事例・レポート

エース証券株式会社様

適時開示の後は必ずネットの反応を確認する。プレスリリースのあとも同様です。

ヤマハ発動機株式会社様

エース証券株式会社様

適時開示の後は必ずネットの反応を確認する。プレスリリースのあとも同様です。

金融庁の検査マニュアルの「ソーシャルリスクモニタリング」を推奨する一文で「e-mining(イーマイニング)」の採用を決定したエース証券株式会社様。窓口対応が中心の証券業での業界の移り変わりとネットリスクを含めたリスク管理についてお話を伺いました。

  • 証券業界の移り変わりとソーシャルメディアのかかわりは?

    平成10年、金融ビッグバンにより、インターネット証券の新規参入が認められ、ネット証券という業態ができました。
    平成21年には株券が電子化され、お客さまが株券を店舗に持ち込まれたり、受け取りに来られる事がなくなりました。
    そのため、店頭の窓口は、株券や現金の取扱から投資相談の窓口に変わりました。
    ネット証券のお客さまは、投資情報を自分で調べて自分で金融商品を購入する方が多いので時間がかかりません。それに比べて対面証券のお客さまは、証券会社に出向いて、投資商品について窓口または電話で相談して、購入という流れとなり、対面による検討時間が必要となります。そのため、金融商品を中長期に保有するという特長があります。

    証券業界はソーシャルメディア自体を広告媒体だと、私は思っています。「みんなで株価を上げて、みんなの金融資産を増加させよう」と言っているんですよ。いわゆる「投資の世論」ですね。ですから、ソーシャルメディア上で株式や金融商品についてのクチコミ投資情報がたくさんあることは私たちは大歓迎なんです。(当たり前ですが、Webは玉石混淆の情報の集まりです)

    金融庁の監督指針にインターネットのクチコミや風評をモニタリングすることを促す一文があります。
    それも「e-mining」を利用するきっかけの一つでした。私自身、IT が大好きななので、PC もタブレットもスマホも活用しています。そして、過去にはSNSを利用していましたが、「読む量」が多すぎ、今は利用していません。ただ、アカウントのある一つのSNSは、連絡手段としてまだ利用していますね。ソーシャルメディアは、自分の足跡をWeb サイトに残すことになるということに気づいていても注意していない人が多いようですね。

    ※注1 金融庁 金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針
    http://www.fsa.go.jp/common/law/guide/kinyushohin.pdf

  • 各部門でのe-mining の利用方法を教えてください。

    e-mining は法務部、広報部、コンプライアンス部(顧客クレーム対応部門)で利用しています。
    当社のリスク管理委員会は毎月あり、関連部門でe-mining からの結果を見て、統計情報を共有し、「今月も何もなかった」と確認できます。私自身は朝の7:30 から8:00 の間がe-mining を見る時間です。エース証券では「エース証券」、子会社の「丸八証券」「エース経済研究所」の三つのキーワードを中心に全体把握をしています。

    それらに対してどのようなリスクワードが一緒に書き込まれているか、どんな話題が増えて、どんな話題が減っているかを確認しています。平常時は1日に30-50 件の書き込みの目次を確認するのですが、プレスリリースを発行した後は300 件程に件数が増えます。書き込み量の大小にかかわらず、e-mining の結果から、目次でわかるリスク度判定の、A(リスク大)・B(リスク中)・C(リスク小)を確認し、リスク度の高いものだけは本文も見ることにしています。当社の場合は、e-mining でネットリスクを探すというよりは、プレスリリースの後や、適時開示の後のネット上の盛り上がり度を見るといった、マクロな見方をしています。エース証券はネット取引システムを持っていないので、顧客の声をネットから拾うということはあまりないですね。

  • 証券会社のリスクとは?

    証券会社の究極のリスクは一つ。証券取引所が立会場を開いているのに、当社の顧客が、取引所で取引ができないことです。それは本当のBCP ですね。そして、エース証券が心配するネットの風評被害は営業マンの悪口がネット上で書かれて信頼を失うことでしょうか。社員のインサイダー取引に関連するリスクは、本人がつかまってしまうリスクがあり、会社名が公表されるリスクがありますので、平素から危機管理態勢を整えています。ただ、金融商品ですから、相場の乱高下もあります。お客様によっては「こんな商品を売りつけられた」という苦情が訴訟になる場合も、想定するリスクの一つです。そんな書き込みが出てきたときには、すぐに対応して信頼を維持できるようにしておきたいですね。

  • 「ネットで書き込まれていることを知らないことがリスク」?

    e-mining からのデータはビッグデータだと思っています。実は、社内ではネットの書き込みはあまり気にしていない人も多いですね。社内でもソーシャルメディアを利用している人は、e-mining の情報に興味をもちますが、そうでない人はネットリスクにもあまり興味がないようです。また、20-30代はネットリスクの話題について理解できます。40 代、50 代の人はあまり得意ではないようです。そんな社員たちにとっては、「もしかしたら自分の会社のことがネットで書き込まれていることを知らない」こと自体がリスクかもしれません。

    たとえば、ある会社が役員の変更を適時開示した際に、「こんな人を役員にするな」というネットの書き込みをたまに見ます。そんなことを書かれていると知らないって、やはりまずいですよね。
    当社では社員のネットにかかわる行動は電子メールやインターネットを利用するようになってから、ずっとチェックしてきました。会社から、自分たちが、外部に発信したデジタルデータ(電子メールや添付ファイル)を収集して分析しています。このような形で、ソーシャルリスクを発生させない環境づくりをしてきているのです。それが、社員がネットに不用意な発言をしてしまうなどの、ネットトラブルの抑止力になっているようです。

  • e-mining に一言お願いします!

    e-mining は月10 万円、日にしたら3000 円です。人が作業することを考えたら、安いものです。 しかし、もっと使い続けたくなるために、さらにわかりやすいインターフェースや、使いこなすための講習をお願いしたいですね。


e-miningに関するお問い合わせ

03-5745-3900 03-5745-3900 (平日9:00~18:00)