SNSコラム

からむ人全員を喜ばせて、一緒に楽しみたい。ピエール中野はSNSをこう使う #ザ・プロフェッショナル

2022年06月08日
SNSコラム | ザ・プロフェッショナル

各業界で活躍するさまざまなプロフェッショナルとホットリンクCMO・いいたかが、SNSやマーケティング、ビジネスのあり方について考える対談シリーズ「ザ・プロフェッショナル」。

今回のゲストは、ロックバンド「凛として時雨」のドラマー・ピエール中野さんです。

ホットリンクでは昨夏、ピエール中野さんが手がけ、大ヒットしているイヤホン「ピヤホン」が生まれた背景についてお聞きしました。

ピエール中野は、バズに頼らない。「ピヤホン」開発秘話。#ザ・プロフェッショナル|SNSコラム|ホットリンク

約29万人のフォロワーを抱えるピエール中野さんのTwitterアカウントは、彼にとってあらゆる発信・交流の起点となっています。

Twitter運用の根底には、一体どんな思いがあるのか。mixi時代までさかのぼると、10年以上SNSを使い続けているピエール中野さんに、SNSとの付き合い方を伺いました。

※編集部注:被写体はすべてマスクを外していますが、周囲に人がいないことを確認して撮影時のみ外しています。インタビューはすべてマスク着用で行なっています。

(執筆:サトートモロー 撮影:市村円香 進行・編集:澤山モッツァレラ、倉内夏海)

ピエール中野/1980年7月18日生まれ。凛として時雨のドラマーであり、手数、足数を駆使した高度なテクニックと表現力で、豪快かつ繊細な圧倒的プレイスタイルを確立。ドラマーの枠を超えた幅広い活動を展開しており、卓越したエゴサ能力、ピエール中野モデルのイヤホン・通称“ピヤホン”が爆発ヒットするなど、各所で話題を呼びまくる。妻は超歌手の大森靖子。

参照:ピエール中野が何をやってる人なのかわからなくなった方へ。

ドラムも「ピヤホン」も、音楽への原体験から生まれた

いいたか:
中野さんは、現在どのような活動をされていますか?

ピエール中野:
主軸となっているのは、凛として時雨のドラムと、イヤホンの監修です。僕が携わる「ピヤホン」は現在7種類が発売されていて、今も開発を続けています。

ヘッドホンやスピーカーといったイヤホン以外のオーディオ機器も、いろいろ企画しているところです。これ以外には、DJをしたりテレビやYouTubeにゲストとして呼ばれたりしていますね。

いいたか:
仕事の幅がかなり広いですね。前回の記事でも触れましたが、改めてピヤホンを発売するに至った経緯をうかがえますか?

ピエール中野:
オーディオに囲まれた家庭で育ったことが、そもそものきっかけだと思います。僕の父はオーディオにこだわりのある人で、幼少期からさまざまな機材が身近にありました。その影響で、僕もオーディオがすごく好きになったんです。

バンドを始めて、収入が増えてきた頃から、音楽を聴く環境にもっとこだわりたいと思うようになりました。

最初に考えたのは、「ピュアオーディオ」という高級オーディオシステムでした。ですが、1千万円以上のシステムもあって、僕にはちょっと手が出せなかったんですよね(笑)。

いいたか:
1千万円以上って、個人でやるには結構な金額ですね。

ピエール中野:
改めて、自分は普段どんな環境で音楽を聴くか考えてみました。すると、実は電車に乗っていたり歩いていたりと、移動中にイヤホンで聴いていることに気づいたんです。

「イヤホンの世界って、どうなっているのかな」と調べてみると、5〜10万円といった金額で、優れた音質にたどり着けると知りました。

僕は「いいイヤホンにお金をかけてみよう」と思い、「UE10 PRO」という、当時ポータブルオーディオの最高峰にあったイヤホンを購入しました。これが、猛烈にイヤホン沼へとハマっていったきっかけです。

