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この記事の内容
最終更新日:2024年11月25日
インスタの文字入れとは、画像や動画上に文字を載せる加工をしたInstagram投稿のことを指します。
画像や映像に加えて、テキスト情報も合わせて伝えることができるので、多くの企業やクリエイターが文字入れ投稿をしています。
Instagramで文字入れ投稿をするメリットを解説します。
Instagramユーザーはアプリをスクロールしながら大量の投稿を閲覧しています。エンゲージしてもらうためには、大量の投稿の中でユーザーの視線をキャッチする要素が不可欠です。
文字入れをすることで、画像や動画といったビジュアル要素だけでなく、ビジュアルとテキストの両方でInstagramユーザーの視線をキャッチできる可能性があります。
タイトル要素の文字入れによって投稿の中身に興味を持ってもらえれば、最初の離脱率が下がり、投稿の閲覧を開始してくれるユーザーの数が増加します。
また、文字入れによって有益なテキスト情報のボリュームが多いと、投稿の閲覧時間が伸びやすいです。
投稿の平均滞在時間が長いと、Instagramのアルゴリズムが良質な投稿と判断し、レコメンドによるリーチ率が伸びる傾向があります。
文字入れによって、ユーザーに有益な情報と高い可読性・視認性を提供できていればユーザーが保存をしてくれる確率が高まります。
保存はInstagramのアルゴリズムが重要視しているシグナルの1つなので、保存率が高まることでレコメンドによるリーチが伸びる傾向があります。
Instagramで文字入れ加工をする際におすすめの公式ツールと、無料のアプリを紹介していきます。
Instagramにはアプリ内で利用できる公式の編集ツールがあります。
今まではストーリーズとリール動画のみ利用可能で、フィード投稿には対応していませんでした。
2024年のアップデートでフィード投稿にも対応し、文字入れができるようになりました。
フォントや文字色、フォントサイズ、エフェクトの変更が可能です。
CanvaはInstagramに対応している、画像を中心としたグラフィックデザインツールです。
Instagram投稿(正方形)、Instagramストーリー、Instagramリール動画に対応しています。
テンプレートからデザインの雛形を選んで文字入れや加工ができるので初心者でも簡単にデザインができることが魅力です。
スマホアプリはもちろんパソコンのブラウザからも編集ができたり、他のメンバーとデザインを簡単に共有できるため、企業のInstagram担当者としては使い勝手がいいでしょう。
Phontoは文字入れに特化した加工スマホアプリです。
デザインの加工機能はあまりありませんが、フォントが200種類と豊富なため、公式の文字入れツールだとぴったりなフォントが見つからないという方におすすめです。
CapCutはショート動画SNS「TikTok」を運営するByteDance社が開発した、無料の動画編集ツールです。
スマホのアプリから簡単に動画編集や文字入れができるため、リール動画に文字入れをしたい場合におすすめです。
スマホアプリだけでなく、ブラウザからも編集が可能です。
※CapCutで制作した動画の商用利用は禁止されています。
InshotはSNS動画の編集アプリです。
高度な機能はありませんが、スマホで簡単に動画への文字入れもできるため初心者でリール動画に文字入れをしたい場合におすすめです。
ここからは、Instagram投稿に文字入れをする際におさえておきたいポイントを解説していきます。
ブランドガイドラインが設定されている場合、ガイドラインのルールに沿って文字入れ加工をするようにしましょう。ブランドルールを守ったコミュニケーションをすることで、消費者のブランドに対する印象に一貫性をもたせることができます。
関連:Instagramでブランディングを成功させる6ステップ
また、単一の投稿だけではなく、Instagramプロフィールグリッドを見たときの統一感もブランドの印象を左右します。
ブランドガイドラインで利用可能なフォントが決まっている場合は、ルールに沿ってフォントを利用します。
特に指定のフォントがない場合は、視認性の高いフォントを選択することをおすすめします。
余白のバランスをとることが目的で、視認性を確保する必要がないケースでは筆記体や手書き風のフォントなどを選択しても問題ありません。
