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ホットリンク、Xと共同で「ダイエット」に関するXでのクチコミや検索行動を調査

2024年07月25日
プレスリリース

SNSマーケティング支援サービスを提供する株式会社ホットリンク(本社:東京都千代田区、証券コード:3680、代表取締役:内山幸樹、以下ホットリンク)は、Xと共同で、ダイエットに関するXでのクチコミや検索行動を調査しました。

【調査結果サマリー】
・「ダイエット」に関するUGC数は、年間を通じて比較的安定した傾向を示します。

・「痩せる」に関するUGCは、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始などの大型連休明けに増加し、連休中には減少する傾向があります。

・年間を通じて、「痩せる」に関するUGCが最も多く投稿されるのは1月1日です。

・年間を通じて、「痩せる」に関するUGCが最も少なくなるのは12月23日から12月25日です。

・曜日ごとの「痩せる」に関する1日あたりのUGC数の平均値は、月曜日が最も高く、土曜日が最も低いです。

・ダイエットにおいて「運動」よりも「食事」を想起し、検索行動を起こすユーザーが多いです。

・「骨スト」「産後」などのワードにより、自分に合ったダイエット手法を探す傾向が伺えます。

・「#ダイエット垢さんと繋がりたい」などのハッシュタグを使い、自分と同じ境遇の人を探し、モチベーションを管理していることが伺えます。

※本調査では、リポストや返信を除いたオーガニック投稿を「UGC数」と表します。

 

1. 調査概要
目的:ダイエットに関するインサイト発掘
手法:(a)Xの投稿データ分析 (b)Xの検索行動データ分析

 

2. 調査内容
(a)Xの投稿データ分析

(a-1)2023年6月1日~2024年5月31日の「ダイエット」に関するUGC数の推移を調査

対象メディア:Xデータ(10%サンプリングデータを利用。記載の数値は10倍表記)
抽出キーワード:ダイエット,#ダイエット
対象期間:2023年6月1日~2024年5月31日
※インセンティブ目的の発信や、自動投稿を活用した発信と思われる投稿は可能な限り排除しています

調査の結果、「ダイエット」に関するUGC(ユーザーによるクチコミ)の数は、年間を通じて比較的安定した傾向を示すことが明らかになりました。

「ダイエット」という言葉は、食事・運動・健康・美容、さらにはコミュニケーションなど、多岐にわたる文脈で使用されます。そのため、特定の時期に集中することなく、継続的にユーザーの関心を集めていると考えられます。

しかしながら、「ダイエット」に関する具体的な動向を把握するためには、ユーザーのより強い意図や熱意を反映した言葉に着目する必要があると判断しました。そこで、「痩せる」というキーワードを新たに設定し、関連するUGCの推移を分析することにいたしました。

 

(a-2)2023年6月1日~2024年5月31日の「痩せる」に関するUGC数の推移を調査

対象メディア:Xデータ(10%サンプリングデータを利用。記載の数値は10倍表記)
抽出キーワード:痩せる
対象期間:2023年6月1日~2024年5月31日
※インセンティブ目的の発信や、自動投稿を活用した発信と思われる投稿は可能な限り排除しています

調査の結果から、「痩せる」に関するUGCの傾向について、以下3つの知見が得られました。

■大型連休による影響:
「痩せる」に関するUGCは、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始などの大型連休明けに増加傾向を示します。一方で、連休中は投稿数が減少する傾向にあります。

■年間の最高値:
年間を通じて、「痩せる」に関するUGCが最も多く投稿されるのは1月1日です。

■年間の最低値:
対照的に、「痩せる」に関するUGCが最も少なくなるのは12月23日から12月25日です。

 

(a-3)2023年6月1日~2024年5月31の「痩せる」に関する1日ごとのUGC数を算出し、曜日ごとの平均値を調査

対象メディア:Xデータ(10%サンプリングデータを利用。記載の数値は10倍表記)
抽出キーワード:痩せる
対象期間:2023年6月1日~2024年5月31日
※インセンティブ目的の発信や、自動投稿を活用した発信と思われる投稿は可能な限り排除しています

調査の結果、曜日ごとの「痩せる」に関する1日あたりのUGC数の平均値は、月曜日が最も高く、土曜日が最も低いことが分かりました。

 

(b)Xの検索行動データ分析
2024年3月から5月の「ダイエット」を含む検索キーワードを抽出し、各月の上位100個のキーワードを以下の9つのカテゴリに分類しました。そして、月ごとに各カテゴリの比率を調査しました。

カテゴリ1:食事系(自炊)
・ダイエット×レシピ、ダイエット×食品名など
・投稿例:今日のダイエットレシピは無限キャベツを紹介します!

カテゴリ2:食事系(外食)
・ダイエット×コンビニ、スタバ×ダイエット
・投稿例:ダイエットしてるけど自炊できないし、コンビニ飯で痩せたい

カテゴリ3:サプリ・医療系
・ダイエット×漢方、ダイエット×サプリメントの名前×効果
・投稿例:肌にも良い漢方みたいで一石二鳥! ダイエット頑張る。

カテゴリ4:モチベーション管理系
・#ダイエット垢さんと繋がりたい
・投稿例:いい感じに減ってる…!! 目標までもう少し! #ダイエット垢さんと繋がりたい

カテゴリ5:手法系
・塩抜きダイエット、水ダイエット
・投稿例:夏目前なので、一旦塩抜きダイエットやる!

