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【後編】中国版ツイッター新浪微博でデンマークのカキが話題になった理由 ~動画、抽選で当たるプレゼント、往復航空券まで!~

こんにちは、トレンドExpress編集部です。

本日は昨日の【前編】中国版ツイッター新浪微博でデンマークのカキが話題になった理由の続きをお届けします。
カキの大量発生に見舞われたデンマーク、中国の大使館はその窮状と、駆除のために食べつくしてほしい!と中国のSNS新浪微博でアピールします。さて、その後の展開は…?

 

「動画」でさらなるブームを作る

デンマーク大使館の悲鳴の後、動画が3本登場します。時系列にまとめてみましょう。

 

  • 4月27日

苦労して自力でカキの硬い殻を開ける中国人の1分の動画をアップロード。新浪微博上でシェアされているMiaopai(秒拍)の動画再生回数は12万回に上っています。放映中にはAlibabaCEOのジャック・マーや歌手のジェイ・チョウがアイテム(★)を送る様子も見て取れます。(本人かどうかは不明ですが…)

★…ライブ動画には、中継中、視聴者が放映しているユーザーにアイテムを送る機能があり、放映ユーザーはアイテムの獲得数に応じて収入を得ることができる。
参考:中国「ライブ動画の女王」たち、高収入の源泉は(出典:ウォールストリートジャーナル)

 

  • 4月28日

「デンマークの大量発生したカキをどう処理するか」を党の幹部がシリアスな雰囲気の中、真剣な顔でふざけたことをいうショートムービーがつくられました。作品中には中国ドラマ「人民の名義」登場人物の沙瑞金・漢東省書記長も登場し、このムービーは一度のシェアで3万回以上のリツイートが行われるなどかなり拡散されています。

 

  • 4月30日【ライブ動画】

デンマーク大使館は「#デンマーク大使館生ガキテイスティングライブ中継」のハッシュタグのもと、タオバオ、一直播で生ガキを食べながら紹介する動画を中継しました。
中継中、特定のキーワードを入れてコメントしたユーザーにECモール天猫(Tmall)の「デンマーク豚肉」や「生ガキ」のプレゼントも行われました。ライブ中継前・ライブ中継中・中継後には新浪微博の投稿が更新されています。

 

まとめ

以上が一連のデンマークカキ騒動の流れです。デンマーク大使館が中国のSNSを利用しいかに上手に話題を拡散していったのかが見えてきたのではないでしょうか。「食べて消滅させる」という発想の突拍子のなさや、中国人ならだれでも知っているおなじみのドラマ登場人物を起用したキャッチ―な動画が中国人ネットユーザーのど真ん中に刺さった、ということが、リツイートの回数からも見て取れます。

動画の盛り上がり以外にも、4月27日はQyer(穷游网)が「デンマークカキ食べ隊」と称し、1名に無料の往復航空券と宿泊先を提供することを新浪微博上で発表、また情報をリツイートした新浪微博ユーザーから抽選で3名にビザ手続き費用をプレゼントする、といった動きがありました。

デンマーク大使館のアカウントでは30日には北京大学光華管理学院EMBAの学生が第一陣としてデンマークに到着し、現地で牡蠣を食してくれたことを投稿しています。新浪微博では実際に「引き続きデンマーク救済。カキを食べる」といった浙江省のユーザーの投稿も見られました。

「デンマーク救済のためのグルメ旅行」とはなんとも心惹かれるコト消費ではないでしょうか。大使館の打ち出したテーマの秀逸さ、そしてSNS運用の巧みさが光る事例となりました。

せっかく52万フォロワーもいる日本大使館、今年はデンマーク大使館に負けない、盛り上がる話題を作ってくれるかもしれません! これからも動向に注目したいと思います。