文字の視認性を確保できるフォントサイズを必ず確保するようにしましょう。
例えばカルーセルの2枚目なら、画面横幅いっぱいに画像が表示されたときに視認できるかを確認します。
カルーセルの1枚目なら、3列で小さく表示されることを想定して、小さい枠でも視認性が確保できるかを確認してみましょう。
見出しの文字サイズにおいては「ジャンプ率」を考慮することも重要です。
ジャンプ率とは、強調したい要素とそれ以外の要素のフォントサイズの比率のことを指します。
ジャンプ率が低い、あるいはないと落ち着いた印象になりますが、メリハリがなく一瞬の認知コストが高くなります。一方でジャンプ率が高いと、躍動感やにぎやかさを感じる印象になり、強調したい要素に視線誘導をしやすくなります。
見出しの文字要素が多い場合、視認性を考慮して適切なジャンプ率を設定するといいでしょう。
ブランドのカラーバリエーションを定義し、基本的にはルールに沿った色を利用するようにしましょう。
色数が多いとポップでにぎやかな印象になりますが、洗練感がなくなったり、背景の写真の対象物が目立たなくなったりするので、必要最低限の色数に抑えるようにしましょう。
背景画像の色によっては、文字の視認性が低いことがあります。その場合、文字にボーダーやドロップシャドウを追加して視認性を確保する方法もあります。
余白の量や一貫性によって文字入れ投稿全体の洗練感が大きく変わります。
行間や字間、要素同士の余白をブラッシュアップの観点を持ってみましょう。
カルーセルの1枚目などで商品写真を利用する場合、あえて商品を見えなくしたい場合を除いて、可能であればメインの商品部分と文字がかぶらないようにしましょう。
「商品ビジュアルの魅力」と「テキストの引き」の両方でアイキャッチできる状態がベストです。
特に発見タブなどで3列で小さく表示される際、文字入れ見出しの文字数が多く、フォントサイズが小さいと、閲覧者が認識しづらくなり、訴求が弱くなってしまいます。
つい多くの情報を記載したくなってしまいますが、見出しは可能な限り文字数を削ぎ落として、少ない言葉で訴求することを心がけましょう。
「おすすめ5選」「ランキングトップ5を紹介」など数字を織り交ぜた見出しの文字入れをすると、閲覧者の反応がいい傾向があります。
見出しの内容もさまざまなパターンを検証してみましょう。
カルーセルに文字入れをする際は、1枚目、2枚目以降、最後のスライドによって役割が異なることを意識しましょう。
1枚目はアイキャッチをして、まず興味を持ってもらい「読んでみよう」と思ってもらうことが目的です。
2枚目以降は有益な情報量をしっかりと盛り込んで、保存したくなるような読み物にすることがポイントです。
ラストのスライドは読み終わったユーザーが保存やプロフィール訪問、コメントなど、何かしらのアクションをしてくれるように誘導することが目的となります。
カルーセル投稿の場合、プロフィールグリッドや発見タブおすすめなどで表示されたときに、右上にカルーセルのマークが表示されます。
文字入れした要素とカルーセルマークがかぶらないように気をつけましょう。
ここからは実際にインスタの公式ツールで文字入れをする方法を解説していきます。
フィード、ストーリーズ、リール動画ともに基本的な機能は同じなので、今回はストーリーズを例に紹介します。(フィードはアニメーションなど一部の機能が利用できません。)
まずは以下の流れで文字入れの編集画面を開いてください。
文字入れ編集ツールの一番左側にAaのアイコンがあるのでタップをすると文字のフォントを変更することができます。
文字入れツール左から2番目のカラーパレットをタップすると文字色の候補が表示されます。
選択肢から選択する、あるいはスポイトツールを使って、画像の色を抽出して利用することも可能です。
アニメーション効果を追加して文字に動きをつけることが可能です。
「タイプライター」「ポップ」「ジャンプ」の3種類から選択できます。
「キラキラ」「ネオン」「ゆらめき」の3種類から文字のエフェクトを選択できます。
文字に背景色をつけることも可能です。
左側に表示されるバーを上下に調整することでフォントサイズを調整することができます。
実際に企業の公式Instagramアカウントで文字入れ投稿を行っている成功事例をご紹介します。
ジョンソンヴィル・ジャパン合同会社様
商品の「自分ごと化」を促し、1年でクチコミ数が9倍に! 売上アップも実現したSNS活用
株式会社丸亀製麺様
平均リーチ数3倍以上を実現した、二人三脚のインスタ運用