カテゴリ6:パーソナル系
・産後ダイエット、骨スト×ダイエット
・投稿例:ダイエットより、骨格ストレートは着痩せを狙うべき?

カテゴリ7:人物系
・芸能人の名前×ダイエット
・投稿例:テレビで、モデルの○○さんのダイエット方法紹介されてた!

カテゴリ8:運動系
・ダイエット×筋トレ、ウォーキング×ダイエット
・投稿例:時間あったからスクワット50回やってみた! ダイエットに効くかな

カテゴリ9:その他
・上記に区分できない言葉や「ダイエット」単体のキーワード

 

 

3. 示唆
(a)Xの投稿データ分析より分かること
・「痩せる」に関するUGCは、新年の決意や目標設定と密接に関連していると推察されます。
・「痩せる」に関するUGCは、クリスマスや仕事納め、年末というイベントがもつ解放感による影響と考えられます。
・上記の結果は、消費者のダイエットに対する意識と行動パターンに、季節やイベントが大きな影響を与えていることを示唆しています。
・曜日別で見ると、「月曜」にUGC数が最も盛り上がります。これは、土日に怠けてしまったものの、週の初めという節目から再度ダイエットを意識する人が多いためと考えられます。
・同様の理由で、「連休明け」「年明け」「年度明け」のタイミングでも盛り上がりやすいと考えられます。
・これらの結果は、広告を実施するタイミングや、予算を割くタイミングの参考にできそうです。

(b)Xの検索行動データ分析より分かること
・ダイエットにおいて「運動」よりも「食事」を想起し、検索行動を起こすユーザーが多いです。
・「骨スト」「産後」などのワードにより、自分に合ったダイエット手法を探す傾向が伺えます。
・「コミュニケーション系」のハッシュタグを使い、自分と同じ境遇の人を探し、モチベーションを管理していることが伺えます。
・広告クリエイティブを作成するうえで、訴求するメッセージの参考にできそうです。

 

4. 本調査を踏まえた活用例
本調査で得られた示唆は、ダイエットに直結する商品を扱う企業はもちろん、それ以外の企業でも活かすことができます。活用例を2例ご紹介します。

【活用例1】
プロテインやサプリメントなどの健康食品系の企業が、商品の訴求を行う場合
・商品の傾向:
健康を促進、増進する食品

・訴求のタイミング:
連休最終日〜明け。「ダイエットをしたい」と考え始める人が多いタイミングで広告費を増やし、認知獲得を目指す。

・訴求の文脈:
連休中に食べ過ぎてしまったあなたへ
「連休中はダイエットをサボってしまうこと、よくありますよね。連休明けから頑張れるようにXXX(商品名)で応援します。」

 

【活用例2】
食品系の企業が、商品の訴求を行う場合
・商品の傾向:
高カロリーながっつり系の食品

・訴求のタイミング:
連休が終わる3日前から連休最終日。もしくは、金〜土曜日の週末など。「ダイエットをしたいけど、今週は難しかった」と諦めるタイミング。

・訴求の文脈:
仕事で疲れてしまったあなたへ
「ダイエットもいいけど疲れたあなたを癒すのも大事。XXX(商品名)を食べて来週から頑張りましょう」

「ダイエット」というキーワードでの検索や、「痩せる」を含むUGCを投稿するという行動の裏には、それらの動機となる消費者の心理が隠れています。調査結果から、消費者に響くタイミングや訴求内容を読み取ることで、キャンペーンや広告の効果を最大化させられます。


5. 本調査の狙い
ホットリンクは、知識循環型社会のインフラを担い、人と情報を結びつけて“HOTTO(ほっと)”できる世界の実現に務めています。弊社の強みは、ビッグデータの分析と活用。その一つの手法として、ソーシャルネットワークサービス(SNS)上の情報をリアルタイムに収集・蓄積・解析し、生活者の本音の声を把握することです。生活者の本音を循環させることで情報社会をより円滑にすることができると考えています。

今後も、様々な分野でSNS上のクチコミ量を調査し、有益な情報を発信してまいります。

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※調査結果を引用・転載される際は、必ず「X・ホットリンク調べ」と出典を明記いただくようお願いします。
※調査の内容の一部または全部を改変して引用・転載することはお控えください。

株式会社ホットリンクについて(コード番号:3680 東証グロース)
ホットリンクのロゴ
日米で事業を展開するホットリンクグループのコア企業。SNSへの投稿など、生活者の声の投影であるソーシャル・ビッグデータを分析し、企業のマーケティング活動や報道、災害対策などでの活用支援を行っています。Web3においても、データ分析・活用力を活かしてインフラを担い、世界中の人々が“HOTTO(ほっと)”できる世界の実現を目指しています。
設立日:2000年06月26日
資本金:2,359百万円(2019年12月末時点)
代表者:代表取締役グループCEO 内山 幸樹