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この記事の内容
各業界で活躍するさまざまなプロフェッショナルとホットリンクCMO・いいたかが、SNSやマーケティング、ビジネスのあり方について考える対談シリーズ「ザ・プロフェッショナル」。
今回のゲストは、株式会社Mr. CHEESECAKE 代表取締役・田村 浩二さんです。
前回の記事では、「買えないブランドを作りたいわけではない」というお話を伺いました。今回の記事では、全国にポップアップストアを順次オープンする企画「Mr. CHEESECAKE YOUR CITY」について詳しく伺っています。(司会・執筆・編集:澤山モッツァレラ[ホットリンク] 撮影:小林一真 )
※編集部注:被写体がマスクを外している写真では、周囲に人がいないことを確認して撮影時のみ外しています。インタビューは、すべてマスク着用で行なっています。
いいたか: 2021年10月現在は「Mr. CHEESECAKE YOUR CITY」と題し、全国8箇所のポップアップストアを順次オープンされている最中ですね。この企画に、田村さん自身は参加されるんですか?
田村: します、します。基本的にすべて行く感じですね。
いいたか: そもそも、この企画をやる背景ってどのあたりだったんですか?
田村: ポップアップ自体は、ずっとやりたかったんですよ。コロナ禍もありましたが、まだ生産数が追いつかなかった事情もあって。
生産数が増えて、準備が整ったことで実施に踏み切りました。「海外に行く前に、日本をちゃんと回っておこう」という意図もありますね。Mr. CHEESECAKEができた最初から、グローバル展開を考えているので。
澤山: 最初から想定されておられたんですね。
田村: そうです。「自分たちの街に来たMr. CHEESECAKEというブランドが、海外でも販売されるらしいぞ」となったら、自分ごとに捉えてくれる方が増えるんじゃないかと思って。
もちろん、送料が重しになっていた方へのアプローチでもあります。これまで購入を見送っていた方が、「自分の街に来るなら買ってみようか」となるならうれしいですね。
いいたか: 約2年前も、新宿伊勢丹さん・阪急うめださんでポップアップを開いていましたね。当時、新規で来た方はどれぐらいの割合いましたか?
田村: 割合はちょっとわからないですね。というのも、前回では並んだ人で売り切れてしまったので。フラッと来ても、お買い求めいただけなかったんです。
いいたか&澤山: すごい。
田村: 新宿伊勢丹さんでは、整理券を朝から配ったんです。お店は10時オープンだったんですが、8時ぐらいから並ぶ人がいて。10時には整理券を配り終わり、開店から1時間は商品の受け渡しで終わりました。
阪急うめださんは整理券がなかったんですが、オープン直後から行列ができて。中国とかで、デパートのオープンと同時にダッシュで買う光景あるじゃないですか? あれの、おとなしいバージョンになったんです。
澤山: 半端ない人気ですね……。
田村: 阪急うめださんでは200本用意したんですが、両会場とも午前中で完売する状態でした。初めて知った人がどの程度いるかは、わからなかったんですね。
いいたか: 基本的には、クチコミで来てるってことですよね。
田村: そうですね。基本的にはクチコミで、そういう意味では集客は自社SNSがメインですね。
いいたか: ある意味、もったいない状況だったんですね。本当の新しい出会いが、創出できなかった可能性があるわけなので。
田村: ですね。本来なら1日ずっと販売できる状況で、新しい方に知ってもらい、購入してもらうのがいいので。今回は本数を用意できるので、今度こそと思っています。
いいたか: チーズケーキは、現地で作るんですか?
