの問い合わせ数を増やしたい場合などは「売上」を選択するようにしてください。

Threads広告で利用可能なターゲティング

Threads広告はMeta広告の配信基盤を利用するため、基本的にFacebook広告やInstagram広告と同じターゲティングを利用可能です。

Threads広告で可能なターゲティングの種類について紹介します。

コアオーディエンス

Metaが保有するユーザーの興味関心に関するデータや、行動データ、位置情報や言語情報、職場や学歴、年齢性別などの属性データをもとにターゲティングするメニューです。

選択可能な項目は以下です。

  • 地域
  • 性別
  • 年齢
  • 言語
  • 利用者層
  • 興味関心
  • 行動

カスタムオーディエンス

自社が保有する顧客リストの情報や、ウェブサイト・アプリ上、Metaプラットフォーム上での行動データをもとに、カスタムのオーディエンスリストを作成することができます。

具体的には下記のようなリストの作成が可能です。

▼リマーケティングリスト

Webサイトやアプリユーザーのアクティビティを元にリマーケティングリストの作成が可能です。

▼Instagramアカウントへのアクション実行ユーザーリスト

自社が管理するInstagramプロフィールや投稿、広告にアクションを実行したユーザーのリストをターゲティングに利用できます。

Instagramを運用している企業は、Instagramの資産を利用してThreads広告に利用することができるため、大きなアドバンテージがあると言えます。

▼カスタマーリスト

自社で保有するメールアドレスや電話番号などの個人情報を元にオーディエンスを作成します。

類似オーディエンス

カスタムオーディエンスをもとに、属性や行動が類似したユーザーの類似オーディエンスリストを作成することができます。

類似度はトップ1%〜10%を指定することが可能。例えば、Instagram公式アカウントにエンゲージしたユーザーに類似したアカウントリストを作成し、Threads上でターゲティングすることもできます。

Threads広告のクリエイティブ仕様

2025年5月現在は画像広告のみサポートされています。

下記のクリエイティブフォーマットはサポートされていません。

  • 動画広告
  • カルーセル広告
  • コレクション広告
  • オーガニック投稿を利用した広告
  • クリエイターのパートナーシップ広告

画像広告の具体的な仕様を下記の表にまとめました。

項目

仕様

ファイルタイプ

JPGまたはPNGを推奨

アスペクト比

6:9~9:16


※比率が1:1より高い画像は中央部分を基準に1:1にトリミングされます。比率が16:9~1:1の画像は、トリミングされたり変更が加えられたりすることはありません。

解像度

推奨:1440 x 1440ピクセル

解像度の上下限はありません。

メインテキスト

80~160文字が推奨されています。

注: ハッシュタグとURLはメインテキストではサポートされていません。

見出し

40文字

コールトゥアクション(CTA)

Threadsフィードの画像広告にはコールトゥアクションボタンは表示されません。

ただし、Instagramフィードなどほかの広告配置についてCTAを選択する必要があります。

Threads広告の作成方法

Threads広告の作成方法について、重要な部分にしぼって流れを解説します。

  1. Meta広告マネージャを開き、[+ 作成]をクリックします。
  2. 広告の目的として[認知]、[トラフィック]、[売上]のいずれかを選択します。[次へ]をクリックします。
  3. 広告セットレベルまで進み、「配置」セクションでThreadsフィードが選択されていることを確認します。(デフォルトで選択状態になっています。)必要に応じて「Advantage+ 配置」の編集をクリックし、「手動配置」を選択してください。Threadsフィードのみを選択することはできないため、[Threadsフィード]と[Instagramフィード]の両方を選択する必要があります。
  4. Threadsアカウントを作成していない場合は、広告レベルまで進み「名義」セクションで「プロフィールを作成」をクリックして流れに沿ってThreadsアカウントを作成してください。Instagramアカウントを利用してThreadsプロフィールが作成されます。作成したThreadsプロフィールは広告に表示されます。
  5. 広告レベルの「広告設定」セクションで「広告を作成」が選択されていることを確認し、広告フォーマットとして「シングル画像または動画」を選択します。「クリエイティブ」セクションの「クリエイティブを設定」をクリックし「写真広告」を選択し、シングル画像をアップロードします。
  6. 準備ができたら、「公開」をクリックします。

Threadsプロフィールの名義設定

企業は今後Threads広告をどう活用していけばいい?

企業がThreads広告のポテンシャルを最大限に活用するためにはトリプルメディアの視点を持つことがポイントになります。

トリプルメディアとは「オウンドメディア」「ペイドメディア」「アーンドメディア」の3つのメディア形態のことを指します。

オウンドメディア:企業の公式アカウント

ペイドメディア:Threads広告やタイアップ投稿

アーンドメディア:一般ユーザーによるUGC

今までは企業のThreads活用と言うと公式アカウント運用、つまりオウンドメディア活用のみに限定されていました。今回Threads広告が提供開始されたことでペイドメディアも活用が可能になりました。忘れてはならないのがThreadsのアーンドメディアとしての側面です。現在のInstagramでは一般ユーザーの口コミが発生しても、ストーリーズやDMに閉ざされているため、企業が確認・分析できなかったり、拡散性がないことがほとんどです。一方でThreadsの場合、オープンなタイムライン上で一般ユーザーがテキストベースで会話をするため、ブランドや企業に関するUGCが投稿されやすく、マーケティング活用しやすい特徴があります。

Threadsを活用して企業の売上増加にインパクトを与えるためには、この「UGCが出やすい」というThreadsの特性を理解した上で、UGCを増やすためのマーケティング・広告戦略を立案する必要があります。

Threads上で発生したUGCによって購買量が増える一連の流れを表した、SNS時代の新しい購買行動モデルが「ULSSAS」です。

▼ULSSASの流れ

U: UGC(認知)

L: Like(いいね)

S: Search 1(SNS検索)

S: Search 2(Google検索)

A: Action(購買)

S: Spread(拡散)

ThreadsマーケティングのULSSASのサイクル

ULSSASの起点は、自社の公式アカウントの投稿やThreads広告です。これらにユーザーが接触し「いいね」をするなど興味を持ち、Threads内での検索、GoogleやYahooなどの検索エンジンでの検索と続き、購買、そして新たなUGCの発生につながります。

このサイクルが生まれれば、UGCによって認知が広がり、指名検索数が増加し、購買数が増え、またThreads内でUGCが発生するといったように、自律的に認知形成と売上増加につながるようになります。

Threads広告の活用を考える上においては、CPAなどの広告単価だけで広告効果を考えるのではなく、「ULSSASのサイクルに寄与しているか?」という観点を持つようにしましょう。

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