イヤホンのことを調べるようになったタイミングで、イヤホン・ヘッドホン専門店「eイヤホン」の存在も知りました。店舗のTwitterアカウントを見つけてからは、いろいろとからむようになったんです。

バンドマンで、ポータブルオーディオ周りとからむ人間が珍しかったのか、ほどなくして担当者さんとお会いしました。eイヤホンさんが専門誌を創刊した時は、僕が創刊号の表紙になっているんですよ。

参考:【完成】フリーマガジン「e☆イヤ本 創刊号」7月1日より発行開始!店頭でお買い物のお客様にも! - イヤホン・ヘッドホン専門店eイヤホンのブログ

ピエール中野:
そうやって、10年以上前から「バンドマンの中で、ポータブルオーディオに詳しいピエール中野」というイメージが出来上がっていたと思います。

同時に、イヤホンやオーディオ機器に関する取材や、Twitterでイヤホンに関する相談が増えていきました。「商品をレビューしてほしい」という依頼もいただくようになって、SONYさんのイヤホンをレビューしたこともあります。

参考:ピエール中野×XBA-N3 体験者の声 | ヘッドホン

これをきっかけに、イヤホンを作るエンジニアさんとの交流も広がって、ポータブルオーディオの世界にどっぷり浸っていきました。

そして、AVIOTという比較的新しいメーカーから、同社が発売しているBluetoothイヤホン「TE-D01d」を試してほしいと渡されました。これがすごくいい商品で、Twitterでも拡散したんです。

 

ピエール中野:
このツイートをきっかけに、「TE-D01d」の売上が爆発的に伸びたそうです。AVIOTさんから、「一緒にイヤホンを作りませんか」と声をかけていただきました。それが、ピヤホンを作ることとなったきっかけです。

いいたか:
幼少期の原体験が、イヤホンに関わるきっかけだったんですね。

ピエール中野:
僕の活動は、基本的に原体験がきっかけになっていることが多いです。

ドラムを始めたのだって、音楽が身近にある環境で育ったというのもあるし。3人いる兄も、みんな音楽が好きでしたから。

驚きと喜びを生むフォロー返し

いいたか:
普段、Twitterはどんな点にプライオリティを置いて活用していますか?

ピエール中野:
僕の場合は、軸が三つあります。

一つめは自分の発信です。僕は必ず「おはピエ」とツイートすることから1日をスタートさせますが、あれは「生存報告」も兼ねているんです(笑)。

二つめは商品の宣伝。

三つめは、自分が面白いと思った方やコンテンツを拡散して、共有していくための発信です。学校で友達に「今日こんなおもしろいことあったんだぜ」と言うのと、同じ感覚でつぶやいています。

いいたか:
中野さんのTwitterは日々拝見していますが、ツイート数がめちゃくちゃ多いですよね。

それに、他のアカウントをフォローする基準も、かなりゆるめかなと感じました。基本的に、アカウントにからんでくれたらフォローしているじゃないですか。ご自身のなかで、なにか基準があるんですか?

ピエール中野:
基本的に、自分が面白いと思った方や「この人面白いんですよ」と教えられた方は、全員フォローしています。

僕にリプライを飛ばしてくれた方やピヤホンを購入してくれた人など、自分や自分のプロダクトに対して好意をもってくれる方も、必ずフォローしていますね。僕がつぶやいた時、いいねやリツイートで興味を抱いてくれた方もフォローします。

フォローすると、結構な割合で驚かれるんですよ「突然ピエール中野にフォローされた!!」って。僕からすれば、まったく突然の話じゃないんですけどね(笑)。

同じように、フォローバックするとすごく喜ばれたんですよ。一時期は「全てのフォローを返そう」と思っていました。絶対にフォロー返しを逃さない!みたいな(笑)。

僕が敬愛するミュージシャンで、Dragon Ashのベーシスト、馬場育三さんがいます。彼は生前、僕に「中野くんがTwitterで、ファンにフォローを返すのはすごくいいことだと思う。あれは絶対に続けた方がいいよ」とアドバイスをしてくれました。

