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《社員紹介》コーヒーと自然言語処理の世界にハマるR&D部のスイーツ男子

2018年06月15日

最終更新日:2023年6月12日

こんにちは。ホットリンクの広報です。

今回も前回に引き続き、ホットリンクの特徴のひとつでもある“R&D部”のメンバーを紹介します!今回ご紹介するのは、スイーツ男子という顔も持つ郡司直之さんです。

まずは、R&D部の部長である榊さん、郡司さんはどんな役割を担っているのですか

R&Dには、「中長期で新サービスや新機能の核なり得る基盤技術の開発」「当社が運営しているサービス※1の機能に直結する応用技術の開発」「R&D部が開発した技術のシステム化」という3つの役割がありますが、郡司さんにはこのうち一番目の「中長期で新サービスや新機能の核なり得る基盤技術の開発」に従事して頂いています。

弊社のように小規模な企業だとどうしても、直近の売り上げに直結するサービスや機能の開発に注力しがちになってしまいます。

一方で、中長期の視点から見れば、現在取り組んでいることのみに注力していると、徐々に社会の変化についていくことが難しくなり、2~3年後にはジリ貧になってしまう可能性があります。そのような観点から、R&D部では中長期視点で役立つ、汎用的な基盤技術の開発にも取り組んでいます。

ただ、去年までは、R&D部の規模が小さく、中長期視点の役割に十分なリソースを割り振ることができていませんでした。また、たとえ人数が十分だったとしても、基盤技術の開発に取り組める人材は限られるため、取り組むのは難しかったと思います。

というのも、基盤技術の開発においては、研究開発に関する知識や技術もさることながら、よりアカデミックな研究に近い位置づけのため、会社の業績に直結しなくても“研究すること自体を楽しいと思ってモチベーションを維持できる”ということが素養の一つとして重要になります。

その点、郡司さんはうってつけの人材でした。

本人が興味を持っている分野の論文や自然言語処理のState-of-the-artな論文には常日頃から目を通していますし、入社当初から「EMNLP※2に投稿しましょう!」と言いだすくらい志の高い方です。

また、手を動かすのも早く、こちらが何かお願いすると、こちらが想定する3倍くらいの速度で打ち返してきます。

このように、基盤技術の開発を遂行できる郡司さんにジョインしていただいてことで、R&D部3つの役割の最後のピースを埋めることができました。

この3つの役割をうまく回すことができれば、R&D部は継続的かつ持続的に成果を出していけるのではないかと考えています。

※1ソーシャルメディアマーケティングツール「Buzz Spreader」、ソーシャルメディア分析ツール「クチコミ@係長」、ソーシャルリスクモニタリングサービス「e-mining」
※2 自然言語処理のトップ国際会議

 なるほど、郡司さんはモチベーションが高くR&D部になくてはならない人材なんですね!
では、いよいよ郡司さんの登場です!!

これまでの経歴を簡単に教えてください

学生の頃は、学部ではテキストマイニング、修士課程ではコンピュータビジョンに関する研究を行っておりました。修士のときには、画像認識のコンペティションに当時在籍していた研究室メンバーの一員として参加し、上位に入賞しました。

修士卒業後、大手通信会社の研究所に入社し、4年弱ほど勤務した後、2018年2月にホットリンクに参画させていただきました。

今現在、取り組まれている研究や開発について教えてください

近年自然言語処理の分野で大きく成功した技術の一つとして単語分散表現というものがあります。

これは単語を連続値ベクトルで表現するための技術なのですが、ベクトル間の距離が単語の意味の類似度を反映していたり、意味の演算(著名な例を挙げるとking - man + woman = queen)のようなものが可能であったりと、興味深い性質を持っていることが知られています。

私は、この技術を基盤として、文や文章といった複数の単語から構成されるより複雑な情報をベクトルで表現しつつ、ホットリンクのサービスに役立つ望ましい性質をそのベクトルに持たせるための技術の研究開発に取り組んでいます。

なぜホットリンクに入社したのですか?

入社前に魅力を感じたのは、世間を賑わすことの多いSNSという変化の激しいフィールドでビジネスを行っているところと研究開発成果が実際に世に出るまでのスピードが速いところの2点です。変化が激しいということはそれだけ可能性もあるということですし、このような事情を踏まえれば必然的に後者のようになるのかもしれません。

入社されてもう少しで半年ですが、入社してみてホットリンクはどうですか?

