SNSコラム

ストーリーズ広告の動画クリエイティブ|成果につなげる6つのコツも紹介

更新日:2026年8月4日
公開日:2026年8月4日
Instagram活用

ストーリーズ広告に動画を出すことは決まったものの、どんな動画を作れば成果につながるのかで手が止まっていませんか。ストーリーズは縦型フルスクリーンで表示されるため没入感が高い配信面です。一方でスワイプして簡単にスキップされてしまう面でもあります。この記事では、ストーリーズ動画クリエイティブの設計に絞って、SNSマーケティング支援会社ホットリンクの視点から具体的な手順をお伝えします。

ストーリーズ広告の動画とは?縦型フルスクリーンで画面を占有する広告枠

Instagramストーリーズ広告の表示例。縦型フルスクリーンで表示され、画面下部にCTAボタンが出ている

ストーリーズ広告とは、Instagramのストーリーズを見ているあいだに差し込まれる、縦型フルスクリーンの広告枠です。ユーザーが知人や企業のストーリーズを順に送っていく途中に表示されるため、画面を占有した状態で見てもらえます。

通常のストーリーズ投稿は24時間で消えますが、ストーリーズ広告は配信期間を設定して出すものなので、24時間で自動的に消えることはありません。この記事では、この枠に出す動画クリエイティブをどう設計するかを扱います。

関連:Instagramストーリーズ広告の出し方や費用

フィード広告・リール広告との違いを掲載面と見られ方で整理する

ストーリーズ広告とフィード広告・リール広告の掲載面と見られ方の比較

同じInstagram広告でも、掲載面によって見られ方はかなり違います。フィード広告はタイムラインを下にスクロールする流れのなかで表示され、静止したまま見比べられます。ストーリーズ広告は画面全体を占有できる一方で、一回のスワイプで簡単にスキップされてしまいます。リール広告は縦型フルスクリーンの動画専用の面で、エンタメ系のコンテンツを視聴しようと思っている人が多いのが特長です。ストーリーズ同様、1スワイプで簡単にスキップされてしまう側面もあります。

掲載面

表示のされ方

見られ方

特長

ストーリーズ広告

縦型フルスクリーンで横に進んでいく

スキップされやすい。次にスワイプしなくても自動的に次のストーリーズに遷移されるため、じっくり見てもらいづらい

もっとも日常的な接点

フィード広告

タイムラインに並ぶ

比較的止まってじっくり見比べられる

日常投稿から有益情報、エンタメまで幅広い

リール広告

縦型フルスクリーンで縦に進んでいく

没入しやすいがスキップされやすい。ループ再生で複数回見てもらえる可能性も高い

エンタメコンテンツ中心

自社の動画をどの面に出すかは、この違いを踏まえて決めましょう。ストーリーズ広告は「じっくり読ませる面」ではないため、情報を詰め込む設計とは相性がよくありません。

関連:Instagram動画広告の種類と成果を出す作り方

動画の長さ・アスペクト比・ファイル形式など入稿規定の要点

クリエイティブ設計において押さえておくべき仕様は多くありません。

押さえるのは「アスペクト比」と「尺」の2つです。ストーリーズ広告は9:16の縦型フルスクリーンが基本で、この比率で作らないと上下に余白が出たり、意図しない位置で切れたりします。尺は15秒以内が推奨です。上限は推奨値より長く設定されていますが、変更されることがあるため、実際の数値は入稿前にMeta広告ガイド(公式)で確認してください。

横型で撮った素材を縦に流用すると、被写体が小さくなり文字も入りません。撮影の段階から縦型で用意するか、縦型を前提に切り直すことを前提に考えてください。ファイル形式や容量の細かい規定も変更されることがあるため、入稿前にMeta広告ガイド(公式)で最新値を確認する運用にしておくと安全です。

課金方式と費用感の目安

ストーリーズ広告の課金は、表示回数に対するインプレッション課金と、クリックに対するクリック課金が基本です。インプレッション単価、クリック単価については、決まった単価が公表されているわけではなく、業種や配信対象、クリエイティブの質によって異なります。

そのため「いくらかかるか」は、少額の日予算から配信を始めて自社の実測値を取り、そこから逆算するのが現実的です。まずは1〜2週間ほど配信して単価を把握するところから始めます。出稿の手順は冒頭で紹介した記事、単価レンジの試算は以下の関連記事にまとめています。クリエイティブの質は配信効率に直接効くため、費用を抑えたい場合ほど動画の作り込みが効いてきます。ただし、作り込んだから成果が出るとは限らず、必ず実際の配信データを見て検証と改善のプロセスが必要になります。

関連:Instagram広告の費用相場とシミュレーション

ストーリーズに動画広告を出すメリット

ストーリーズに動画広告を出すメリットについて順に見ていきます。

ユーザーの日常に接点を持てる

ストーリーズはフィード、リールと比較しても、最も日常的に利用する面です。

ストーリーズに動画広告を配信することで、潜在顧客の日常と接点を持ち、親近感を感じてもらうことができます。

フルスクリーンで没入させられる

ストーリーズ広告は画面全体を使うため、他社の投稿や広告と並んで比較されることがありません。動きと音を含めて表現できるので、静止画では伝えにくい使用感や質感を、短い時間で体験に近い形で伝えられます。商品を実際に使っている場面をそのまま見せられるのは、動画ならではの強みです。

