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Twitterデータから測る幸福度について ~幸福について考えるのは〇曜日、実際に幸福を感じるのは〇曜日~

精神的な豊かさをどう測るのか?

開発本部研究開発グループR&Dチーム マネージャーのです。

みなさんは「幸福度調査」という言葉を聞いたことがありますか?

幸福度とは、その名の通り「ある国や地域に所属する人間がどの程度幸福か」を表す指標です。代表的なものでは、OECDが開発した「幸福度指標(Better Life Index)」、ブータンが開発した「国民総幸福(Gross National Happiness)」、研究者が開発した「主観的幸福度(subjective well-being index)」などがあげられます。
 
以前は、経済的な豊かさを表すGNPやGDP、一人あたりGDPなどが国や地域が伸ばすべき指標として用いられてきました。しかし、経済的な豊かさを伸ばすだけでは、一人一人の生活の質を本当の意味で向上させることができるとは限りません。
そこで、精神的な豊かさを表す指標として、上記の様な幸福度が用いられるようになってきました。実際、一人あたりGDP(縦軸)と幸福度(横軸)をプロットすると、日本は経済的な豊かさの割には幸福度が低いことがわかります。
 
このような幸福度を国や地域が伸ばすべき指標とすることで、「より豊かな社会」を目指すことが近年行われています。
 
 
 
ただ、このような幸福度を調査することは大きなコストがかかることが知られています。そこで今回は、「ソーシャルメディアのデータから簡単に幸福度を測れないか」という課題に取り組むべく、弊社内に蓄積されたTwitterデータを分析してみましたので、結果をご紹介したいと思います。
 

「幸せ」の出現頻度からわかることとは?

まずシンプルに「幸せ」という単語の出現頻度の変化を追ってみます。
3年間分のTwitterデータから「幸せ」という単語の出現頻度を抽出し、全記事数で補正をした後、日付事に記事数の平均を取ってみると下図のようなグラフになります。
 
 
このグラフを見ると、まず年末年始に「幸せ」について盛り上がっています。
これは、「今年は幸せになりますように」のように年始に幸せを願う投稿をするからだと考えられます。次に、2月14日(バレンタインデー)、7月7日(七夕)、12月24日(クリスマスイブ)にそれぞれピークがある事がわかります。このように特定のイベントが起きる際に、人は「幸せ」と言う言葉を使うようです。
 
次に日付単位ではなく、曜日単位で集計してみましょう。
 
次に、少しずるいですが差分を明確にするためにグラフの上の方を拡大してみましょう。
 
 
このグラフを見ると、若干ではありますが曜日毎に変動があることがわかりますね。
平日にかけて徐々に幸福度が低下していき、週末に持ち直す傾向は、直観的な感覚とも一致しています。
このように単純に「幸せ」という単語の頻度を測定するだけでも、直観的な幸福度の変動と一致した結果が得られます。

幸福について考えるのは〇曜日、実際に幸福を感じるのは〇曜日

ただ「幸せ」を含む投稿、という条件だけでは「幸せです」のように幸福を感じている投稿以外に、「幸せになりたい」「幸せとは無縁の人生だった」など、幸福を感じていない投稿も含まれてしまいます。
そこで、より高精度な表現のみを用いて同じ分析を行ってみました。
ここでの高精度な表現とは、下記のように「実際に幸福を感じていると思われる表現」です。
・幸せいっぱいです
・幸せかみしめている
・幸せすぎてどうにかなりそう
具体的には上記の様な表現を1,364件半自動で作成し、それに当てはまる投稿の件数を集計して同じようにグラフを作成しました。
 
 
差分を明確にするためにグラフの上の方を拡大してみます。
 
拡大したグラフを見ると、「幸せ」という単語を集計した際とやや傾向が異なります。
平日にかけて徐々に投稿数が低下していく点は一緒ですが、投稿数が最大となるのは土曜日となります。これらの結果から、「幸福について考えるのは日曜日、実際に幸福を感じるのは土曜日」と言えるのではないでしょうか?
 
今回は、ごく単純なアプローチでソーシャルメディア上のデータから幸福度を測る試みに取り組んでみました。粗い分析結果ではありますが、それでも直観と一致する結果が得られるのは興味深い点です。今後もこのようにソーシャルメディアデータを分析して、様々な世の中の全体の傾向を分析するようなアプローチにも取り組んで行きたいと考えています。
 
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