Xの記事機能(Articles)とは?
Xの記事機能(Articles)とは、Xのアカウントから長文のコンテンツを公開できる機能です。タイムラインに流れるポストとは別に、見出しや画像を組み込んだ記事単位のページを公開できます。
投稿すると自分のプロフィールに「記事」タブができ、そこに公開した記事が並びます。
X記事機能の例を見る:#Twitterだった頃の話
ポストのように流れて消える形ではなく、あとから読み返せるコンテンツとしてアカウントに蓄積されていくのが特徴です。企業アカウントであれば、商品の背景や調査結果のように、140文字では説明しきれないテーマの置き場所として使えます。
記事機能でできること|文字数の上限とリッチテキストの装飾
記事にはテキストのほか、画像、動画、GIF、ポスト、リンクを入れられます。テキストには見出しと小見出し、太字、斜体、取り消し線、インデント、番号付きリスト、箇条書きリストの書式を適用できます(Xヘルプセンター「About Articles」)。
つまり、ブログ記事に近い構造をXの中でそのまま組み立てられるということです。長い文章を段落だけで流すのではなく、見出しで区切って読み手が拾い読みできる形にできます。文字数については、長文ポストが最大25,000文字と公式に示されているのに対し、記事の上限はヘルプセンターに明記がありません。数万字規模を紹介している解説もありますが、公式の数値として確認できないため、実際に入力しながら確かめるのが確実です。
X記事と長文ポスト・外部ブログの違い
X記事と混同されやすいのが「長文ポスト」です。Xのヘルプセンターによると、長文ポストはX Premiumの加入者が使える最大25,000文字までの通常のポストの拡張で、テキストに加えて写真、GIF、動画を含められますが、ウェブでは下書きの保存も予約もできません。記事機能はタイトルと見出しを持つ独立したページで、プロフィールの「記事」タブに蓄積される点が根本的に違います。
項目 | X記事(Articles) | 長文ポスト | 外部ブログ・note |
利用条件 | Premium・Premium+、Premium Businesses・Premium Organizationsが対象 | X Premiumへの加入が必要 | サービスによる |
置かれる場所 | ・プロフィールの「記事」タブ・タイムライン | タイムライン | 自社サイト・外部サービス |
タイトル・見出し | あり | なし | あり |
読者の遷移 | Xの中で完結 | Xの中で完結 | Xの外へ離脱する |
想定される用途 | 蓄積するコンテンツ | 流れる投稿の延長 | 検索流入の受け皿 |
検索流入 | X内の検索が主 | X内の検索が主 | Googleなど検索エンジンから流入を見込める |
どれかが優れているという話ではなく、ケースによって最適な投稿方法/置き場所を選び分けるといいでしょう。
長文ポストとの違い
長文ポストは、あくまで1つのポストが長くなったものです。タイトルも見出しも持てないため、文章量が増えるほど読みにくくなります。構造を持たせて読ませたい内容であれば、記事機能を選ぶ判断になります。
noteなど外部ブログとの違い
外部のブログサービスは検索エンジンからの流入を取りにいける一方、読者をXの外へ送り出すことになります。記事機能はXの中で読み終えられるため、そのままフォローや引用ポストにつながりやすい形です。
X記事を使える条件と対応環境
記事機能は、Xのアカウントを持っていれば誰でも書けるわけではありません。契約しているプランと、使っている端末の2つが条件になります。
X Premiumへの加入が必要か|無料プランで書けるかを確かめる
記事の公開は、PremiumとPremium+の加入者、Premium Businesses、Premium Organizationsに限定された機能です。つまり無料のアカウントのままでは記事を公開できません。
企業アカウントで使う場合は、まず自社のアカウントがどのプランで契約されているかを確認してください。認証バッジが付いているアカウントでも、契約主体が個人のPremiumなのか組織向けのプランなのかで、社内の誰が記事を書けるかが変わります。プランの構成と料金は改定されることがあるため、導入を検討する段階で公式の料金ページを見ておくと確実です。
作成・編集はブラウザ版が基本|スマホから編集できるか
公式の手順では、x.comのサイドナビゲーションにある「記事」タブから作成画面を開くと案内されています。公式が案内しているのはx.com(ブラウザ)からの導線だけで、アプリからの作成手順は案内されていません。執筆と公開はブラウザで行う前提と考えておくのが安全です。
スマートフォンのアプリで記事を書けるかどうかは、ヘルプセンターに明確な記載がありません。対応範囲は更新されることがあるため、公式ヘルプで最新の案内を確認してください。運用としては、移動中にアプリで構成メモを取り、執筆と公開はブラウザで行う進め方が現実的です。
なぜ今、企業のX運用で記事機能が注目されるのか
