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この記事の内容
最終更新日:2024年6月21日
株式会社ホットリンクは、グループ企業である合同会社Nonagon Capitalとともに、成功確率の高いWeb3プロジェクトを見つけるアルゴリズムを独自開発しました。
Web3プロジェクトは総じて成功確率が低い一方、成功するプロジェクトを早めに見つけて投資することができれば大きな利益が見込めます。いわば「金の卵」の見つけ方を、どうやって開発したのでしょうか? ホットリンク開発本部・R&D部に所属するセイヨー・サンティさんにお話を伺いました。(取材・文 澤山モッツァレラ)
――ホットリンクでは、Nonagon Capitalと共同で「成功する可能性の高いWeb3プロジェクトを見つけるアルゴリズム」を開発されたそうですね。本件について、詳しくお話を聞かせてください。
セイヨー・サンティ氏(以下、サンティ):はい、承知しました。その前に、弊社のWeb3プロジェクトの背景について簡単に説明します。
Nonagon Capitalは、Web3に特化したプロジェクトにベンチャーキャピタルとして投資しています。私が所属するホットリンクのR&Dチームも、本事業の研究開発に関与しています。ビットコインやイーサリアムのように、誰でも売買できる状態になる前のプロジェクトに注目しています。
――なるほど。ビットコインなどは、初期の段階では価値がほとんどありませんでしたよね。
サンティ:そうですね。2010年頃は、1ビットコインあたり1ドル以下の価値しかありませんでした。でも、その頃に入手できた人たちもいるわけです。Web3プロジェクトは、早ければ早いほど、発見してプロジェクトに出資して育てていけば、後で成功したときの利益が莫大になります。
――つまり、成功するプロジェクトを早期に見つけることが重要だということですね。
サンティ:その通りです。ただ、これがほぼ「ミッション・インポッシブル」なんです。立ち上がったばかりの段階で接触したいところですが、Web3プロジェクトは1000件のプロジェクトのうち、成功するのは2件ぐらいしかない。そんな状況で、ミッションをどうこなすかが課題でした。
――確かにそれは難しそうですね。どのようにしてAIを活用しようと考えたのでしょうか?
サンティ:まず、現在のAIや機械学習は、このような課題には不向きです。なぜなら、プロジェクトの成功には何百、何千もの要因があるからです。
こういうケースで一番いいのは、実は「人」なんですよ。世の中には、どんな分野でも「目利き」がいます。そういう人たちをAIで探し出し、その人たちが接触していくプロジェクトを追跡していけば「かなり早い段階で原石を見つけられるはずだ」と考えたんです。
――なるほど。目利きの人材を活用するためにAIを使うわけですね。
サンティ:そういうことです。実はこの技術は以前から社内で作っていたので、Web3プロジェクトの発掘に応用することにしました。
――株式会社ホットリンクでは、Web3プロジェクトの発見を目的としたアルゴリズムを開発されていますね。元々の技術はどのようなものだったのでしょうか?
サンティ:元々の技術はdelicious(デリーシャス)というかつて存在したアメリカのソーシャルブックマークサービスのデータを使って、人気のブックマークを他の人よりも早く見つけ出すというものでした。
具体的には、ブックマークしたユーザーの順番を分析し、最初の10人程度の早い段階で登録したユーザーのデータを取得します。その最初の10人のユーザーを見るだけで、そのブックマークが後々爆発的に人気になるかどうかを予測するという論文があったんです。
――なるほど。でも、最初の10人のユーザーを見つけるのは難しそうですね。
サンティ:そうなんです。ボットのように何でも早い段階で登録するユーザーや、たまたま1回だけ早い段階でブックマークしただけのユーザーは使えません。
重要なのは、頻繁に早い段階でブックマークして、かつヒットするブックマークにのみ登録するような本物の目利きを見つけることです。そのようなユーザーを発見するアルゴリズムを、社内で開発していました。
――そのアルゴリズムを、Web3プロジェクトの発見に応用しようとしたわけですね。
サンティ:はい。当初は日本のソーシャルブックマークサービスであるはてなブックマークを対象に考えていましたが、最終的にはTwitterに絞ることにしました。爆発的に人気が出るようなツイートのURLを早期に発見するシステムを作ったんです。ただ、当時はこの技術の使い道があまりなくて、一旦は出番がなくなってしまったんですよね。
――それが、Nonagon Capitalとの共同研究につながったんですね。
サンティ:そうです。Nonagon Capitalを立ち上げた際に、研究部隊と一緒にこのアルゴリズムを使ってWeb3プロジェクトの課題解決に取り組もうということになりました。以前開発した技術を応用して、本当に将来性のあるプロジェクトを見抜く目利き人材を発見することができるようになりました。Nonagon Capitalとの共同研究を通じて、このアルゴリズムをさらに発展させています。
――アルゴリズムの詳細について教えてください。どのようにしてWeb3プロジェクトの初期に注目したユーザーを分析するのでしょうか?
