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最終更新日:2023年6月12日
こんにちは。二度目の登場となります。ソーシャルリスク対策エヴァンジェリストの篠崎です。
今回は、私の気になるソーシャルリスクの事案を取り上げながら、いかにして企業がそういったリスクを回避できるか、また、万が一巻き込まれてしまった場合にどのように対処していくべきかについて、4回に分けてお話ししていこうと思いますので、どうぞお付き合いくださいませ。
第一回目のテーマは廃棄物の横流し問題です。
自社が廃棄依頼をかけたはずの商品が何故か市場に広まっている…
依頼をかけた側からすれば迷惑もいいところな事件が、少し前になりますが世間を騒がせました。
多くの大手外食チェーン店を巻き込んだ今回の騒動は沈静化の兆しはあるものの、昨年多くの話題となった異物混入事件と合わせて、日本の「食の安全」に大きな傷跡を残しました。
ただ、今回の騒動が異物混入事件と根本的に違うのは、大手外食チェーン店も被害者であるという事です。
とはいえメディアというものはどうしても世間の通りの良い有名企業の名前を大きく扱ってしまう性質があり、人々も関心を寄せてしまいがちです。
その結果、正式な手順を踏んで廃棄依頼をかけた外食チェーン点に落ち度はないものの、その企業名とネガティブな単語が組み合わさった記事が拡散することによって、あたかもそのチェーン店が廃棄物を再利用したようなイメージが拡散してしまいました。
異物混入のような自社が原因となって発生した事案については、予防策、対応策いずれも事前に先手を打つことができますが、今回のケースのように「巻き込まれてしまった」場合は原則、防ぎようがありません。
では、このような「巻き込まれ型」のソーシャルリスクに対して、企業は何も対応策をとれないのでしょうか?
決してそんなことはありません。
今回は、ソーシャル・リスクマネジメントを行うために必要な4つのステップに沿って、対応策を考えてみましょう。
まず行っていただきたいことは兎にも角にもSTEP1「情報収集」です。正確な情報無くして、策を練ることなど不可能です。では、具体的にはどのような情報を収集すればいいのでしょうか?
ソーシャルリスク対策においては、以下2つについてしっかりと把握する必要があります。
■事案についてのネット世論の現状
■今回の事案に連鎖する形で、他の風評が発生・拡散していないか
上記を把握することで、消費者が何を不安に思っているのかを明確にでき、企業として的確な情報発信が可能になります。こういった情報を正確に認識せず、場当たり的な対応に終始してしまうと、本来は全く非のないはずの企業が矢面にさらされてしまうケースもあるのです。
そこで次回は、実際に「横流し」について収集した情報などをご紹介しながら、具体的なモニタリング方法についてお話しいたします。
ソーシャルメディアからどのようなリスク関連情報が確認できるのか、またどのような体制でリスクマネジメントを実施すべきかなど、明日から役立つ情報をまとめてお伝えします。ぜひダウンロードください!
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