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ホットリンク、2025年の父の日に関するX(旧Twitter)の投稿を調査

2025年06月19日
プレスリリース

SNSマーケティング支援サービスを提供する株式会社ホットリンク(本社:東京都千代田区、証券コード:3680、代表取締役:檜野安弘、以下ホットリンク)は、Meltwater Japan株式会社(所在地:東京都渋谷区、執行役員社長:赤田将之、以下Meltwater)のソーシャルメディア分析ツールを活用し、X(旧Twitter)に投稿された「父の日」に関する投稿を調査しました。

※本調査では、リポストや返信なども含めた全ての投稿を「言及数」、リポストや返信を除いたオーガニック投稿を「UGC数」と表します。Meltwater社のツールを活用することで、引用元にキーワードを含む投稿も「言及数」として収集できるようになりました。

1. 「父の日」を含む投稿数の比較
2025年と2024年の父の日における「父の日」を含む言及数・UGC数を調査しました。


「父の日」を含む父の日当日の言及数は約59万件で、2024年よりも約10.8%減少しています。当日のUGC数は約7.9万件で、2024年と比較して10.4%減少しました。一方、直近1ヵ月の期間においては、言及数は昨年よりも約25.6%減少し、UGC数は約6.1%増加しました。


2. 「父の日」を含むUGC数の推移
2025年の「父の日」を含むUGC数の推移を調査しました。

■2025年1月1日~5月31日における「父の日」を含むUGC数の推移


(対象メディア:X 抽出キーワード:父の日 抽出期間:2025年1月1日~5月31日)

上記の結果から「父の日」を含むUGC数は、5月11日(母の日)に最初の大きな山を迎えていることが分かりました。このタイミングで、父の日に関連する話題にも触れた投稿が一時的に増加していると考えられます。その後は一旦落ち着くものの、5月下旬から徐々に増加しています。

つまり、消費者は母の日をきっかけに父の日を意識し始め、6月に向けて関心が高まっていく様子が伺えます。このタイミングで、「次は父の日ですよ」といった形で自然に訴求を重ねることで、ユーザーの記憶に残りやすく、投稿や購買といった行動につながりやすくなると考えられます。

■2025年6月1~15日における「父の日」を含むUGC数の推移


(対象メディア:X 抽出キーワード:父の日 抽出期間:2025年6月1~15日)

上記の結果から、6月10日以降は毎日5,000件以上のUGCが出ていることがわかりました。そして、父の日の前日にあたる6月14日は18,929件、父の日当日である6月15日は78,814件と、大きく跳ね上がっています。こうした動きから、父の日直前の数日間で関心が一気に高まり、当日にピークを迎えたことが読み取れます。


3. 「母の日」を含む投稿数との比較
最後に、「父の日」を含む言及数・UGC数と「母の日」を含む言及数・UGC数を比較しました。


母の日は、当日だけでなく直近1ヵ月においても高い言及数・UGC数を記録しており、早い段階からSNS上で話題になりやすい傾向が見られました。贈り物の準備やキャンペーンなどの販促活動が、当日を迎える前から可視化されていると考えられます。

一方、父の日は当日の言及数が母の日に比べて少ないものの、直近1ヵ月の言及数は一定の規模がありました。中でも5月11日(母の日)に最初の大きな山が見られ、その後は一旦落ち着きつつも、5月下旬から徐々に増加していきます。つまり、母の日をきっかけに父の日への関心が芽生え、6月に向けて盛り上がりが加速していく構造が見て取れます。


4. 本調査を担当したホットリンクのアナリスト・辻元気より
調査結果を見ると、SNS上では母の日の方が父の日よりも大きく話題化していることがわかります。その背景には、企業によるキャンペーン施策の量や、注力度合いの違いがあると考えられます。実際、母の日は当日を中心に多数のキャンペーンが展開されておりそれが投稿量の多さにもつながっています。SNS上の盛り上がりは、企業の仕掛けによって生まれている側面が大きいと言えるでしょう。

一方で、父の日が注目されていないわけではありません。投稿数は母の日ほどではないものの、十分に注目されるモーメントであることは確かです。むしろ競合が少ない今だからこそ、父の日に向けたコミュニケーションの中で「父の日といえばこのブランドのこれ」という第一想起を取ることができれば、他の企業との差別化につながる可能性があります。

特定のギフトや商材にとって、父の日は十分にチャンスがあるタイミングです。企業側が目的に応じて訴求内容や打ち出し方を設計すれば、話題の主導権を握ることも十分に可能だと考えられます。


辻 元気
株式会社ホットリンク コンサルティング営業本部 コンサルティング推進部

データアナリスト。2018年に入社し、ソーシャルリスニングツールのセールス・カスタマーサクセスに従事。現在はSNSの分析を強みに、大手企業アカウントのコンサルティングを複数社経験。ホットリンク社内の分析スキル向上も推進。分析のなかでも、エンタメ業界のトレンド分析が得意。MarkeZineにて、「ソーシャルリスニング2.0 - TwitterからはじめるSNSのデータ活用」を連載。


【本件調査の狙い】
ホットリンクは、知識循環型社会のインフラを担い、人と情報を結びつけて“HOTTO(ほっと)”できる世界の実現に努めています。弊社の強みは、ビッグデータの分析と活用。その一つの手法として、ソーシャルネットワークサービス(SNS)上の情報をリアルタイムに収集・蓄積・解析し、生活者の本音の声を把握することです。生活者の本音を循環させることで情報社会をより円滑にすることができると考えています。

今後も、季節イベントを始めとする様々な分野でSNS上のクチコミ量を調査し、有益な情報を発信してまいります。

※調査結果を引用・転載される際は、必ず「データ提供:Meltwater 分析:ホットリンク」と出典を明記いただくようお願いします。
※調査の内容の一部または全部を改変して引用・転載することはお控えください。

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株式会社ホットリンクについて(コード番号:3680 東証グロース)
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日米で事業を展開するホットリンクグループのコア企業。SNSへの投稿など、生活者の声の投影であるソーシャル・ビッグデータを分析し、企業のマーケティング活動や報道、災害対策などでの活用支援を行っています。Web3においても、データ分析・活用力を活かしてインフラを担い、世界中の人々が“HOTTO(ほっと)”できる世界の実現を目指しています。
設立日:2000年06月26日
資本金:2,438百万円(2023年4月末時点)
代表者:代表取締役グループCEO 檜野 安弘