大尊敬する超かっこいい先輩からのアドバイスは、これからもずっと守っていきたい。そう思って、今でもフォローを返し続けています。

いいたか:
SNSが登場したことで、アーティストとファンの方々が、相互フォローの関係でつながることができるのは、お互いにメリットが大きいと感じます。中野さんがどんな基準でフォローしているのかは、見ているだけではフワッとしていましたが、今の話ですごく納得しました。

ちなみに、僕の妻も中野さんにフォローされているんです。今日の取材のことを話していたら、「私フォローされている!」と驚いていました(笑)。

ピエール中野:
マジですか! なんのからみもない方はフォローしないので、いいたかさんの奥様とも、きっとなんらかのやり取りがあったんだと思います(笑)。

mixi時代からずっと「ファンに喜んでもらえること」を考え続けている

いいたか:
ピヤホンの告知では、UGCも盛んに活用されていると思います。ユーザー投稿の拡散は、どんな意図で行っていますか?

ピエール中野:
ユーザーさんのレビューを拡散することで、「いい環境で音楽を聴くことの大切さ」を広めていくというのが、狙いとしては一番大きいです。

「ピヤホンにはこんなメリットがある」

「この曲をピヤホンで聞いたら、こんな発見があった」

こうしたレビューをリツイートして共有することで、ユーザーさんがなんとなく思っていたことが、より具体的になっていくんですよね。「GLAYのTAKUROさんのギターによる微細な表現が、しっかり聞こえてくる」とか。ピヤホンに対するふわっとした感想が言語化されることで、「なるほどこういうことか」と気づけるんです。

ピヤホンを買った方が、他のユーザーさんのレビューを読んだ時、「自分が買ったものは間違いないんだ」という満足感を得られます。

開発・監修に携わった身として、責任をもってこういうことは自分で取り組んでいくべきだなと思って、Twitterでは拡散しています。

いいたか:
ピエールさんは、ユーザーさんの声をつぶさに拾っていますよね。そうやってSNSを活用しようと思ったきっかけは、何かあったんですか?

ピエール中野:
僕たちのようなアーティストが反応すると、ファンの方々が喜んでくれると明確に知ったきっかけは、mixiです。僕はmixiも積極的に使っていたんですが、mixiでは誰が自分のアカウントを訪問したかを、「足あと」という形で確認できました。

僕がファンの方々のアカウントに足あとを付けると、それだけでとても喜んでくれたんです。

Twitterを開始した時は、凛として時雨が収容人数が100名を超えるキャパシティの会場でも、ライブができるくらいに成長したタイミングでした。mixiと同じで、Twitterでもいいねをするとファンの方々がすごく喜んでくれました。

これって、リアルでも同じなんですよね。ファンレターをくれたファンの方を覚えていたり、ライブハウスに来てくれる常連さんを覚えていたりすると、皆さんとても喜んでくれます。「もう一生ついていきます!」と言ってくださる人さえいました。こうしたファンの方々は、今でも熱心に応援してくれるんです。

こうしたファンとの関係を、ずっと大切にしていきたいなと。彼らとコミュニケーションするツールが、mixiからTwitterやInstagramに変わっただけなんです。ファンの方々に喜んでもらえることを、ずっと続けています。

いいたか:
「ファンに喜んでもらうことをする」のは、やはりすべての本質だと感じます。

僕たちは「ULSSASS」というSNS時代における購買行動モデルを提唱していますが、そこでも人の感動がUGCを生んで、それをシェアしたり、いいね!したりすることで、どんどん製品やサービスが広がっていくと考えています。

中野さんはまさに、ファンの方々のことを考えながら、このモデルをナチュラルに実践されているんですね。

いいたか:
TwitterやSNSをきっかけに依頼された案件も多いと思いますが、割合ってどんなものですか?