サンティ:私たちは成功したWeb3プロジェクトと失敗したプロジェクトの両方について、初期に注目していた人のデータを分析しました。すると、後にプロジェクトが爆発的にヒットして価値が大きく伸びた場合、初期に注目した人たちに特徴があることがわかったんです。
――実際にそのアルゴリズムを使って、目利きユーザーを発見したことはあるのでしょうか?
サンティ:はい、あります。一昨年にアルゴリズムを最初に回した時に、とっておきの目利きの人を発見したんです。その方は日本語を使っていたので、すぐにDMを送ってアポイントを取り、直接会ってみました。
話をしてみると、その人はWeb3についてめちゃくちゃ詳しくて、様々なプロジェクトにも関わっている本物の目利きだったんです。我々のアルゴリズムで見つけられたことが証明されました。
――このアルゴリズムについて、今後はどんな活用方法を考えていますか?
サンティ:何よりもまず、Web3プロジェクトへの投資判断に役立てていきたいと考えています。われわれのアルゴリズムを使えば、早い段階で有望なプロジェクトを発掘することができます。それによりリターンを最大化しつつ、リスクを抑えた投資が可能になるでしょう。
このアルゴリズムは、他分野への応用も可能だと考えています。Web3に限らず、イノベーティブなプロジェクトはあらゆる領域で生まれています。例えば、新しいテクノロジーや画期的なサービスを開発しているスタートアップなどにも、同様のアプローチが適用できるかもしれません。分野は違えど、アーリーアダプターの行動から将来の成功を予見するという点では共通しているはずです。
――なるほど。ホットリンクでは、今後どのような方向性で取り組みを進めていく予定ですか?
サンティ:当社では、AIとビッグデータを活用して新たな価値を創出することを目指しています。今回のWeb3プロジェクト発見アルゴリズムもその一環です。今後は、このアルゴリズムをさらに洗練させ、精度を高めていくことに注力します。
そのためには、データの継続的な収集と分析が欠かせません。また、目利きユーザーの特定において、分野ごとの特性を考慮したり、ユーザー同士の組み合わせを最適化したりするなど、より複雑な要素を加味することで、確度の高い予測を目指します。将来的には、Web3に限らず様々な分野のプロジェクトに対して、先見性のある投資判断を下せるシステムを構築したいと考えています。
――最後に、AIを活用したWeb3プロジェクト発見の意義と、今後の可能性についてお聞かせください。
サンティ:AIによるWeb3プロジェクト発見は、従来の投資手法に大きな変革をもたらす可能性を秘めていると思います。人間の直感や経験に頼るのではなく、データに基づいた客観的な判断が可能になります。また、膨大なプロジェクトの中から本当に価値のあるものを見つけ出すことができるので、効率的な投資活動が期待できます。
さらにこの技術は投資家だけでなく、Web3プロジェクトの開発者にとってもメリットがあります。優れたプロジェクトが早期に発掘され、必要な支援を受けられることで、革新的なサービスやプロダクトが次々と生み出されるかもしれません。そうなれば、Web3業界全体の発展にもつながるでしょう。
我々は、常に技術の進化に目を向け、新たな可能性を追求し続けます。AIとビッグデータの力を活用することで、これまでにない価値を社会に提供できると信じています。Web3プロジェクト発見はその第一歩に過ぎません。今後も様々な領域で、イノベーションを促進するための取り組みを進めていきたいと考えています。
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