田村: いえ、自社ですね。東京で作ったものをお送りする形です。
澤山: そこは、同じクオリティで出すことを優先したと。
田村: そうですね。再現性高いレシピにはしているんですが、作る人の熟練度はありますから。安定する前に量産しても、お客様の体験が下がってしまいます。
あとウチは平日5日稼働、1日8時間という一般企業と同じ労働条件ですから。お菓子屋さんで14、5時間働くケースとは違うんですね。
澤山: 作ろうと思えば作れるけど、あえて作らないと。
田村: 誰のためにもならないですから。ガシガシ働いた結果、現場が疲弊して人が辞めたり、良いものが作れないなら長期的にはお客様に届く数が減ります。
1日14時間労働はそもそも異常ですし、長時間働いただけで熟練度が上がるわけでもない。適切な範囲で、どう高めていくかが大事です。なので、どうしても時間がかかってしまうんです。
いいたか: 去年の時点でも「生産量がマジで追いつかない」って話をされてましたね。海外展開するにあたっては、日本で一定の土台を作ってからと考えてますか?
田村: まだわからないですね。鶏か卵かって話かもですが、基本的に日本で買いやすい状態を作るのが第一です。でも、海外とトレードオフになるかは別の話だと思っていて。
日本での販売は今後、落ち着いていくと思うんです。良くも悪くも。一時的なブームがあった一方、他社さんの新ブランドもどんどん出てくる。Mr. CHEESECAKEが「定番のようなもの」と認知され始めると、状況はまた変わってくると思います。
その中で、新しい挑戦をするなら新ブランドか海外になると思います。コロナ禍がなければ海外挑戦は始めていたので、少し遅れたタイミングでの始動ってところですね。
いいたか: 過去に外食のマーケティング支援をしていたんですが、「日本の味を再現するのが難しい」問題がありました。水が違ったり、小麦が違ったり。同じような問題はありそうですか?
田村: そこは調整中ですね、「同じものを作る必要があるか」を含め。日本で作っているMr. CHEESECAKEを出して受け入れられれば、もちろんうれしい。でも、今の味が各国にアジャストできるかはわかりません。
その国に合わせ、その国の人に喜んでもらうほうが、ものづくりとしては正しいと思っています。同じ味が世界中で楽しめればいいとは思いますが、変なこだわりはないですね。
澤山: なるほど。
田村: ただ、そうなるとMr. CHEESECAKE自体は世界中で食べられても「オリジナル」は日本でしか買えない、ということはあるかもしれません。いろいろな戦い方、挑戦の仕方があると思います。
いいたか: 田村さんの柔軟性、すごいですよね。人によってはこだわりを捨てず、「この味が正しい」となりそうなところを。
田村: 「この味が正解」というより、「これがおいしいと思うんだけど、どう?」という感覚が根底にあって。
おいしいと思う人もいれば、「ちょっと酸味が強いな」と思う方もいるはず。それは全然いいんです。その中でさらなる提案をしているのが限定フレーバーで、「季節限定で、こういう味の方向性もありますよ」と。
例えば、昨年・一昨年の秋はかぼちゃを使ったフレーバーを販売しました。こちらは、酸味がほとんどありません。「これなら好きだな。次にこういう味が出たら食べてみよう」という意見もあると思います。
澤山: 正解は、お客様の中にあるという考え方なんですね。
田村: そうですね。コース料理と違って、単品だと「構成を考える」ことができないですよね。
レストランのコースは15品ぐらいあって、最初の3品は変わった組み合わせで前菜を出して、中盤で皆が絶対に好きであろう料理を出す。魚・肉で緩やかにトーンを落とし、デザートでまた上げる。そういう流れを組むんです。
そういうことが、単品だとできない。どこで幅を出すかというと、限定フレーバーなどでいろいろな味を出して、興味を持ってもらうことなんです。
基本は僕が作っておいしいか判断をするので、僕の好みに依存はします。けれど、「こういう味の着地だと、どう受け入れられるか」は常に試行錯誤していますね。
いいたか: 何がおいしいかは、その人が何を食べてきたかで大きく変わりますよね。
田村: そうなんですよね、経験で変わることもあります。「大枠、こういう方向性で僕らは行きますよ」でいいと思ってます。
いいたか: それこそ、前回のお話でも出た「Mr. CHEESECAKEが提供しているのは時間だ」ということですよね。一緒に食べるシーンは家族と一緒なのか、カップルなのかわからないけど、ケーキを食べる時間が良いものになればいいってことですよね。
いいたか: 「Mr. CHEESECAKE YOUR CITY」の話に戻します。この企画をやるにあたって、ユーザーや店舗のほうから実際どういう反応があったんですか?