ピエール中野:
かなり多いですよ。おそらく、今やっている仕事の半分以上になると思います。

今の時代、何か依頼するとなったらSNSを見るじゃないですか。依頼相手の人となりや影響力を見ることもあれば、コンテンツに対する相性を判断することもあります。

特に、僕みたいにTwitterを使っている人間の場合、SNSは仕事と切っても切り離せません。だからこそ、ちゃんと発信しなくてはという気持ちも大きいです。

SNSにも「深み」が求められる時代

いいたか:
嫌な質問ですが、もしも今、SNS自体がなかったらどんな活動をしていると思いますか?

ピエール中野:
多分、「手の届かないカリスマドラマー」という位置づけを作っていたと思います。

SNSなどで自分を発信すると、カリスマ性はどうしても失われてしまうんです。SNSがないということは、人となりを出さなくていいということですから。活動もドラム1本に絞って、メディアにもたまに出る程度。作品も、よりストイックなものしか作らなかったかもしれません。

それ以外の活動も、いろいろ激変したんじゃないかなあ。

凛として時雨をやることもなかったし、僕が壊れることもなかった。あ、僕は一時期、精神的にいっぱいいっぱいになって、バンド活動を一時休止していたことがあるんです。

ボーカルのTKは、そのタイミングで「TK from 凛として時雨」としてソロ活動を始めました。そこで名曲『unravel』が生まれたので、SNSをやっていなかったらこの曲も生まれなかったかもしれない…。

なんて、いくらでも想像できてしまいますね。

いいたか:
あくまで本業はドラマーという軸は変わらず、SNSという手段によってその活動が拡張していったという感じでしょうか。

ピエール中野:
そうですね。やっぱりドラムが一番大事です。

結局のところ、本業の実力がないのにTwitterを頑張ったところで、まるで意味がない。むしろ、SNSが逆効果になってしまうと思うんです。

実力や本業を充実させることが、もっとも大切なことじゃないかな。それがないと、何をやっても話にならないし続かないですよね。

一時的にバズっても、そこにとらわれてしまって、時代が変わったらどうすればいいか分からなくなる。軸がしっかりしていれば、TwitterだろうとInstagramだろうと拡散し、跳ねていくのかなと。

いいたか:
まさにその通りだと思います。コアなことがあって拡げるのがSNSなので。

僕たちは、「うちの商品を流行らせてください!」というご相談をいただくことがあります。その時、僕は必ず「その商品は、他と比べてどれだけ魅力的ですか?」と質問するんです。

魅力的な商品だと分かれば、僕たちがお手伝いすることでさらに広められます。そうでない場合、世間にその存在が知られても、一瞬で忘れ去られてしまうでしょう。

Twitterで「1万フォロワーいきました!」というアカウントを見ると、実は中身がすっからかん…という事例に似ているかなと思います。魅力的なものや原体験をもつ人の方が、最終的には深みをもって広がっていきます。

SNSでも、「浅さ」が求められてきた時代から、徐々に「深さ」が求められる時代に変わって生きているなと、中野さんの話を聞いて改めて実感しました。

ギスギスした空気を変えたくて始めた「○○の魅力を教えてください!」

いいたか:
コロナ禍で、TwitterをはじめとしたSNSの使い方で意識するようになったことはありますか?

ピエール中野:
最近、Twitterは「燃料投下の技術」が上がっていて、うかつなことを今まで以上に言えない時代になったと感じます。

Twitterって、もともと炎上すると地獄のような状態になっていたと思うんですが、コロナ禍でそれが加速したというか。

皆が「炎上させるテクニック」を覚えて、本当は違う立場のはずが、あえてポジションを変えて嫌味を言って炎上させるシーンが増えたと思うんです。具体例を言うと、僕が燃えちゃうんで言わないですが。

一同:(笑)。

ピエール中野:
ものすごく攻めたアカウントも、見ている分には面白いんですが…。自分の運用スタイルとしては、真似たら危険だと感じますね。最近は、今まで以上に守りのツイートを心がけるようになりました。

