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最終更新日:2023年6月12日
ホットリンク通信の読書の皆様、明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願い申し上げます。 さて、読者の皆様に、ちょっと驚きなお知らせです。昨年末、なんと、小泉首相が議長を努める総合科学技術会議で、ホットリンクの成長の軌跡が報告されました。 正確にいいますと、「動け日本プロジェクト」という経済活性化プロジェクトの提言の中で、ベンチャー支援政策立案のための調査対象としてホットリンクの成長の軌跡が例として挙げられていたのです。 その報告の中で、メインの内容は日本の経済活性化のためのシナリオの提言がなされているのですが、サブの内容として、ベンチャーが企業から成功までの、奇 跡をモデル化し、乗り越えにくい壁がモデル化されていました。その乗り越えにくい壁の部分をご紹介いたしますと、以下のようなものでした。 1. 先端知識・アイデアから起業を決心する壁 2. 創業資金を得る壁 3. 事業開始後に、経営を担う人材を獲得する壁 4. 製品開発までの、追加資金を得る壁 5. 製品開発前の、経済変化に対応する壁 6. 製品開発後のマーケティングの壁 正にホットリンクがたどっている軌跡そのものであり、ホットリンクは、昨年、正に4,5,6 の壁にぶち当たった年でした。ホットリンクが昨年向かいあった壁を具体的に紹介します。 4.製品開発までの、追加資金を得る壁 昨年の第一四半期は、正に4の製品開発までの追加資金を得る壁でした。9月11日のテロ後の経済環境の悪化の中、約2億円の資金調達ができたということ は、今から考えると正に奇跡的な出来事でした。投資いただいたベンチャーキャピタルの方々からは、優良顧客の紹介・人材の紹介・経営戦略サポートなど、単 なる資金提供だけではない、ビジネス成功のためのメリットをものすごく与えていただきました。 5.製品開発までの、経済変化に対応する壁 皆さんも体感していらっしゃる経済環境の悪化の中、様々な企業が、新規事業を停止し、IT 投資を延期しました。我々のような新しい市場を創造しようとするタイプのビジネスモデルを立てていたベンチャーは、真正面からそのあおりを受けました。そ の中で、我々は、前々年より立ち上げていた受託開発部門と得意のエージェント技術を融合させることにより、低単価化が進むSI業界の中で、強みを発揮し、 また、受託開発を行いながら同時に研究開発ができるというモデルで、生き延びることができています。 6.製品開発後のマーケティングの壁 我々が昨年リリースした製品である、eCRM ソリューションを例にお話しします。我々のeCRM ソリューションは、非常に先進的なコンセプトに基づいており(そのコンセプトに関しては、次回にお話したいと思います)、またメリット・機能としては、 1. 新規ユーザの大量に獲得 2. 顧客の囲い込み・利用率アップ 3. 既存顧客の生活嗜好の分析 4. 生活嗜好やビヘイビアに基づくOneToOne ターゲッティング 5. ターゲッティングに基づくリアルタイム・ユビキタスアプローチ など、様々な機能が提供されています。 しかし、製品・プロモーション面でいうと、我々が提供できる先進的な機能をメリットと感じる顧客は、ほとんど存在しませんでした。ほとんどの顧客からは、 新規ユーザが獲得できる、というところだけにニーズを感じていただきました。すなわち、技術的には全く先進性がない所にユーザニーズが有ったのです。 また、価格面では (1) 実績がない、 (2) 導入効果を数値で実証できていない、 (3) 初期ユーザにはなりたくない、 など様々な問題点があり、当初想定していた価格では全く販売できませんでした。その中で、価格を非常に下げたとたん、顧客が つき始め、それが引き金となり、他の顧客も導入し、それに従って、実績が出てまいりました。 上記のように、昨年は、ベンチャーがたどるモデルに沿って、ホットリンクも立ち向かい、そして戦って参りました。 本年は、昨年に引き続き、5の製品開発までの、経済変化に対応する壁、6の製品開発後のマーケティングの壁に立ち向かわねば成りません。 現状をベースに、更に (1) 様々な業種・業態にホットリンクのソリューションを提供しながら、(2) 実績を重ね、(3) 顧客・マーケットニーズから業種・サービス・商品機能を絞り、発展させ、(4)より高いポテンシャルの高いソリューションとビジネスモデルを構築するきっかけを作る、という戦略で動いて参ります。 この経済環境の中、非常に苦しい状況が続きます。しかし、それはすなわち、ホットリンクが成功までの成長の奇跡をたどっている証拠なのです。 引き続き、ホットリンク通信を通じて、ホットリンクの苦難・成長を楽しみ、そして、ぜひ応援・サポートいただきたく存じます。 本年もよろしくお願い申し上げます。
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