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【概要ご紹介】特選論文にも選出された共著論文「バースト現象におけるトピック分析」後編

開発本部研究開発グループR&Dチーム マネージャーのです。先日、情報処理学会の論文誌の特集号「ネットワーク科学」に採択され、さらに本年度の特選論文にも選出していただきました当社と東京大学 鳥海先生との共著論文「バースト現象におけるトピック分析」の概要を前後編に分けてお伝えしています。本日は、その後編です。

後編に入る前に前編のおさらいをしたいと思います。

この論文では、いわゆるソーシャルメディア上のバースト現象(ある話題について短時間に大量の投稿が行われること)が起きた際に、その話題がどのように拡散されたかを定量的に俯瞰する技術を提案しています。もう少し具体的に言うと「その話題をいくつかのトピックに分割し、それらがどのようにユーザに拡散されたか?」を整理して可視化する手法を提案しています。ここでは、特にTwitterのリツイートを分析対象とします。前編は「御嶽山の噴火」バースト現象を例に、話題の拡散を可視化する方法をご紹介しました。

後半では、もう一つの事例をご紹介したいと思います。是非ご覧ください。

 

2014年 アメリカ発の「アイスバケツチャレンジ」はどのように拡散されたのか

2つ目の事例、アイスバケツチャレンジの事例を見てみましょう。アイスバケツチャレンジとは、2014 年にアメリカで始まった、バケツに入った氷水を頭からかぶるかアメリカALS 協会(英語版)に寄付をするかを選ぶ運動です。アイスバケツチャレンジの事例について、同じくリツイート数上位10トピックのエントロピを下のグラフに示します。

グラフより、T2は極端にエントロピが低いことが見てとれます。また、T1、T7も他と比較すると相対的にエントロピが低いことがわかります。それぞれ、トピックに含まれる投稿とそれを拡散したコミュニティの特徴語を見てみます。

T2は、まとめサイトへのリンクを含むツイートが含まれていました。また拡散していたユーザの多くはbotでした。つまり、T2はbotにより拡散されたトピックであったことがわかります。

T1、T7は、芸能人によるアイスバケツチャレンジに参加した報告をするツイートが含まれていました。
T1はK-POPアイドルによる報告ツイート群であり、拡散したコミュニティの特徴語も「BIGBANG、SHINee、EXO」などK-POPのグループ名になっていました。

T7は、フィギュアスケート選手による報告ツイート群である、拡散したコミュニテイの特徴語も「フィギュア、スケート、羽生」などフィギュアスケートに関連する語が多く含まれていました。これより、特定の芸能人によるチャレンジへの報告ツイートは、その芸能人のファンコミュニティで拡散されていたことがわかります。

 

このように、バースト現象に含まれる投稿をトピックとユーザコミュニティに分類して整理し、可視化することで、「どのような話題が、どのような人たちに、どの程度拡散されたのか?」を理解することができるようになります。

 

ホットリンクでは今後も、R&Dで開発した技術を活かして既存サービスの高度化や新サービスの開発を図っていきます。また開発した技術を論文として発表することで、アカデミックコミュニティにも貢献していきたいと考えています。

 

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