いいたか:
なぜ、あえて炎上させるような人が増えちゃったんでしょうね。

ピエール中野:
単純に楽しいから、夢中になれるからじゃないでしょうか。

自分が主役になれるし、発信力も手に入る。発言を皆と共有できることで、なんとなく居場所も見つけられます。その実態は、いじめそのものだと思うし、はたから見ればいじめに加担しているようにしか見えません。

ですが、彼らはあくまで、自分たちは正義であり世直しをしていると思っています。「私たち、あなたをめちゃくちゃに攻撃していいよね。だって、あなたが間違ったんだから」って。これは、やっぱり気持ちいいんだろうなって。

結果として、ある種のエンターテインメントや娯楽になっているのかもしれません。仮に彼らに意見をしても、「私たちは正しいことをしている。そう思うあなた方の方がおかしい」と答えるでしょう。

周りの迷惑を考えない、クレーマーと同じ構図だと思います。それが、コロナ禍以降どんどん悪化している気がします。

いいたか:
たしかに、いじめと同じ構図かもしれませんね。自分たちは悪いとは思ってなくて、正しい・楽しいと思ってやっている。けれど、実際は炎上に加担していると。難しい問題ですね。

ピエール中野:
コロナ禍でギスギスした空気になった時、なにか打破するものないかなと思ったんです。そこで始めたのが、「○○の魅力をリプライで教えてください!」と投稿することでした。

皆が、好きなものについて語る場所を作りたかったんです。たしか、最初は「L'Arc-en-Cielさんの魅力を教えてください」だったと思います。

 

 

ピエール中野:
どのツイートにも、ものすごい数のリプライやリツイート、いいねが集まりました。あの時は、すごく平和で楽しかったなあ。3ヶ月ほど続けて、辞めちゃったんですけどね(笑)。

いいたか:
なぜ辞めたんですか?

ピエール中野:
この活動は、果たして自分がやるべきことなのかと考えたからです。他にもやることはたくさんあったし、他の誰かがやればいいと思って(笑)。

Twitterで、何か試してうまくいかなければ、すぐに辞めます。この活動のように、うまくいったものでも「これは僕がやらなくてもいい」と感じて辞めることも多いです。仮に辞めても、知見や経験は残りますからね。

SNSが上手なアーティストは、皆ファンを大切にしている

いいたか:
中野さんの活動は、ミュージシャンの枠を大きく超えたものも少なくないと思います。

ある意味で、SNSを通して「音楽業界代表」「ドラマー代表」のようなイメージを持っている方も少なくないと思いますが、ご自身でその意識はありますか?

ピエール中野:
代表という意識はまったくありません。 ただ、自分ができることの範囲は、確実に広がったり増えたりしていることは事実ですね。

その範囲内でできることには、最大限応えていきたいと思っています。例えば、僕が発起人として登録した「ドラムの日」(毎年10月10日)とかも、それに当てはまるかなと。

音楽業界で言えば、僕は聴く環境を変えることによって、音楽の聴こえ方が変わって、今まで好きだった音楽がもっと好きになると提唱しています。

だからこそ、音楽に向き合うクリエイトをよりユーザーに届ける環境を作り、それを広めていく。そういう活動を通じて、自分なりに音楽業界に貢献していきたい気持ちはありますね。

いいたか:
他のアーティストさんで、「この人のSNSの使い方は上手だな」と思う方はいますか?

ピエール中野:
僕が別格だと感じるのは、石野卓球さんです。ツイートの内容が、とにかくめちゃくちゃですごいじゃないですか(笑)。あれでよく、メンタルを保っていられるなと。

石野卓球さんは、僕が見に行ったライブの中でも、一番笑えるMCをするんですよ。Twitterでも面白いなんて、とんでもない人だなと(笑)。本職のミュージシャンとしても、とにかくかっこいい方です。

GLAYのHISASHIさんの使い方も、すごくいいですよね。YOSHIKIさんもHYDEさんも、僕の憧れる先輩方は、皆さんTwitterの使い方が上手だなと思います。

いいたか:
彼らの共通点はなんだと思いますか?

