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この記事の内容
最終更新日:2022年1月17日
ホットリンクでは、さまざまな部署が一丸となってSNSマーケティング支援事業に取り組んでいます。なかでも、お客様へのヒアリングや戦略の立案を担当するのが、ソーシャルメディア事業本部・コンサルティング部に所属するコンサルタントたちです。
今回は、2020年2月の創部から部長を務める大野俊太郎さんにインタビューを実施。ホットリンクへの入社経緯や業務への取り組み方を伺いながら、「ネガティブすぎてポジティブ」だという人柄も垣間見えました。
(執筆:サトートモロー インタビュー&編集:倉内夏海)
インタビューに登場するメンバー
大野俊太郎(おおの・しゅんたろう)
2019年6月、ホットリンクに入社。前職のインターネット広告代理店勤務時より一貫して企業のソーシャルメディア支援に従事。2020年2月、新しく立ち上がったコンサルティング部部長に就任。
―大野さんの入社は2019年6月。社内では古参メンバーになりつつありますね。
大野: 在籍2年半の僕が古株ってすごいですよね(笑)。僕がホットリンクに入社したのは、前職でお世話になった方が在籍していたことがきっかけです。
以前の職場はインターネット広告の代理店で、その方が立ち上げたソーシャルメディア事業部に、僕が新卒で配属されました。入社1年目のとき、その方はホットリンクに転籍されましたが、その後も3ヶ月に1回はカラオケに行く仲でした(笑)。
前職では、今でいうUGC活用の先駆けのようなツールのマニュアル作成や営業、運用をしていました。3年目からはソーシャルメディアのコンサルティングも担当するようになりました。その後、5年目でマネージャー職まで務めて、辞めることにしました。
―「ここでの仕事はやりきったから、新しいことをしたい」という思いがあったのでしょうか。
大野: いえ、「教わるよりも教える比率が高まった状態が、好ましくないな」と思ったんです。
当時僕は20代後半でしたが、他のメンバーはもっと若い人が多くて。この年齢で知っていることを教えるばかりなのは、まずいと思いました。若いうちにもっとたくさんの経験を積まないと、年齢を重ねてから頑張れなくなると感じたんです。
あと、当時のチームメンバーと仲良くなりすぎたのも、辞めようと思った理由のひとつです。仲良くなれて楽しい環境でしたが、もっとお互い競争するような場に身を置いた方が良いと感じていました。
ホットリンクを選んだのは、お世話になった方に誘われたことに加えて、前職ではできなかった「データを使ってソーシャルメディアを語る」ことにチャレンジできると思ったことが大きいですね。
―コンサルティング部は、大野さんが入社した後に立ち上がった部署なんですよね。
大野: はい。「そろそろコンサルティングの部署を作った方がいい」という話が社内で持ち上がり、2020年2月に設立されました。僕は入社当初は、営業部門にいたんです。
―改めて、コンサルティング部の業務内容を教えてください。
大野: 主な業務は、お客様へのコンサルティングとSNSの運用代行です。コンサルティング業務は、現状を分析した上で戦略や施策をアドバイスをすること、運用代行の業務は、公式アカウントでの発信戦略の立案、投稿作成がメインになります。
―部内のメンバーは、基本的にどちらの業務も担当するのでしょうか?
大野: 最終的には、両方担当できることを理想としています。現状は、コンサルティングの比重が大きい人、運用代行をメインに担当している人など、経験や適性に合わせて割り振っています。
コンサルティングはデータを読み取って、自分で意思決定をしてお客さんにアドバイスするので、ある程度の知識がないと難しい面もあります。僕やリーダーにとっては、「コンサルティングができる人材の育成」も重要な業務ですね。
―大野さんご自身の業務についても教えてください。コンサルティングとマネジメントがメインでしょうか。
大野: 僕がメイン担当となっているお客様は、一社だけです。それ以外は、他のメンバーが推進しているプロジェクトに首を突っ込んでいます(笑)。マネジメントに関しては、今年の7月から3チームリーダー体制に移行したので、各リーダーに任せています。
僕が重点的に担っているのは、既存事業の方針決定や提供品質の管理、人材育成、新規事業推進などです。今もっとも時間を割いているのは、業務の効率化や生産性向上ですね。
―3チーム制への移行には、どのような経緯があったのでしょうか?
大野: チームメンバーが増えたことが大きいです。新しいメンバーが成熟するまでは、こまめにフォローする必要があると判断しました。ホットリンクは今後もメンバーが増えていく予定ですので、組織運営を任せられるマネジメント層を増やそうという思惑もあります。
また、コンサルティング部内に強烈なメッセージを打ち出したいという目論みもあって。メッセージを浸透させるために、チーム制にしてリーダーを立てる方がいいだろうと考えました。
―強烈なメッセージとは?
