
本日のブログは、当社営業が、SNS運用コンサル時、実際にお客様からよく質問されることについて伺いました。現場ですぐに役立つこと間違いなしの内容となっています!
ぜひご覧ください。
SNSで拡散されることによってSEOの効果はあるのか?
こんにちは、ホットリンク ソリューション営業部です。実際に営業をしていて、訪問先のお客様から「SNSで拡散されることによってSEOの効果はあるのか?」という質問をいただくことが多いです。
そこで、Googleの公式の発表や私の見解を踏まえて、SNSでシェアされることとSEO効果の関係性を解説していきます。
SEOに詳しくない方のために、難しい説明は省略し、わかりやすくまとめていますので参考にしてみてください。
1.SNSとSEOの因果関係はない
1.1.Googleミューラー氏による公式の見解
少し古い2015年8月に行われたグーグルウェブマスターの公式オンラインフォーム※1で、GoogleのJohn Mueller氏(ジョン・ミューラー氏、Twitter:https://twitter.com/johnmu)が「ソーシャルシグナル※2はSEOに直接的な効果はない」と説明しています。
この記事を執筆している2017年6月から約2年前の発表ですが、現在でもソーシャルシグナルがSEOに直接的な効果を及ぼしていない状況は変わりがありません。
また、動画の中でミューラー氏はソーシャルシグナルには大抵「rel="nofollow"」が付いているためと説明しています。SEO関係の仕事をされている方にとって「rel="nofollow"」はなじみのある用語ですが、聞きなれない方のために簡単に説明します。
※1:English Google Webmaster Central office-hours hangout
※2:ソーシャルシグナルとは、SNS上で発信されたりシェアされたりすることによる検索エンジンが考慮する検索順位への影響のこと。
1.2.rel="nofollow"の意味を押さえておこう
検索順位を上げるために重要とされている要素に被リンクがあります。簡略に言うと、他のサイトからリンクをもらえるサイト=良いサイトという考えですね。
「Aサイト」から「Bサイト」へリンクを張るというのは、「Aサイト」から「Bサイト」へ評価を渡しているということになります。(もちろん、適切なリンクによって、リンクを発している「Aサイト」がGoogleから評価をもらえることもあります。)
一方で、リンクは張るけど評価は渡さないように設定するのが「rel="nofollow"」になります。
そして、多くのSNS(例えばTwitterやFacebook)ではこの「rel="nofollow"」の設定がされているため、SEOに直接の効果はないという見解になります。
SNSのプラットフォームからしてみれば、有象無象のサイトに評価を渡したくはないので、「rel="nofollow"」にするのは当たり前でもあります。
ここまでSNSとSEOには因果関係がないという説明をしてきましたが、「いやいや、SNSでバズったら検索順位が上がった事例があるよ」という質問が飛んできそうですね。
確かに、SNSでバズる記事が検索上位に表示されやすいというのも事実です。というのは、SNSとSEOに因果関係はありませんが、相関関係があるからです。
2.SNSとSEOに存在する相関関係
SNSを通じて拡散された記事は、SEO効果のあるリンクを間接的に獲得することができます。
例えば、Twitterで話題になったことは、その多くがNaverまとめを代表とするまとめサイトに取り上げられます。また、SEO効果のあるとされているはてなブックマークに登録されたり、様々な個人ブログに取り上げられます。
ネットでは拡散が拡散を呼ぶという事象がよく起こりますが、Twitterで話題になったものがブログやまとめサイトで取り上げられ、それらが更にTwitter上で話題になり…というループが起こります。
拡散が拡散を呼ぶことで、数多くのリンクを得られるとともに、ニュースサイトなどでも取り上げられる機会が増え、結果的に良質な被リンクを集めることができます。(拡散が拡散を呼ぶ最たる例が炎上事件なのですが・・・)
つまり、SNSで拡散されることによるSEO効果への直接的な因果関係はありませんが、結果として相関関係はあるのです。
3.まとめ
- SNSで拡散されることによる直接的なSEO効果はない。
- SNSで拡散されることにより、まとめサイトやブログなどで取り上げられることによる間接的なSEO効果がある。
少し余談ですが、ここまでの話を理解できれば、フォロワー/いいね/RT/シェアなどを購入することの意味がないことも理解できると思います。というのは、いくらSNS上でRTやいいねが付いたとしても、その後の2次拡散(まとめサイトやブログ)に取り上げられなければSEOの効果がないからです。
SNSのフォロワーやいいねを購入できるサービスがあること自体が問題なのですが・・・そういえば、ロシアではフォロワーとかを買える自動販売機があるとか。健全な運用が最大限の結果を得るための近道ですので、フォロワーやいいねを購入するなどということはくれぐれもされないようにご注意ください。