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【ネタバレ注意】ネタバレを恐れない!? 中国人のクチコミにおける映画「君の名は。」感想と共感の理由

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【注意】本ブログには映画「君の名は。」について、物語の重要な設定や展開についての記述があります。ご了承の上お読みください。

中国で12月2日から公開され、週末興行収入ランキングで初登場一位となった邦画「君の名は。」。
その勢いはとどまるところを知らず、公開開始から16日で興行収入は日本円にして約90億円を記録、日本映画歴代一位となりました。

「君の名は。」がドラえもん超え! 中国とタイで日本映画の歴代最高興行収入を記録出典:ねとらぼ

現地では作品のどんなところが受けているのでしょうか。
中国版ツイッターWeibo(微博)から観客の生の声を拾ってみました。

日本のファンと同じく「感動した」「何度も見に行った」という声が目立ちます。
例えばこんな書き込み。

3回見た。1回目は友人と(略)、男女の体が入れ替わっているとは始まってすぐ理解したが、時をまたいでいるとは思いもしなかった!瀧と三葉の勇気ある姿は、本当にものすごく心に響いた。
2回目は同僚と(略)彼女がどんな感想を抱くのか知りたくて(略)、3回目は一人で。
もし機会があれば、さらに4回目に行くと思う。(2016/12/12)

称賛の言葉を惜しまないのは日本と同じとはいえ、作品に関するクチコミの書かれ方には日本と違った特徴があります。それは「ネタバレを恐れない」です。これは、日本人からするとちょっと驚くポイントではないでしょうか。

 

そこまで書いちゃう!? 日本なら怒られそうです。

日本のツイッターで「君の名は。」のクチコミについて「クチコミ@係長」で調べると、頻出関連語に「ネタバレ」があり、実際のツイートを確認してみるとネタバレをしないよう注意を促したり、ネタバレの必要な感想は書かないといった姿勢が見られました。

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メディア:Twitter(10%サンプル)
検索ワード:君の名は
検索期間:2016/9/13~2016/12/12

 

 

一方中国では、冒頭紹介したWeiboの投稿にもあるように、ストーリー構成の重大な設定「三年間の時の隔たり」について、その具体的な時間差に言及するかどうかは別として、いくつもの書き込みが見られました。日本とは違い、中国のクチコミではネタバレへの抵抗感は限りなく低いようです。

とある投稿には、「彗星」「三年の時の差」といったキーワードに加え、三葉の妹、四葉のエピソードと、それに声を上げて笑ってしまった、という感想が書き込まれています。

また別の書き込みには、

『君の名は。』のストーリー。体の入れ替わった瀧と三葉が、3年の時を隔てて存在している。(略)三葉が死んだあとも、また入れ替わりが起きて、彗星が地球に衝突するまさにその日に戻る。

というように、詳細まで。

これでは映画を見に行く人が楽しみな気持ちをそがれるのでは!?と心配な気持ちにもなりますが、Weibo上ではネタバレについての批判的な発言は目立っては見られませんでした。

 

「いつかまた会える」が実現するストーリーが中国人の心をつかむ

Weibo上で「君の名は。(你的名字)」や主人公の「三葉(三叶)」で書き込みを検索すると、「久别重逢」というワードが頻繁に持ち出されていることに気づきます。

これは、「長い別離の時を経た再会」という意味の中国語です。この言葉を入れた書き込みの一例には以下のようなものがあります。

すべての人とは、長い別れの期間があったとしても、いつかまた会えるらしい。
名前を忘れてしまっても、あなたの存在を忘れることはできなかった、好きだから!
最後の最後「どこかで会ったことがあるみたい…」「私も」のシーンが、映画『秒速5センチメートル』を補完している。
映画は本当に素晴らしい出来。スクリーンに引き込まれる。(2016/12/12)

もともと「久别重逢」は「長い別れの後に、再び出会うこと」という意味の成語(慣用句)ですが、この投稿では2011年に発売された白落梅の書籍「世间所有相遇都是久别重逢(これまで出会ったすべての人とは、いつかまた会える。長い時間を経たとしても)」のタイトルとかけて、「君の名は。」のストーリーが表現されていました。

「君の名は。」の時空を超えた再会というモチーフが、中国でもともと広く共感を得ていた「長い別離の時を経た再会」が美しいとする感性にピタッとはまった、という点も、作品ヒットの一因と言えそうです。

ちなみに、日本でも流行りの三葉ヘアは、中国でも人気を博しています。Weibo上には、ヘアスタイルのセットの方法を紹介する動画や、実際に結わいてみた写真の投稿も。映画発祥でモノ・コトがブームになるのは珍しくない昨今ですが、今回もばっちりヒットしていることがわかりました。

続くブームは何か!? 次回以降も引き続き、データから読み解いていきたいと思います!

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