社長メッセージ

第三者増資を終えて

資金調達のための事業計画づくりは昨年の7月からはじめ、8月後半からベンチャーキャピタルへ接触をはじめました。最初、口を揃えて言われましたのが、「今はIT 企業への投資は控えている。」ということでした。本当のIT 革命はこれからというにも関らずどうして? という感じがしましたが、会社の方針であるならば致し方ない。それでもITへの投資をまだ行っている会社へアプローチを試みました。

9月11日、アメリカでのテロが発生。速報が入ったすぐの夜中、社外取締役のI 氏より携帯に連絡が入りました。
「資金調達できなくなるかもよ」。その時には、「風邪ふけば、桶屋が儲かる」ではあるまいに、「アメリカで飛行機が落ちたら、日本で出資が止まる」なんて、ことがあるのかな?という、軽い感じて受け止めておりました。しかし、なんと本当に「アメリカで飛行機が落ちたら、日本で出資が止まった」のです。
それまでいくらかは前向きに交渉に応じてくれていたベンチャーキャピタル(特に海外にも投資を行っている会社)が、一斉に「一旦話をペンディングにして欲しい」ということになってしまいました。

これには参りました。少なからず数ヶ月で資金は底をつく。
こうなったら、何が何でも自分たちで生きていけるだけの資金を稼げるようになるしかない。社員一人一人を呼んで現状を話しました。
「会社は今危機的な状況だ。しかし自分は、この状況は必ず切り抜けられると思っている。みんなは付いて来てくれるか?」誰も脱落するものはいませんでした。 後は、ただ邁進するだけです。

営業担当の森田を中心に、数ヶ月前から営業の方針転換を行っていたのが、幸をそうしました。
これまでの、ツールバーを主体とした製品販売戦略から、ツールバーサービスの基礎になっている「リコメンデーション技術」「検索技術」「ナレッジマネージメント技術」を、企業の様々なニーズに合わせて、ソリューションとして提供する戦略です。
「マッチング」や「リコメンデーション」に対する市場のニーズは大きかったです。
ネットでの情報提供に対して、売上につながるOneToOne や情報提供を実現するためには、どうしても技術的な革新が求められていたのです。自分たちの営業力だけではなく、社外取締役の方や、出資前にも関らずベンチャーキャピタルの方々も含めて、様々な営業案件をご紹介いただきました。これらの外部の方々のお力は絶大でした。

我々の会社の方針に今年1月から加わった行動指針に、「Exceed customer’s expectation」という言葉があります。「常にお客様の期待を超える成果をあげる」。これを心に、営業・企画・開発が、一丸となって、良いサービスを納品することを心がけました。

すると、どうでしょう。
提供したサービスに満足をしてくださったお客様が、また次の発注をくださる。受注が増える。技術者も増える(成長スピードに採用が追いつかない・固定費があがるなどの理由で、契約社員が多い)。会社が盛り上がる。更に受注が増える。そうすると、今まで全く相手にしてくれなかったベンチャーキャピタルの方々が、少しずつ興味を示して下さるようになりました。

実績がつけば、後は会社の成長性を如何に示せるかでした。成長性に関しては、恥ずかしながら、昨年7月に私が書いたビジネスモデルは、微妙に方向を変えました。それは、ベンチャーキャピタルの方々とのディスカッションの中で、市場のニーズ、潜在顧客、可能性の有るビジネスモデルなど、様々なご指摘を受け、洗練されたのです。

4月5日無事契約が済み、銀行にお金が振り込まれた。約半年にわたる社長としての資金調達の役割は終わりました。
今は、日々の会社運営のための資金は自分たちで捻出できるようになっています。
しかし、今後は更に受注案件数や受注規模が増えるのでそのための運転資金、更なる技術開発のための投資、人員の採用費用、マーケティング費用など、会社が成長を早めるための資金として今回の資金が利用されます。
今回得られた資金の使い道のさじ加減が、次なる私の社長としての役割です。

4月7日・8日、会社の執行役員で合宿にいきました。次なるステップのための経営・製品・営業・開発・人事戦略を煮詰めるためです。

「世界をあっといわせるサービス・ソフトを世に出そう」というスローガンで立ち上がったホットリンクですが、道のりには、まだまだやるべきことが山ほど有ります。
ぜひご期待ください。

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