ネット世界の情報を通して、リアル世界を俯瞰・予測し、その情報を活用できるようになった
ソーシャルメディアの普及によって、現実世界における生活者の行動や気持ちがネット世界に投影されるようになったと私たちは考えています。
その投影された生活者の声をリアルタイムに収集・蓄積し、自由な切り口で検索・分析できるようになったことは、あたかも人工衛星から、地球に住む生活者の頭の中を観測する術を手に入れたことを意味します。
マーケティングへの利用
従来のマーケティング調査とは違った角度から、よりユーザーの本音に近い情報をリアルタイムに把握していくことができます。
生活者の商品・サービスに対する中傷、或いは社員の情報漏洩等が拡散するのを防いでいくことができます。
ソーシャル・ビッグデータ「も」活用することで、より効果的にマーケティング施策を展開できる
ソーシャル・ビッグデータを使うと、素早く効果的にマーケティングのPDCAを回していくことができます。
ソーシャルメディア上の口コミは一部の生活者の偏った意見でしょうか。信頼できない意見でしょうか。確かに、まだソーシャルメディアの利用者には多少の偏りがあるかもしれません。なかには信頼できない意見もあるかもしれません。
しかし、たとえば血液検査を考えてみてください。「血液で全てが分かるはずはない」そうかも知れません。しかし、血液から得られる情報は非常に多く、内臓の1つ1つを念入りにチェックするよりも手軽で、さらに自覚症状が出る前に気づく事ができます。ソーシャルメディアまたブログ・Twitter・Facebook をはじめ、ソーシャルメディアの利用者数は、国内でも年々増加しており、一部の人の他愛もない声だと一蹴してしまうには余りにも惜しいデータです。
一方で、現在、あらゆる企業が、生活者の多様化したニーズに確実に素早く応えていくことが求められています。
企業が市場を知り、企画し、宣伝し、販売し、サポートするという一連のサイクルをいかに効果的かつ効率的に回していけるかどうかがビジネス成功の鍵と言えます。
私たちは、現代のこのようなビジネス環境において、ソーシャル・ビッグデータの活用が1つの解決策になりうると考えます。
つまり、今まで知る由もなかった膨大な数の生活者の声を、固定観念に捉われずにリアルタイムに把握可能になることで、その一連のサイクルをより強化できるのです。
もちろん、口コミを分析していれば、それで十分だと言うわけではありません。
従来の調査手法や施策と合わせて活用することで、より効果的にマーケティング施策を検討、展開できるようになると考えます。