社長メッセージ

「3年目を迎えてーパート1」

「世界をあっと言わせるソフト・サービスを作り出そう」「インターネットを人にやさしいものにしよう」というスローガンで「エージェント研究会」という研 究会を発足させてから早や3年が過ぎました。当時我々が言ってきた事が現在どうなっているのかを振り返ってみたいと思います。

人工知能を代表キーワードとする自然言語処理などに頼ったコンピュータ技術の限界を早くから指摘し、我々は、「人間の持つ力。人智。」をより活用するべき だと主張して、「人間の情報処理能力とコンピュータ処理能力を融合させた協調システム」の構築を目指しました。そのコンセプトは、この3年間で着実に世の 中に浸透してきており、その具体化例をいくつか紹介してみます。

■検索エンジン
Google が先頭を走るきっかけとなったホームページ同士のリンク構造を利用して、「良い」と思われるホームページを的確に見つけるアルゴリズムは有名ですね。「このページは参照する価値がある」という「ホームページの作成者の智恵」をリンク構造から間接的に利用しています。

■eCRM
従来のeCRM は、顧客に対してOneToOne でするために、顧客属性に応じた対応をすることを主眼としていました。しかし、最近は、顧客からのアンケートや苦情を製品開発にフィードバックするなど、「利用者の智恵」を活用する方向になってきています。

■販売支援・リコメンデーションエンジン
アマゾンドットコムで、本を買おうとしたときに、一緒にお勧めされた本も購入してしまった経験のある方も多いのではないでしょうか?データベースに入っている「タイトル・著者」という無機質なデータだけではなく、「書評」という「読者の体験(智恵)」が、購入率をアップさせる重要な要素になっています。

■口コミサイト
先日、化粧品に関する口コミサイトが、何かのホームページの賞を取りましたし、口コミサイトの価値はかなり認識され、ある程度完成された感もありますね。メーカ側だけではなく、利用者側からの情報という「ユーザの智恵」は、ユーザの利便性にとっても、情報の提供側にとっても活用すべき情報です。

■Knowledge Management
かなりの企業で、社内の人員が持つ知的資産をより活用すべきであるということが唱えられるようになってきています。優秀な営業マンの営業手法は、全員が学べたほうが全社の成績が上がりますものね。より営業分野に特化し、SFA(Sales Force Automation)という概念にも発展しています。

■2ch
これもKnowledge Mangement の1種ですがインターネットの掲示板の一文化を築きつつありますね。ものすごく多岐にわたる分野の情報を、書き込まれた時間別に掲示板を並べかえるという、ちょっとした工夫(これも、人気のあるテーマをアクセスランキングという形の「人間の智恵」として得ています)が、書き込みを活性化させる重要な要素になっていると思います。


このように、情報環境の中で人間の智恵の活用という部分は、あらゆる分野で応用され、浸透してきています。また学会レベルでも、「社会智」「SocialFiltering」「Social ware」など、さまざまな用語が生まれています。

これらの需要に伴い、ホットリンクの「智の活用」のための基盤である「学習型知識循環プラットフォーム」は、さまざまな分野に応用され、納品してまいりました。

3年前よりホットリンクは、「人間の智」をより多く・より効果的に獲得するため、そしてより多く利用されるために、「エージェント」技術なるものも同時に 提唱してきました。これらは、正に、検索エンジン、eCRM、販売支援システム、ナレッジマネージメントの将来像を指し示していると思います。(エージェ ント技術に関しては、次回お話させていただきます。)

3年目を迎えた今期は、こつこつと受託開発部門でより磨きをかけてきた独自技術と、それをこつこつと自社サービスとして事業化を進めてきたものが、花開く 期であると認識しています。「世界をあっといわせるソフト・サービス」の実現のためには、まだまだ時間はかかりますが、必ず実現させ、「ITが人の生活を 豊かにする社会の実現」に貢献したいと思っております。

PS. そして、そのためにも、我々自身がぜひ「皆様(お客様、投資家の皆様、ユーザの皆様、応援者の皆様)の智恵」を活用させていただきたいと思います。

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