社長メッセージ

四年目を迎えて - ソニーのように

マーケティングの中でも、もうちょっと小さな領域の「コーポレートアイデンティティ」について最近考えたことをお話したいと思います。

「コーポレートアイデンティティ」という言葉に私が捕らわれていた理由の一つが、「ホットリンクって何の会社?」という質問に対し ての答えが、いままで一つでは無かったことがあげられます。「コーポレートアイデンティティ」というと、会社ブランド、会社の理念、ビジョン、存在意義 も、その一部になってきます。今まで私は「ホットリンクって何の会社?」と問われて、これらの理念・ビジョン・存在意義・提供製品・etc.をごちゃまぜ にして、

・「第三世代ベンチャー。シリコンバレー型ベンチャー。研究開発型ベンチャー」
・「コンピュータと人間の能力を協調させた知識循環型プラットフォームを提供する会社」
・「自分たちの革新的なアイデア・製品・サービスで、世界をアッといわせ、人々がホッとする情報社会を作り出す会社」
・「先端技術をやさしく包み込んで、消費者に届ける会社」
・「Intelligent Agent Solution を提供する会社」
・「賢いシステムを提供する会社」
・「ツールバーサービスの会社」

など、様々な人に対して、その人の興味・背景に合わせて様々な言い方でホットリンクを表現してきました。なぜなら、例えば、 「Intelligent Agent Solutionを提供する会社」と常に網羅的に表現すると「何をやっている会社か分かりづらい」といわれ、「ツールバーサービスを提供している会社」と 常に具体的な製品をイメージさせると、「ちっぽけなドットコム企業」に見えてしまうので、その人にあわせた言い方をしてきました。

上記で挙げたどの表現も、ホットリンクという会社の性質の一面を正しく表現しています。しかし、一番の本質は何なのだろう?「ホットリンクって何の会社?」と自分自身に問い掛けたとき、私は自分になんと言ういうだろうか?

そんな悩みの中で、ふと頭に思いついたのが、「ソニー」でした。ソニーは、「ポケットラジオの会社」でも無ければ、「ウォークマンの会社」 でもなく、「VAIOの会社」でも有りません。常に、確固たる先端独自技術に立脚し、消費者が求めるものを、新しい文化として創造し提供しつづけてきた会 社です。そして、ホットリンクと同じ様に、設立当初から、「世界」という目線で事業を行ってきた会社です。そして、マーケティングをものすごく重要視してきた会社です。

「では、ソニーって一言でいうと?」といわれた時、なんと答えられるでしょうか?  やっぱり一言で答えられないんです。結局、様々な企業活動(商品開発・販売・流通・ユーザサポート・etc.)を行い、その全ての結果として「にじみ出 る」のが「ソニーって何?」「ホットリンクって何?」の答えであり、「ブランド」「コーポレートアイデンティティ」なんだ、ということにやっと気が付きました。言葉でなんと表現しようとも、その企業の企業活動が、その企業「生き様」となり、「ブランド」になるんですよね。

そうなると、ソニーが結果として今のような生き様を世に示せている根本は何かを今は考えています。井深さんの書かれた「設立趣意書」のような理念なのか、歴代の「人」によって伝達されてきた「ソニースピリット」と呼ばれる思いや経験のようなものなのか?

収益をあげることが最重要課題であることは理解しながらも、会社が拡大する前の今、もう一度、将来のホットリンクの生き様の元になるようなものを、明確に定義してみたいと思っています。

最後に、
6月26日は、ホットリンクの設立三周年記念の日でした。ソニーは、設立40年たらずで、今の「世界のソニー」といわれる までになりました。ドックイヤーと言われる昨今、その4分の1の10年で、ホットリンクが現在のソニーのような企業になってもおかしくはありません。残り 7年というと、ちょっと時間が足りない気はします。しかし、四年目を迎えるに当たって、ソニーが「ポケットラジオ」を発売して世界のマーケットにうって出 たように、ホットリンクも革新的な製品を世に出す年であると信じています。

10年後、「『HOTTO』=『ホっとする。日本語が語源』という単語を英英辞典に載せること」、それがホットリンクの目標の一つの形です。

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