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英文論文執筆をいかに楽にするか後編~これであなたも論文の質と生産性の向上を体感できる?!

英文論文執筆をいかに楽にするかについて、4つの管理ポイントと役立つクラウドサービスをご紹介する本ブログ。いよいよ後編は、残りの3つのポイントについて説明していきます。

前編はこちらから

【ポイントその2】原稿のバージョン管理

原稿のバージョン管理ですが、最近まではBitBucketというGit系のサービスを使っていました。BitBucketでのLatexの管理は非常に便利で、差分の比較も見やすいのですが(1文を1行で記述することで、差のある行を一覧しやすい)、不便な点がいくつかあります。

まず、Latexを使ったことある方はわかると思いますが、新しいテンプレートの元で環境を作る時に、コンパイルを通すのに一手間かかることが多いです。そこでご紹介したいのがOverleafです。Overleafを使うと、自分でテンプレートをアップロードするだけで多くの場合、コンパイルが自動で通り環境構築が非常に楽になります。また知り合いから自動コンパイルが通る状態の環境を譲り受けることも簡単で、時間の節約になります。さらに(課金すると)共著の際にみなさんで同時執筆が可能になります。大変便利ですね!

 

【ポイントその3】原稿内の図をどう管理するか

論文のバージョン管理で悩ましいのが図の管理です。表に関しては極力Latex内で書くようにすれば比較的簡単に管理できますが、図に関しては、PowerPointで作る場合、バージョンごとに似たような(少し異なる)図を大量に保存することになってしまいます。そこでおすすめなのが、Cacooというフローチャート作成のクラウドサービスです。

フローチャート作成ではVisioというツールがありますが、個人的にはステンシルの見た目はこちらの方が好きな感じで、使いやすいものが多いです。ベクター画像の出力も可能で類似のサービスと比較しても今のところ非常に使いやすいと思います(ちなみにCacooはアカデミック申請を行うと学生、教職員の方は無料で利用することができるかと思います)。

【ポイントその4】英文校正をどう行うか

皆さん英語を書くのは得意でしょうか?僕は残念ながら非常に苦手です。いつも一旦日本語書いてから英語にしています。「英語には英語のロジックあるよね〜」みたいなこと言ってくる人、むかつきます。でもいつも「だよね〜、だから英語ダイレクトに書かないとニュアンスわかんないよね」って返事しています。でもほんとは、ほぼ毎回日本語書いてから英語にしています。ちなみに英語の翻訳は、最近私自身は(恥ずかしがらずに言うと)Google翻訳にかけてから直していく感じになってきました。機械翻訳なんて精度大丈夫!?なんて心配される方も多いかと思いますが、ここ一年ほどで劇的に精度が向上してきています。

(参考:http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/120203613/?rt=nocnt

英語論文の書き方ですが、基本的には、英語を書く→共著の方に見せる→指摘されたところを直す、というのを数回繰り返したあと、英文校正に出して、投稿という形になるかと思います。大体私の場合は始めに英語を書いて、共著の人に見せると英語の文法がおかしいとか、ロジックおかしいとか、ネイティブはこういう書き方しないとか、めちゃくちゃ笑われ鋭い指摘を多数いただくため、心が折れます。そこで皆さんにおすすめなのが(Grammarly)というサービスです。

まず、単純な文法については無料の状態で指摘してくれます。この時点で結構有能です。さらにお金を払うと英語圏の人がクラウドを通して添削してくれるサービスがあります。どういう仕組みか謎ですが、$0.02/wordの24時間以内コースでも4000wordsくらいあっても10分くらいで添削完了です。おそらく文かパラグラフ単位で分担し、同時並列、たくさんの人によってチェックされるようになっているのではないでしょうか?24時間いつでもその場で見てくれて大変便利なサービスです。通常の(大変お金のかかる)添削サービスに出す前にこれをやっておくとちょっとした文法間違いなどが劇的に減って、より質の高い添削を受けられるようになると思います。おすすめです。

いかがでしたか?

論文を読む時はReadCubeを使うことで関連研究の章を書きやすくし、論文はOverleaf上で執筆を行うようにします。図はCacoo上で編集し、間違って削除してしまい、編集できないファイル形式の図ばかりが残るのを防止します。最後に英語の論文はGrammarly上でチェックを受けつつ(Google翻訳も併用しつつ)執筆し、数千円の課金を行って英文校正を一旦受けてから、時間とお金のかかる英文校正を受けるようにしましょう。

以上の方法を用いることで、英語論文の質と生産性の向上を体感できるようになるかと思います。皆さんの論文執筆がこれまでよりも捗るような情報を提供できていれば幸いです。