企業がXで長文コンテンツを持つ意味は、フォロワーに読ませることそのものよりも、ユーザーが自社について語るときの参照先を用意できる点にあります。商品の開発背景や調査結果が140文字に収まらないまま外部サイトに置かれていると、Xの中で会話が起きたときに引用しづらくなります。
記事機能はその参照先をXの内側に置ける手段です。クチコミが起きる場所とコンテンツの置き場所が一致していると、ブランドに関する会話を促進しやすくなります。
ホットリンクが2026年5月に実施した「UGCに関する消費者調査2026」では、直近1年のクチコミの投稿先としてXが17.5%となり、SNSのなかで最上位でした。同調査ではECサイトが56.9%、レビューサイト・クチコミ投稿サイトが45.5%と上位を占めています。
購買の直前に読まれるクチコミはEC側に集まる一方で、SNSのなかで自社が語られる場としてはXが最も大きいという構図です。語られる場に説明の受け皿があるかどうかが、記事機能を持つ意味を左右します。
出典:ホットリンク「UGCに関する消費者調査2026(「インターネット上のクチコミ」に関するアンケート【2026年実施】)」(2026年5月実施 / インターネット調査 / 日本全国 / n=1000)
関連:Xマーケティングの戦略と施策の全体像
X記事の書き方|作成から公開までの手順
記事の作成から公開までは、作成画面を開き、タイトルと本文を書き、体裁を整えて公開する、という流れです。
STEP1|ブラウザ版のXで記事の作成画面を開く
ブラウザでx.comを開き、画面左のサイドナビゲーションから「記事」を選びます。条件を満たしていないアカウントではこのタブ自体が表示されないため、見当たらない場合はプランの契約状況を先に確認してください。
タブを開くと過去に書いた記事の一覧と、新規作成のボタンが並びます。作成中の記事はこの一覧に戻れば再開できるので、一度で書き切る必要はありません。
STEP2|タイトルと本文を入力し、見出しや画像で構造をつくる
作成画面ではタイトル欄と本文エディタが分かれています。本文には見出しと小見出し、太字、斜体、取り消し線、インデント、番号付きリスト、箇条書きリストを適用でき、画像、動画、GIF、ポスト、リンクも差し込めます。
読ませる設計として効くのは、見出しで区切ることです。Xの読者はタイムラインの流れの中から記事に入ってくるため、上から順に読み通す前提では設計しません。見出しだけを追って自分に関係のある箇所へ飛べる構造にしておくと、離脱を減らせます。過去のポストを引用として埋め込めるので、反響のあった投稿を根拠として本文に組み込む使い方もできます。
STEP3|サムネイル画像と本文の見せ方を整える
記事のヘッダー画像は、読者に記事を開いてもらうための重要な要素です。内容と関係のある、視覚的に伝わる画像を用意してください。
サムネイルについては、タイムラインでの見え方と記事ページでの見え方は異なる可能性があるので、公開前後に両方を確認してください。本文側は、段落が長く続く箇所に画像を挟むだけでも読み進めやすさが変わります。装飾は太字を要点に絞って使い、強調が続いてどこが重要か分からなくなる状態を避けます。
STEP4|下書きを確認して公開する
書き終えたら公開のボタン(英語版ヘルプではPublish)を押して公開します。公開した記事はプロフィールの「記事」タブに掲載され、タイムライン上にも表示されます。
企業のX運用に記事機能を組み込む考え方
記事機能を単体で捉えると、書く手間に見合うのかという判断になりがちです。Xの運用全体の中で、どの役割を記事に担わせるかを先に決めると、書くべき内容も本数も定まります。
役割を決めるときの補助線になるのが、ホットリンクが提唱するULSSAS(ウルサス)の考え方です。UGC(ユーザーの投稿)から、Like(いいね)、Search1(SNS内での検索)、Search2(検索エンジンでの検索)、Action(購買)、Spread(拡散)へと進む流れをフライホイールとして捉えるモデルで、サイクルが回り出すとUGCがUGCを生む状態をつくれます。
このモデルに当てはめると、記事機能はULSSASの起点となる「UGC」を増やすための起爆剤として有効だと言えます。ブランドに関する記事をX上にシェアすることで、ユーザーがコンテンツをシェアしたり、引用ポストをして言及したりする機会を増やすのです。「記事を起点にブランドに関する言及量を増やす」という観点を持ってX記事運用をしてみるといいでしょう。
関連:ULSSASの詳細
関連:X運用で成果を出すための13のコツ
X運用の設計にお悩みならホットリンクにご相談ください
記事機能を使うかどうかは、Xの運用全体でどこに力を入れるかが決まってから判断するほうが早く進みます。自社のアカウントで何を発信し、どの指標を追うのかが定まっていない段階でしたら、現状のアカウントを見たうえでの整理からお手伝いできます。
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