大野: ホットリンクは「ソーシャルメディアマーケティングにスタンダードを創る」というビジョンを掲げています。これはつまり、名実ともにソーシャルメディアマーケティングでNo.1の企業になるということです。
コンサルティング部は2021年上期で、ベースラインの底上げを目指しました。下期からはトップラインを高める必要があると考え、それを示す方針書をつくり、行動基準を定めました。
そのなかのひとつ、「予定調和を嫌う」は、僕が個人的に強く訴えたいメッセージでもあります。この表を見てください。
大野: お客様がホットリンクと関わることで、「このまま」よりも成長できるオレンジの線をたどります。しかし、僕は「あなたが関わることで、その成長曲線を1mmでも引き上げる気概を持とう」と伝えています。
ホットリンクには、ソーシャルメディアマーケティングの強力なメソッドや、成功に導くための方法論があります。でも「それさえやっておけばいい」という考え方になってしまうと、すごくつまらないです。
新しいことへのチャレンジにはリスクも伴います。それでも僕は、ひとつでも多くの新しいエッセンスを取り入れていってほしいと思っています。
もちろん、組織である以上、ある程度は属人性を排す必要があります。しかし、ソーシャルメディアマーケティング業界が日本で形成されて10年以上経つのに、まだスタンダードは確立されていないじゃないですか。本気でそれを目指すなら、一人ひとりが今までと違うこと、想像できないことに取り組むことが重要だと思うんです。
そのためには、仕事と関係ないものからもヒントを探していく必要があると考えています。
―例えばどんなことでしょう?
大野: 僕の場合、積極的に本を読んだりセミナーに参加して勉強するタイプではありません。能動的に新しい情報と接するのではなく、街を歩いてふと目に入ったものを、どう解釈するかをすごく意識しています。
この前、散歩中に道路に描かれた矢印がいびつな形をしていたんです。それを見て、「これはきっと意図的に作られた形じゃない。真っ直ぐな矢印を描くなら、どのように計画を立てる必要があるかな」などと考えました。一見無縁な事柄でも、普段から思考することで、意外と業務に役立つことがあります。
―ホットリンクのSNSマーケティング支援には、「全体最適」という強みもあります。実現するために、心がけていることはありますか?
大野: 個人的な考えとして、ふたつ意識しています。ひとつは問いを作ること。もうひとつは考えることです。
ひとつ目の「問いを作る」ですが、「答えを探す前に問いを設定しよう」という話はよく耳にしますよね。僕個人の解釈としては、問いを作るためには、とにかく「聞く」ことが大切だと考えています。
お客様やメンバーにも質問しますし、自分自身にも「本当にそれでいいのか」「この観点ではどうか」と、めちゃくちゃ投げかけます。同じ質問でも、角度を変えて問いかけると答えが変わることもあります。たくさん質問することで、対象への粒度・解像度が上がり、輪郭がハッキリしてくるんです。
また、質問しまくることの最大の利点は、僕の頭の中だけではなく、その空間にいる全員で課題や方針を明確にできることです。
ソーシャルメディアマーケティングは、他のマーケティングと同様に正解はありません。だからこそ、どのような意思決定をするかがすごく重要だと思います。僕は、「一番いい施策」は、会話の中から生まれると思っているので、問いを作ることが大事だと表現しました。
もうひとつの「考える」ですが、僕は考えることが大好きです。僕にとっての「考える」は、取りうる選択肢を全部出したうえで、一番いいのを選ぶことだと思っています。自信満々に提案されたことでも鵜呑みにせず、「ほかの選択肢はないか」を探ります。
過去の事例を「これを踏襲するとよさそうだ」と思っても、そう思った理由を深掘りします。すると、過去の事例と今回の事例がどの程度類似しているか見えてくるので、どのような工夫が必要かが見えてきます。
―限られた時間のなかで「取りうる選択肢を全て出す」を実践するのは、なかなか難しそうです。
大野: そもそも僕はハイパーネガティブな性格で、疑い深いタイプなんです。自分のこともあまり信じていなくて(笑)。だからこそ、「ほかの選択肢はないか」を考えることが習慣化しているのかもしれません。
けれど、周りからはすごくポジティブに見られていると思います。僕は、ネガティブとポジティブは円の関係だと思っていて。ネガティブも行き過ぎると、一周回ってポジティブになるというか。
ここに共感してくれる方は、僕と相性がいいと思います(笑)。
―ネガティブな印象は全くなかったので驚きました。ちなみに、セルフマネジメントで工夫していることはありますか?
大野: 僕は、自分で自分の機嫌を取るのが上手なタイプです。息抜きの予定、楽しい予定をしっかり入れて、それに向けてがんばることでモチベーションを保っています。
テニスをしたり、ラーメンを食べに行ったり、お酒を飲んだり。会いたい人、好きな人にもたくさん会っています。楽しいことに関しては、睡眠時間を削ってでもやっていますね(笑)。
この習慣が身に付いたのは、前職での出来事がきっかけです。仕事ばかりで楽しいことがなく、心がくじけたことがあったんです。それ以来、ちゃんと心に栄養を与えなきゃいけないと思うようになりました。
頑張る時は頑張るし、楽しむときは思いっきり楽しむ。今ではその考え方が板についたと思います。
―直近では、どんな楽しみがありましたか?
大野: 11月後半に、有給をとって沖縄へ行きました。めちゃくちゃ大好きな友人の結婚式があったんですよ。この予定を2021年最大の楽しみとして、モチベーションを維持してきました。
―最後に、どんな人と一緒に働きたいか教えてください。
大野: 既存の枠にとらわれない人です。僕は、決められた枠の中で最適化するのがすごく得意なんですが、その枠は誰かが作ったものであり、それを超える成長がなかなかできません。
―それこそ、予定調和で想像通りの成果しか得られないかもしれませんね。
大野: そうなんです。もちろん、組織が機能するために、最低限の基準は必要です。そのうえで、自分なりの考えをもって既存の枠を壊していけるかが、すごく重要だと思います。
守破離の考え方に近いですね。この考えに共感してくれて、今までになかったものを自分が作ってやる! という気概がある人と一緒に働きたいですね。待ってます!
―大野さん、ありがとうございました!
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