入社してから良いなと思ったのは勤務形態の柔軟性と人材育成への取り組みです。

勤務形態については、どこでどの程度作業するかを事前にマネージャーに伝えておけば社外でも自由に働くことができます。私に関して言うと大体週一回程度自宅で作業させてもらっています。しかしながら、成果を最大化するための柔軟性でありますので、成果を出すことを疎かにしてはならないことを肝に銘じる必要があります。

人材育成については、先日こちらのブログで紹介されていたように、大学院の博士課程に通っておられる方もいれば、MBAを取りに行かれている方もいますし、社内ではキャリア支援に関する勉強会が開かれるなど、会社全体として人材育成に力をいれている点に魅力を感じます。

もう少しR&D部について聞かせてください!ホットリンクのR&D部の魅力はどんなところだと思いますか?

大変強力なマネージャー陣とメンバーの強みがバラエティに富んでいるところです。

ホットリンクR&D部のマネージャー陣は、ホットリンクが軸としている自然言語処理について非常に深い見識を持っていることに加え、この見識を踏まえたきめ細やかなマネジメントを行ってくださっていると思います。研究開発を進める上での懸念点に関する相談、スケジュールの調整等に対して柔軟かつ的確に対応してくださるため、非常に働きやすい環境であると認識しています。

また、R&D部は各自のバックグラウンドが異なるため得意な分野も異なっており、これがうまい具合に組み合わさって良い仕事ができていると感じます。私の場合、自然言語処理に関する研究を遂行しつつ、専門だったコンピュータビジョンの知識・経験を生かして画像が絡む機能について検討を行うといったことも行っております。SNSにはテキストや画像、動画といったメディアが存在していることに加え、ユーザー同士のつながりに注目すればネットワーク情報が存在しており、切り口に応じて活かせる強みが変わってくると思いますし、様々な切り口を試すことができる自由度の高さも魅力の1つだと思います。

普段、職業病だなと感じることはありますか?

あまり頻度は高くないですが、布団の中で意識が飛ぶまで実験をやっているときとかでしょうか。妻には目が悪くなるからやめなさいと怒られます。

最近ハマっていることや気になることは何ですか?

以前からコーヒーにハマっています。

淹れ方が異なれば味が変わるのは当然なのですが、コーヒー豆を挽くときの粒度や焙煎の深さによっても大きく味が異なるのでいろいろ試していて飽きないです。淹れ方もペーパードリップ、フレンチプレス、水出し、エスプレッソと自宅でいろいろ遊んでいます。

エスプレッソは、修士課程在学中に研究室に滞在していたイタリア人研究者が教えてくれたビアレッティ社のマキネッタ(macchinetta)というものを使っているのですが、この器具でエスプレッソが抽出されていく様子は一見の価値ありです。

ホットリンクに入社してからは水筒に入れて持ってきて会社でもコーヒーを楽しんでいます。冬は毎朝コーヒー豆を挽いて淹れたものを持ってきていましたが、最近はだいぶ暑くなってきたので水出しコーヒーかアイスコーヒーですね。

最後に!郡司さんは甘いもの好きとうかがいましたが、おすすめは?

有名なところで恐縮ですが、銀座三越にあるフレデリック・カッセルのミルフィユ・ヴァニーユが大変おすすめです。実物を見てみると結構大きいのですが、クリームの香りが大変良く、また、味も甘すぎず重すぎないのでペロッと食べられてしまいます。先月会社帰りに立ち寄ったところ売り切れてしまっていたので、次は予約して行きたいと思ってます。

神楽坂にある紀の善の抹茶ババロアは最近食べてきました。お店が近くにあると油断してなかなか行かなかったりするので難しいところです。ババロアは抹茶の味がしっかりとしていて口当たりがふわふわとしており大変美味しかったです。添えてある生クリームとつぶあんが甘すぎず、ババロアと一緒にいただくと絶妙でした。こちらもおすすめです。

布団の中でも実験をしてしまうなんて・・・すごいです、郡司さん。
郡司さんがジョインしたことで、パワーアップしたホットリンクのR&D部!今度、どんな研究開発が実サービスに実装されていくのか、私もとても楽しみです~ 

電子情報通信学会「言語理解とコミュニケーション」委員長に就任

そしてR&D部からもう一つニュースがあります!

R&D部の部長である榊さんが、電子情報通信学会「言語理解とコミュニケーション(NLC)」の委員長に就任しました!!7月には情報処理学会知能システム研究会(ICS)との合同研究会が北海道大学で開催されるそうです。奮ってご参加ください。

■日程
2018年 7月 6日 (金) 12:50~18:10 (12:20受付開始)
2018年 7月 7日 (土) 9:30~13:20 (9:00受付開始)

■場所
北海道大学 情報科学研究科棟 11F 大会議室(11-17室)
〒060-0814 札幌市北区北14条西9丁目(交通アクセス・キャンパスマップ

詳細はこちら

 ▼当社R&D部のアカデミックとの協力体制について▼
https://www.hottolink.co.jp/company/lab/

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