たとえば衣類なら、たたんだ状態の写真より、着て動いている数秒のほうが素材感が伝わります。食品であれば、盛りつけた写真よりも、湯気や音を含む調理の場面のほうが食べたときの想像が働きます。言葉で説明を尽くさなくても伝わる情報が増えるぶん、短い尺でも内容を詰め込まずに済みます。

リンクへの導線が近く、その場のアクションにつながりやすい

ストーリーズ広告では、画面下部からリンク先へ遷移する導線を設置できます。関心を持った瞬間と行動の距離が近いため、興味を持ったのに導線が見つからず離脱する、という取りこぼしが起きにくくなります。動画のなかで伝えた内容と遷移先の情報を揃えておけば、遷移後の離脱も抑えられます。

オーガニックのフィード投稿のように、見てからプロフィールをたどる手間がないぶん、思い立った時点で動いてもらえます。広告では反応データが早く出るので、どのクリエイティブのデザインや訴求が効いたのかを判断しやすいという利点もあります。

成果につながるストーリーズ広告動画の作り方6つのコツ

ここからは具体的な作り方です。前半で触れた「送られやすい」「音声オフで見られる」という前提を、そのまま設計に落とし込んでいきます。

  • 最初の2秒で「誰に向けた広告か」を映す
  • 音声オフ前提で字幕とテロップを設計する
  • 9:16のセーフゾーンに文字と被写体を収める
  • 1本1メッセージに絞り、15秒で言い切る
  • クチコミ(UGC)の言葉をそのままクリエイティブに使う
  • 既存のリール・フィード動画を作り替えて本数を確保する

6つとも、特別な機材や大きな制作費を必要とするものではありません。順に説明します。

最初の2秒で「引きの強いカット」を映す

ストーリーズはスキップされやすい面です。最後まで見てもらえる前提で構成すると、結論が終盤に置かれ、途中で送られた人には何も伝わりません。テレビCMのように「振りがあって最後に商品が出る」構成は、この面では機能しにくくなります。

対処としては、「興味を引きつけるカットを先に置く」構成へ組み替えます。既存の動画素材を流用する場合も、順番をそのまま持ち込まず、結論やもっとも引きの強いカットを冒頭へ移してから配信してみましょう。

音声オフ前提で字幕とテロップを設計する

ストーリーズは移動中や就寝前など、音を出しにくい状況で見られることが少なくありません。ナレーションやセリフだけで情報を伝える設計だと、音を切っている人には内容が届かず、映像だけが流れていきます。

社内の確認は音を出せる環境で行われることが多く、この弱点は見落とされがちです。制作の途中で必ず一度は音を切って通しで再生し、それでも意味が伝わるかを確かめてください。伝わらない部分があれば、字幕やテロップで補います。このとき、話した内容をそのまま全文表示すると読み切れません。1カットにつき1行、多くても2行までに絞り、読む時間を確保します。文字サイズは、スマートフォンの画面で見て一瞬で読める大きさが基準です。制作中はパソコンの大きな画面で確認しがちですが、必ず実機で再生して読めるかどうかを確かめてください。音を切った状態で通しで見て、意味が伝わるかどうかが判断基準です。

9:16のセーフゾーンに文字と被写体を収める

9:16の画面で上下の重なる領域と中央の安全領域を示した図

ストーリーズ広告は9:16のフルスクリーンで表示されますが、画面の上下には表示要素が重なります。上部にはアカウント名などが、下部にはリンクの導線が入るため、この領域に文字を置くと隠れて読めなくなります。

対策は単純で、重要な文字と被写体を画面中央寄りに収めることです。制作ツールの安全領域のガイドを表示して、その内側に情報を置きます。テンプレートを作る段階でガイドを固定しておけば、担当者が変わっても崩れません。

1本1メッセージに絞り、15秒で言い切る

15秒に複数の訴求を詰め込むと、どれも印象に残りません。伝えたいことが3つあるなら、3本に分けて配信するほうが結果的に効率が上がります。

1本のなかで言い切る内容を1つに決めたら、それ以外の重要度の低い要素は削ります。フィードのように後から見返して比較される面ではないため、1本のなかで比較検討させる設計は成立しません。企業側の事情で入れたくなる情報ほど、視聴者にとっては不要であることが多いものです。作り終えたあとに「この動画で何を伝えたいか」を一文で言えるかどうかを確認しましょう。言えなければ絞り込みが足りていない可能性があります。

[応用] クチコミ(UGC)の言葉をそのままクリエイティブに使う

訴求文を考えるとき、社内で言葉を練るよりも、実際の利用者が書いた言葉を借りるほうが刺さることがよくあります。商品名で検索して出てくる投稿には、企業側が想定していなかった使い方や、購入の決め手になった一言が含まれています。

