お知らせ

当社R&D部部長・榊が主著の発表論文が、ACM The Web Conference2022において、IW3C2 Seoul Test of Time Award賞を受賞しました

2022年05月02日
ニュース

SNSマーケティング支援サービスを提供する株式会社ホットリンク(本社:東京都千代田区、証券コード:3680、代表取締役グループCEO:内山幸樹、以下ホットリンク)は、当社R&D部部長・榊が主著の発表論文が、ACM The Web Conference2022において、IW3C2 Seoul Test of Time Award賞を受賞したことをお知らせいたします。

 

. 概要
World Wide Webの研究開発を推進している非営利組織「International World Wide Web Conference Committee」が発表しているアワードにて、当社R&D部部長・榊の論文が「2022 IW3C2 Seoul Test of Time Award」を受賞しました。

【IW3C2 Seoul Test of Time Awardとは】
この賞は毎年、過去のWorlde Wide Web Conference(現在はThe Web Conference)で発表された論文のうち、その名の通り時の試練に耐え、長期間に渡って他の研究に影響を与え続けている論文の著者に授与される。初代受賞者にSergey Brin氏、Larry Page氏が選出されている。

URL:https://www2022.thewebconf.org/seoul-test-of-time-award/
URL:https://www.iw3c2.org/ToT

 

■論文タイトル
Earthquake shakes Twitter users: Real-time event detection by social sensors
(日本訳:ソーシャルセンサによるリアルタイムなイベント観測の実現)
※presented at WWW2010

 

■著者
榊 剛史、岡﨑 真、松尾 豊

 

. 今回の受賞について
今回の受賞は、当社R&D部の榊が、東京大学工学系研究科松尾研究室の博士課程に在籍していた際に発表した論文が評価されたものです。

本研究は、Twitter上の情報を分析することで、地震発生の検知と震源地の推定を、リアルタイムかつ高い性能で実現できることを示しています。今でこそ、Twitterから現実世界に起きた出来事を観測することが一般的になっていますが、「SNSデータから現実世界が観測できる」ということを学術的に初めて示した研究です。

この論文は、その後のSNSデータからの災害情報収集や感染症罹患状況の観測など、SNSデータを活用する様々な研究に大きな影響を与えており、現在時点で、5,000本を超える論文から引用されています。

 

3. 今後について
当社では創業以来、産学連携による研究の取り組み、特に近年は産学間の人材交流の促進を是としてまいりました。本研究は当社の業務として実施したものではございませんが、そうした取り組みが間接的に寄与したものと考えています。

本件に留まらず、学位取得をはじめとした人材交流促進に寄与する社内制度および勤務体系の整備に、今後も取り組んでまいります。

株式会社ホットリンクについて(コード番号:3680 東証グロース)
ホットリンクのロゴ
日米で事業を展開するホットリンクグループのコア企業。SNSへの投稿など、生活者の声の投影であるソーシャル・ビッグデータを分析し、企業のマーケティング活動や報道、災害対策などでの活用支援を行っています。Web3においても、データ分析・活用力を活かしてインフラを担い、世界中の人々が“HOTTO(ほっと)”できる世界の実現を目指しています。
設立日:2000年06月26日
資本金:2,359百万円(2019年12月末時点)
代表者:代表取締役グループCEO 内山 幸樹