社長メッセージ

「ベンチャー企業を経営することの意義」

ベンチャー企業って、何?と聞くと、様々な定義の仕方があります。今回は、私自身がホットリンクを経営しながら、実際に体験したことから感じた、ベンチャー企業を経営することの意義を書いてみたいと思います。

私の友人で、大学を卒業して直ぐに某バイクメーカに就職した人がいました。入って直ぐにさせられたことは、バイクをねじ一本まで全てばらばらに分解し、再 度組み立てなおすという演習だったそうです。プログラミングの世界でも、プロフェッショナルなプログラマになりたければ、最初はJavaなどからプログラミングを経験しても良いけれども、一度は一端アセンブラのプログラミングを体験する必要があるといいます。
同じように、ベンチャーを起こすということは、ねじ一本からバイクを組み立てるのと同じで、ねじ一本から会社を再構築することであると、今私は感じます。

というのは、最初起業した時には、私一人の頭の中にほんのちょっとのアイデアがあるだけでした。それを事業計画にし、お金を集めました。社員が一人増え、二人増え、チームという概念が出来てきました。お客さんがつき、営業という概念が出来てきました。経理・人事という概念が出来てきました。増資に伴い財務という概念が出来てきました。人が増えると、モチベーション管理、ビジョン共有、人事評価という概念が出来てきました。また、開発は開発でも、ホットリンクの成長度合いにより、適切な組織の構造が異なってきました。

即ち、アイデアというほんの小さな最初の一本のねじから、ホットリンクという企業体を組み上げていっているのです。ねじ一本から作っているので、私は現在のホットリンクという企業体を隅から隅まで理解しています。

大企業で働くということは、それはそれで非常に貴重な体験です。バイクに例えれば、一人で出来ることといえば、自転車作りかも知れないが、大勢の研究者と古人の知識が集大成され、企業全体の力を使うと一人では出来ない高性能なバイクが作れます。しかし、更なる革新的なバイクを作る時、巨大なノウハウの塊であるバイクをねじ一本からもう一度くみ上げ、古人の智恵をかみ締め直すことが必要なのでしょう。

そういう意味で、日本にベンチャーブームが起こり、ベンチャー企業を経営する人が 増えるということは、企業体をねじ一本から理解している企業人が増えるということですから、それは即ち、次世代の企業の姿を作り出し、日本経済を更に大きく発展させるための大事なステップを踏んでいるのであると思っています。

今ホットリンクでは、私だけでなく、各部のマネージャ、及び社員全てが、ホットリンク全体を眺められ、経営的視点を持ってそれぞれの部品を一からくみ上げていっています。このような経験を今後入ってくる全ての社員に徹底していければ、ホットリンクはすばらしい会社になると信じています。またそれが日本全体の経済の発展につながると信じています。
この不況の中、ベンチャー企業に転職する人も少なくなってきているようです。ぜひ我々と一緒にゼロから、企業を、そして日本を組上げる人たちが集まればと思います。

PS. 企業をネジ一本から理解していくと、経済活動をネジ一本から理解していくことになります。ですから、今は小泉首相が繰り出す政策の一つ一つが、非常に身近に感じられます。政治家も官僚も、一度このような体験をする必要があるのではないでしょうか?

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