こうした言葉を冒頭のテロップに使うと、同じ悩みを持つ人に刺さる可能性があります。特定のUGCに紐づく内容を使用する際は、投稿者の許諾や表記のルールを社内で決めたうえで運用してください。

既存のリール・フィード動画を作り替えて本数を確保する

クリエイティブの検証には本数が要りますが、すべてを新規で撮るのは現実的ではありません。すでにあるリール投稿やフィード用の動画素材を、縦型に切り直して転用します。

そのまま流用するのではなく、冒頭2秒とテロップだけはストーリーズ向けに作り直すのが要点です。この2か所を変えるだけでも成果は変わります。

Instagram広告の成果指標としての指名検索

Instagramで発見した商品について検索する人の割合(2024年 Instagramの利用に関する調査)

ストーリーズ広告で得られる成果は再生数や広告からの直接のコンバージョンのみではありません。動画を見た人がその後に商品名で検索する、「指名検索行動」も売上につながる重要な要素です。

ホットリンクが2024年5月に実施した「【2024年実施】Instagramの利用に関する調査」によると、Instagramで発見した商品の詳細情報を検索したことが「ない」と答えた人は19.9%にとどまり、約80%がInstagram内外で検索行動を起こしています。動画をきっかけに検索まで進んでもらえるかが、成果の分かれ目になります。

出典:ホットリンク「【2024年実施】Instagramの利用に関する調査」(2024年5月実施 / インターネット調査 / 日本全国 / n=1000)

動画クリエイティブの作り替えとクチコミ活用の成功事例

ここからは、ホットリンクが支援した2社の事例です。それぞれ動画クリエイティブの作り替えとクチコミ活用を実際に回した取り組みにあたります。

動画クリエイティブを作り替えてInstagramの反応を伸ばした事例

株式会社NTTドコモ「dポイントクラブ」のInstagram運用支援事例

株式会社NTTドコモが運営するポイントプログラム「dポイントクラブ」では、Instagramアカウントの運用支援を通じて動画クリエイティブの方向性を見直しました。従来はInstagram上の流行にdポイントを絡める投稿が中心でしたが、キャラクター「ポインコ兄弟」を登場させるなど、サービスと親和性の高い内容へ転換しています。動画を少しずつ変化させてコメントを促す「アハ体験」リールのような企画も継続的に展開しました。

その結果、リールは1投稿3〜4万再生程度だったところから、強化後は10万回以上再生される投稿が多くなり、「アハ体験」投稿の開始後はコンスタントに10万回超を記録しています。フォロワー獲得広告では既存クリエイティブを活用してコストを抑え、フォロワー獲得単価は他社平均より大幅に安価に収まりました。素材を新規に撮り下ろさずに本数を確保する進め方は、そのままストーリーズ広告にも応用できます。

事例詳細:株式会社NTTドコモの事例

クチコミ(UGC)が生まれる状態を作って反応を積み上げた事例

株式会社ミルボンのSNS活用支援事例

美容室専売のヘアケアブランドを展開する株式会社ミルボンは、販売形態ならではの価値を生活者に伝えるためSNS活用を始めました。ホットリンクはコンサルティングに加えて、広告運用、投稿キャンペーン、クリエイティブ制作などを支援しています。取り組みの軸に置いたのは、ユーザーが投稿したくなる切り口を増やすことでした。

その結果、InstagramでのUGC数が8ヶ月で6倍に増加しています。クリエイティブを企業側の言葉だけで作り込むのではなく、ユーザーが言葉にしたくなる切り口を用意することで、訴求に使える言葉が自然に増えていきました。広告動画のテロップに使う言葉に困っている場合は、まず自社商品についてどんな投稿がされているかを見に行くところから始めると、書き手を増やさずに素材を増やせます。

事例詳細:株式会社ミルボンの事例

Instagramの動画広告に関するおすすめ書籍

動画クリエイティブの設計は、Instagramでモノが売れる仕組みそのものを理解しているかで精度が変わります。ここでは、その土台を固めたい方に向けて2冊を紹介します。

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ホットリンクでソリューション営業部長を務める柴岡 幸輝による実践書です。240社以上の支援で蓄積した知見を88項目に整理し、オウンド・ペイド・アーンドの観点から認知を売上につなげる方法を解説しています。広告を単発の施策で終わらせず、運用全体のどこに位置づけるかを考えたい方に向いています。

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ホットリンクで企業のInstagramマーケティング支援とメソッド開発に従事してきた朝山 高至氏による入門書です。「なぜInstagramでモノが売れるのか」という仕組みの理解から、目的設定、リーチを伸ばす投稿のコツまでを体系的に扱っています。広告クリエイティブを考える前提として、どんな投稿がユーザーに届くのかを押さえたい方に向いています。

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ストーリーズ広告の動画づくりにお悩みならホットリンクにご相談ください

冒頭の2秒をどう作るか、どの言葉をテロップに載せるか。ここを社内だけで判断し続けるのは簡単ではありません。ホットリンクは、クチコミデータの分析から動画クリエイティブの制作、広告運用までを一貫して支援しています。自社の状況に合わせた進め方を知りたい方は、お気軽にご相談ください。

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