ピエール中野:
ファンを大切にしてるということじゃないでしょうか。卓球さんも、ああ見えてものすごくファンを大切にしています。

先ほど紹介した方々は、ちゃんと軸をもってTwitter運用をしているとも感じますね。

その結果、インタビューやファンクラブなど、コアな層じゃないと分からなかったすごく魅力的な一面が、Twitterを介して世に知れ渡ったんだと思います。HISASHIさんはまさにその一人ですよね。

絶望ライン工さんもすごく上手ですよね。YouTubeでの世界観をTwitterでも発信し続けて、ファンの方々とも丁寧に交流しているなと思います。「ヤバイTシャツ屋さん」のこやま君もそうですね。

いいたか:
SNSで、自分の素をファンに見てもらえるというのは、すごく大事だと思うんです。ライブだけで会える人が、こんなツイートをするんだ、こんな思いがあるんだと知ることで、より好きになっていくというか。

もちろん、世界観を守るために、あえて発信しない人もいると思います。ですが、中野さんや中野さんが挙げたアーティストさんのように、Twitterをうまく活用する方が、僕はメリットが多いのかなと感じます。

ピエール中野:
そうですね。僕も実際、SNSでたくさん得をしていると思います。

熱量を注げば注ぐほど、ものごとは面白くなっていく

いいたか:
今後、Twitter含めSNSをどういう風に活用していきたいですか?

ピエール中野:
現時点では、あまりどう使おうかは考えていません。

いいたか:
これまでの使い方や考え方を、これからも続けていくという感じでしょうか?

ピエール中野:
そのイメージに近いですね。

Twitterでは、日々面白い人や面白いことが新たに見つかります。彼らとからんだ時、相手にとって、「この人と知り合えてよかったな」って思えるようなTwitter運用を心がけていきたいですね。

これから、年内にイヤホンを2機種、ヘッドホンを2機種、スピーカーも1機種開発する予定です。それらの発信も、うまくやっていけたらなと思います。

イヤホンに関しては、それこそ最初の頃は「なんでそんなことをやってるの」とたくさんの批判がありました。その流れももう変わっているので、もっともっと共有されるような場所にしていきたいですね。

いいたか:
中野さんの話を聞いていて、すべての活動に熱い思いがのっているなと感じました。なぜ、そんなにも熱量をもって行動できるのでしょうか?

ピエール中野:
逆に、なぜ熱量がないのだろうと聞き返したくなっちゃいます(笑)。

僕は自分のやることに対して、熱量は当たり前にもつものだと考えています。熱量を注げば注ぐほど、ものごとは面白くなっていくものだと。

熱量を注がず、なんとなくこなした仕事がうまくいかなかったら、絶対に後悔するじゃないですか。僕は、それだけは絶対に避けたいんですよ。

あと、純粋に自分で楽しいと思ったことを共有したいという思いが根底にあります。

やっぱり、一人で生きるのって寂しいですよね。何の意味もない話であろうと、誰かと話したり共有したりすることが重要だと思うんです。僕にとって、コミュニケーションそのものが生きる楽しみのような面があるので。

皆と共有して、一緒に盛り上がったり面白がったりするために、僕はあらゆる活動に熱量を注いでいるんだと思います。

いいたか:
質問しておきながら同感で、僕も聞かれたら同じようなこと言うのに、質問してしまって申し訳ないです(笑)。

―ピエール中野さん、ありがとうございました!

 

今回の「ザ・プロフェッショナル」もお楽しみいただけましたか? 本シリーズでは、今後も各業界で活躍するさまざまなプロフェッショナルをお招きして対談を行ないます。過去の記事はこちらからご覧ください。

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