株式会社NTTドコモ様
多彩なアイディアと柔軟な運用体制でSNS活用が加速。dポイントクラブのInstagram運用
以下の事例は、MarkeZineで無料の会員登録をしている方のみ閲覧できます。
株式会社ミルボン様
InstagramのUGC数が8ヶ月で6倍に!美容室専売メーカー、ミルボンのTwitter&Instagram活用術
アメリカの老舗ソーセージブランド・ジョンソンヴィル様では、ブランド戦略として想起を強化したい「キャンプ」や「アウトドア」、「おつまみ」、「お弁当」などのCEP(カテゴリエントリーポイント)ごとに、ジョンソンヴィルのソーセージを利用したレシピ動画などの文字入れ投稿を制作。
季節のイベント(モーメント)に沿ったレシピ投稿にも注力し、シーズン前から「#クリスマス」「#クリスマスディナー」などのハッシュタグを用いてレシピ動画の投稿や広告配信をしたことで、ハッシュタグでの上位表示を獲得しました。
事例詳細:【成功事例】食品ブランド向けInstagram施策 カギはブランド戦略に紐づいたUGCの活用
讃岐うどん専門店として、全国に800以上の店舗を構える丸亀製麺。
「丸亀製麺の楽しみ方が一番わかるメニュー表」をコンセプトにInstagramアカウントの運用を開始。
具体的には、メニューが明確に見えてシズル感の強い画像に、丸亀製麺らしいキャプションを添え、「丸亀製麺の楽しみ方が一番わかるメニュー表」というコンセプトに沿った投稿を実施し、短期間でフォロワー数が増加し、平均リーチ数は3倍以上になるなど、大きな成果を挙げました。
その後、丸亀製麺において「食べる幸せ」をもたらすのは、うどんだけではなく、店舗体験そのものがプロダクトであるという考えから、アカウントコンセプトを「丸亀製麺の攻略本」に変更。
“企業の裏側”に興味を抱くユーザーに刺さり、2024年7月時点で117万回再生を突破。再生回数を伸ばすだけでなく、丸亀製麺の美味しさへのこだわりを伝えることに成功しています。
この投稿をInstagramで見る 丸亀製麺【公式】| ここのうどんは、生きている。(@marugame_)がシェアした投稿
丸亀製麺【公式】| ここのうどんは、生きている。(@marugame_)がシェアした投稿
小手先のテクニックだけでなく、顧客の求めていることを理解し、適切なアカウントコンセプト設計を行ったことが成功のポイントになっています。
丸亀製麺のInstagramアカウントでは、333万回再生の投稿を含めリール動画の投稿を継続し、現在ではフォロワーが10万人を突破しています。
事例詳細:【事例】お客様に寄り添った「丸亀製麺らしい発信」をInstagramでも。平均リーチ数3倍以上を実現した、二人三脚のインスタ運用
NTTドコモが提供する、街のお店やネットショッピングなどで利用できるポイントプログラム「dポイントクラブ」。
この投稿をInstagramで見る dポイントクラブ公式(@dpoint.official)がシェアした投稿
dポイントクラブ公式(@dpoint.official)がシェアした投稿
リールズ、ストーリーズなど、Instagramならではの機能を積極的に活用し、dポイントクラブへの入会や利用継続に向けた発信を続けています。
投稿のIMPが増加し、2024年7月現在ではフォロワー65万人を誇るアカウントに成長しています。
事例詳細:【事例】多彩なアイディアと柔軟な運用体制でSNS活用が加速。dポイントクラブのInstagram運用
美容室専売の化粧品を取り扱うミルボンは、ブランドの世界観形成・保持とエンゲージメント・リーチの獲得の両立に成功しています。
この投稿をInstagramで見る ミルボン公式(milbon)(@milbon.japan)がシェアした投稿
ミルボン公式(milbon)(@milbon.japan)がシェアした投稿
プロフィールグリッドの世界観を保持するために、カルーセル投稿の1枚目は洗練感を重視。
カルーセルの2枚目以降は、保存される情報量を盛り込んだ内容にすることで、エンゲージメントの向上を達成しています。
インサイト分析によってエンゲージメントの高い勝ちパターンを特定し、投稿を継続することで良質なフォロワー基盤を構築することに成功しています。
事例詳細:InstagramのUGC数が8ヶ月で6倍に!美容室専売メーカー、ミルボンのTwitter&Instagram活用術
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