田村: そうですね、催事の際にお声がけいただいたり、「うちでやりませんか?」という話はずっとあったんですね。
ただ、その時点では明確にやる意味を見出せてなかったんですよ。ネットで売り切れてしまうものが、催事という形で、場所を限定して販売される。ネットから注文してくださる方からすると、不公平じゃないかなって。大阪にいれば買えるけど、北海道では買えませんとか。
今もそうですが、買ってくれる方々は送料1,200円を覚悟して買ってくれているんですよね。ケーキで3~4,000円して、送料で1,200円かかるってなかなかの出費ですよね。
ただ、未だに大多数の人は「クオリティの高い冷凍ケーキがある」という意識もないと思うんです。層が広がっていく中で、そういうハードルがだんだん大きくなってきたと思い始めて。
ウチとしては、食べてもらえれば価値は伝わるし、満足度も上がると思っているんです。では、どうやって食べてもらうか。送料ゼロはビジネス的にも、買っていただく方たちに対しても失礼なのでできない。
じゃあ、ポップアップが着地としては一番いいんじゃないかと。生産準備も整ったし、世界に行く前に日本を回っておきたい。そういう流れで実施が決まったんですね。
いいたか: 「行けるなら全会場行きたい」っておっしゃってましたよね。ポップアップを出すとき、トップが行く意図って何か考えていますか? 僕も物産展とか好きなんですけど、ああいう場に社長がいるってほぼないですよね。
田村: そうですね、もちろん全日程で立つことはできないので、初日や2日間とかに限られると思うんですが。
例えば僕のことを知っていて、Mr. CHEESECAKEも好きという方は初日に来てくださると思うんですね。そういうとき僕が居たほうが、ひょっとしたらポップアップでの1日がより良い体験になるかもしれない。
僕自身もなんとなく8箇所やるのでなく、Mr. CHEESECAKEを知ってもらうために行くので、僕がまったく行かないのは選択肢になくて。
いいたか: うんうん。
田村: 自分が居ることで、新しい出会いがあるかもしれない。瞬間の熱量をちゃんと記憶して、記録にも残しておきたい。そういう理由ですね。
それに、もともと僕はオフラインで商売をやってる人間なので。リアル店舗を出すのに、その場所に行かないって変な感じがするというか。
いいたか: それは確かにそうですね。
田村: 今の世の中を考えると、貴重なリアルの接点ですよね。僕にとっても、会いたいと思ってくださる方がいれば、その方にとっても。
いいたか: ブランドとしての話は伺いましたが、会社として今後の展開はどう考えていますか?
田村: そうですね、まずは「会社があることで、中の人たちがどう豊かになるか」を考えていきたいですね。
僕のスキルは、チーズケーキを作るだけのものではないんです。今はMr. CHEESECAKEというブランドしかないので、どうしてもそこに大部分決まっちゃうんですが。
日常から非日常、いろんなグラデーションがある中で、もっといろいろな商品を作りたいですね。もっと日常に近く手軽に楽しめる、コンビニ商品とは少し違うもの。あるいは、もっと非日常に振り切ったもの。
僕自身がより「こういうものを提供できたら、面白いな」と思えるものを、アウトプットしていきたいと思っています。
もちろん会社としてやりたいこととか、今働いてる専属スタッフからアイデアをもらったりとか、いろいろなものが生まれていい。その時、その人を応援できるような会社でありたいですね。
澤山: 会社としての成長速度は、重視しつつ。
田村: もちろん、なるべく早いスピードでやりたいです。ただ、どうしても短期に目が行きがちなんですよね。
僕自身も働いてる人も、短期スパンで生きてはいないじゃないですか。まず働いてる人たちの心理的安全性があって、初めて挑戦できる環境になる。そういうことも意識しないと、つまらなくなりそうだなって。
組織としての強度は、ブランドとは別軸で考えていきたいと思います。
いいたか: 難しい話ですね。
田村: ホント、難しいっすよ(苦笑)。
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